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■2012年12月22日(土)その3 Vol.2310

俺一年を通して、 我が家と道場を行ったり来たりで、 外様とのお付き合いはほとんどない。
「お父さん、暮れになると、  お歳暮だけで十分に暮らせるわねぇ」
うーん、そうかもしんない。 いや、その通りだ。
毎日、山海の恵みや、デザートが かって縁のあった方々から仰山送られて来る。
暇と体力があった一日があって、 久し振りにアオトと6時間以上、 10種目以上のその場の遊びをやる。
幼な子とオモチャもゲームいらない体だけの遊び、 2人して飽きが来なかったが、 10時を回って、アオト一家が帰る。
心惜しいのか、部屋着で外の車までついていく。 外へ出た瞬間、鼻水が垂れているが、 知ったこっちゃねえ。
一家が車に乗り込む。
「お父さん風邪引くから、  早く中へ入って」
てえんで、こちとらもう鼻水が出てらあ、 てことで車が止まる前のアパートの玄関口の 冷たいコンクリートの上に横になっちまう。
瞬間、仕事の合間に 外の寒空の中で眠っちまったシンヤを思い出し、 つかの間の共感。
どこかで腹を括っていたのか、 冷たい夜のコンクリートの上に 心地よさを感じていた。
お父さん、風邪引く。 ジージ、早くお家に入ってと 娘とアオトが開いた窓から、 必死に声をかけてくれる。
寒がりの俺が寒さを少しも感じない。 一家四人を乗せた車は発進しない。
久し時が至って分かったよと 車の前に回り、 そのまんまボンネットの上に寝転んじまう。
まだやるのか、この爺い!!
やるのが俺。
ゆっくり車を動かしてくれる。
「ジージ、車にひかれちゃうから、  早く、早く、降りてエー」
とアオト。
こっちは動かず、そのまま角を曲がれる。 棒で指示を出す。
俺ん中ではアオトとの遊びが延長していただけ。 ムコ殿はあきれていたかも知れないが、 若い頃はそんな体験は済ましていた。
でもねぇ、アオトはやっちゃいけないことだからね(笑)
暇と元気があると危いです。
お歳暮で贈られて来た鮭を俺の部屋で泳がして、 ベッドの上で魚釣りもやったよね。

         雀鬼




こういうお話、やっぱりいいですよね(笑)
会長とアオちゃんの楽しみを 分けていただいている様に思います。
しかし、コンクリートに寝られますと 申し訳ない気持ちになります(笑)
でもコンクリートに寝られれば、 住む所には困らないかも、 社会的には厳しいかな・・・、 いや、楽かも(笑)
(シンヤ)

■2012年12月22日(土)その2 Vol.2309

名古屋を離れて町田に越して来た竹田、 木の子荘の住人達との触れ合いでクタクタ。
深夜12時を回ると、 頭痛や身体の痛みを感じるのか、 毎度、壁に寄りかかって 柔軟体操みたいなことをやって 体をほぐしていた姿を 毎日そーとながめていた。
放っておこうとしていたんだが、 両手を後ろへ回すと、 指先が30cmぐらい離れている。
「竹田、どうしたの」
「体がかたいんです」
ちょっと気になりだして、 遠くから竹田の体をながめる。
なんでだか分からんが、 ふと両胸が気になってくる。
「竹田、こっち来いよ」
と、そばのイスに座らせ、 後ろ側から竹田の両胸をさわってみる。
「かてぇ、かてぇ、なんじゃこれは」
筋肉とか肉のかたさじゃない。 分かんねぇけど、普通と違うかたさを感じる。
「さて、どうしよう」
と一瞬戸惑う。
10分ぐらい、ここか、あそこかと、 俺自己流の違和感探し。



右腕の肘の上に 違和感の素みたいのを探り当てる。
そこを指で押すと、 痛い痛いと声を上げる。
そうだよなーと、 そこを放ったらかしにして、 痛みがない左腕の方を揺らす。
「今日はここまで」
と、竹田の体をいじるのをやめる。
「竹田、ちょっと腕を後ろへ回してみてくれる」
背中で組み合った両腕が 指と指がついていた。
道場生から拍手があがる。
体っておもしろいねぇ、 てことで、その後、 皆して足さばきの動きが始まる。
互いが直線的に歩いて来るとぶつかる。 普通はどちら側かがよける動作をとる。
「よけちゃダメだ!!  ただシンプルに足を日本舞踊のように開けばいいんだよ」
恒と理絵のカップルを指導しているうちに、 どうにか「さばき」が身についてくる。
早歩で突っ込んでくる相手を 目の前で「さばく」
当たるものが当たらず、 すり抜けるような動きに変わってくる。
理絵も新屋も朝が早いので、 大概は深夜になると耐え切れずに落ちるんだが、 体を使って仕事をこなす新屋が 「おもしろい、おもしろい」と眼を輝かし、 何時の眠気がすっ飛んでいる。
たかが足さばき一個だったが、 午前四時までやっちまう。
久し振りの体使いだったが、 やっぱ不思議だし、楽しかったよなー。

         雀鬼




自分がかたいと思っていた場所ではなく、 まさか胸があんなにかたくなっているとは!! 触ってみるまで自分でも信じられませんでした。 会長に体をほぐして頂くともの凄く柔らかくなって あれだけ回らなかった腕が・・・! 会長、触って頂きまして本当にありがとうございました。
(竹田)

びっくりしました! 正面から、ぶつかるように歩いてきた相手が、 すりぬけて真後ろにいるんです。
さらに、その足さばきだけで、至近距離からの、 会長の体当たりまでかわせちゃったんです! 何で、何でーっ!? と、かわした自分が、1番びっくり。 自分は何もしてないのに、 会長のほうがすりぬけていったような感覚でした。
これって、忍者体験? いつもなら、眠くて落ちてる時間でしたが、 この日は大興奮でした!
(理絵)

■2012年12月22日(土) Vol.2308

家人は何も言わずに旅に出ている。
俺が逆だったら、 大変な大騒ぎになる。
前日から、こいつどこかへ行くなぐらいは 言動で分かっちゃいたが、 どうでもいいこったあー(笑)
週末だからデイトでもしようかと 道場に向かうために何時も使っている タクシー会社に電話を入れると 家人だけでなく皆さん外に出歩かれているのか、 なかなか電話が通じない。
世相を感じる。
ムコさんに 「一分で来てよ」 と車を呼ぶ。
アオトも一緒に送ってくれる。
何時のコンビニへ、 カゴの中にきのこのお菓子を一個入れる。 ママとパパの買い物が見れる。
「飲み物もどうぞ」 「アイスも良かったら」
一つ自分のを選ぶたびに ママのもパパのもと量が増えていく。
パパとママにとっちゃ、無駄使いかも知んないが、 俺の方は幼な子が ママやパパを思う気持ちを優先しちまう。
タクシー料金の倍はかかったが、 こんな日があってもいいじゃん。
パパとママのしつけを壊したけど、俺流です。
つかの間のアオトとのデイトを終えて、 週末のデイト相手であるシャボと逢えた。

         雀鬼




毎週末、会長と道場デートさせて頂き、 しかも今年は会長と気心の知れた仲間達と 海外デートまでさせて頂き、 女気の無いデートかもしれませんが、 自分としてはいつも楽しいデートでありがたく思っています。 (シャボ)

■2012年12月19日(水) Vol.2307

出版社2社と打ち合わせや取材を終える。 ちょこっと仕事らしいことをやったらもう11時。
寒さ厳しい折り、道場生は少ないが、 今から鍋料理を食べるらしい。
今週の我が家での食卓は、 ふぐ鍋、シャブシャブ、 うなぎ、すき焼きと続いているが、 大概は一人で食べる食事だったせいか、 どれも美味しく感じず、 ちょこっとつまむだけで済ましてしまう。
寒暖の差に弱くなったのか、 食欲もそれほどないのに、 暖を取るためだけの食事模様。
道場に小娘がやって来た。 明日から毎日飲み会です・・・だって。 小娘達も親父化している。
こちとら本物の親父なのに、 一年を通して飲み会はゼロ。 何かおかしくないかい。
俺ら達も明日から毎日飲み会でもやりますか。 酒があると人が集まれるんだぞ。
日本酒の熱かんから始めますか。

         雀鬼




僕は芋焼酎のお湯割りでお願いします(笑) でも親父化する必要もないので、 飲み会は無くても良いかと。 道場では酒はなくとも、仲間と楽しい空間が作れます。 今も金さんの叫び声が・・・ (恒)

■2012年12月18日(火)その3 Vol.2306

先日の将棋欄に羽生A級順位戦21連勝中、 まさにその強さ鬼に金棒と記されていた。
羽生三冠に最初にお逢いした折り、
「若かりし頃の七冠は打ち消して、  40才で新たなる強い羽生さんが見たいです」
てなことを語った。
俺は暇だが、 羽生先生はお忙しい。
「勝つと必然的に対局数が多くなるんです」
とおっしゃっていた羽生さん。
今年の対局も一流棋士の中で ダントツに多い55局の対局で 身心を削ってなさる。
一流の棋士が指すA級順位戦も10名中、 羽生先生が6勝連続中。
来年も又名人戦ですね。

         雀鬼




来年もまた名人戦にて、 羽生先生と森内先生の七番勝負、楽しみにしています。
羽生先生の 「勝つと必然的に対局数が多くなるんです」生活は 二十年以上続いています。
はたから見ると羽生先生は二十年以上 いつも勝っている印象ですが、 「若かりし頃の七冠は打ち消して、  40才で新たなる強い羽生さんが見たいです」 という会長の言葉を自然に実行されている羽生先生は流石です。
身心を削りつつも、捨てるものは捨てて、 柔軟に、努力を続けて、変化している生き方の美しさ 我々素人は頭では理解しきれないので、 男意気を感じていきたいです。
(牧野)

■2012年12月18日(火)その2 Vol.2305

年末終稿の原稿を一本やっつける。 もちろん原稿用紙に手書きの時代遅れの仕事。
後は出来てきた出版物のゲラを チェックするぐらいしかやることない。
俺ってひまだね。
退屈だから、どこか暑い国へ行って海へ入りたい、 と思っても、一人旅は難しい。 どこかへ出掛けるのはめんどくせぇが、 時々、旅だけは行きたくなる。
ひまだなーと思って、後ろの予定表を見たら、 明日は小っこい取材が入っていた。
風の吹くまま、気の向くまま、 今日も明日もやって行きます。

今日も道場で順位戦をやっている。
前回、理絵と同着覇者だったヤンマーが、 他者を16p離してダントツらしい。 歌田、竹田に続いて2連覇の覇者が生まれるのかいなー。
なんか、固定化されている。 もっともっと変化があった方が おもしろいんだけどね。

         雀鬼




新しい顔が出てきて競り合うと面白くなります。 盛り上げられるように、対抗していきたいです。
そんな中、順位戦の1卓時は新しいルールが加わりました。 この変化に乗って、麻雀の強さで間に合わないのは、 平日の順位戦の手数も合わせて対抗だ!!
(小鉄)

暑い国の海も惹かれますが・・・ いい加減に連覇の流れは止めないとです。 小鉄さん、キノコ組で止めますか!
(恒)

■2012年12月18日(火) Vol.2304

道場発信のたかがTシャツ一枚ですが、 松本、伊藤、藤田、矢澤、柾木、 佐藤、花岡、金子、小原さん達から、 気持ちが伝わる温かいメールが届き、 何んかラブレターをもらったような気持ちになっています。
皆さん、遠い地方に住まれている方なのに 何でだか、 本部で毎日道場Tシャツを着用しているものより 「当たり前でない」 気持ちを感じています。
「覚悟」「行動を律する」「自然人」 「爽やかに」「恥じない」「勝負」 「気を引き締めて」 と皆さんの言葉。
この年になると、 忘れちまってるなー、失ったかなーと 新たに自己否定している己がいます。
ですがねぇ、製作者であるシャボは それを全部持ち合わせていますので 決して嘘っぽかあないんです。

         雀鬼




どれも自分には足りないものばかりで 自分自身自分が嘘っぽいと思う事が多々あります。 道場から遠く離れた場所でも 気持ちのある方々が同じTシャツを着て下さっていて、 そう言った皆様のお気持ちを少しでも感じながら また雀鬼会Tシャツに袖を通そうと思います。
(シャボ)

■2012年12月16日(日)その3 Vol.2303

先日、80才になられる老婦人の方がいらして、 雀鬼流麻雀を必死に学んでいた。
麻雀を何十年もやってこられて、 今でも麻雀だけが生きがいの様相を感じる。
若くても打てない雀鬼流麻雀を 打ってみようと思う気持には感服したが、 長年通われた麻雀教室で覚え習ったものは 道場では到底通じない。
「ご迷惑お掛けします」
本心から申しながらも、
「後一回いいですか」
が止まらない。
御老人だし、 お好きなことをやらしてあげたいんだが、 道場の速さには厳し過ぎる。
「もう一回いいですか」
「いいですけど、一度お休みになられて、  お茶と甘いものでも食べて下さい」
と、休んで頂く。
「お母さん、おいしいですか」
御老人の目から涙が落ちる。
「お母さんなんて呼ばれたの初めてです」
良かったのか、悪かったのかは分からない。
「この教室の生徒として通ってもいいんですよね」
と、何度も問われる。
「お母さん、ここには麻雀の先生は一人もいません。  ですから先生が居られる麻雀教室に通われた方が・・・」
「ご迷惑ですよね」
「いや、お母さん、今日一日だけでも、  うんと楽しんで帰られれば結構なんですよ」
その方から麻雀教室の先生の名前があがるが、 誰一人分からなかったら、
「つちだ先生」
の声があがった。
あくる日、土田に電話を入れ、
「こんな方がいらしたよ」
「行っちゃいましたか。  よく申し付けておきますから。  スミマセン」
「いやいや、年を取ると寂しいもんなんだよ」
と返しておく。
俺は居なかったけど、 その老婦人がお菓子を沢山持って来られたという。
「一回ぐらい打ってもらったのかい?」
いえ、今日、打たずに帰りますと、 俺が召し上がってもらった3粒ぐらいのチョコレートが、 ゴディバのチョコレート2箱分となって返ってきていた。
「お母さん、ありがとうございます」

         雀鬼




お母さん、お土産ありがとうございました! 今回はみんなに遠慮されて、 麻雀を打たれませんでしたが、 たまには楽しみに打ちに来てくださいね。 でも体調のこともありますし、打ちすぎには御注意を(笑)
(緒方)

■2012年12月16日(日)その2 Vol.2302

こんな寒いのに、 シャボが茨城から前日から乗り込んで来る。
こんな冷たいのに、 シャボは誰の家にも泊まらず、 車ん中で眠る。
若いけんど、 毎週毎週、並大抵のことじゃない。
竹田も町田に引っ越して来て、 一つの目標は去ってしまったが、 夜になると、こめかみを押さえたり、 首や顔を冷やしながら、 木の子荘のタフな連中と同じ行動をこなしている。
一人一人前の奴も多いが、 一人が五人力を現す者もいる。
人のためって、その量なんだね。
金さんは馬鹿力があっても 一人前です(笑)

         雀鬼




周りに仲間がいてくれるので、 頑張ろうと思えます。 一人だととてもじゃないけど 力はでません。
(竹田)

自分は誰かの家に泊めてもらうより、 車の中で寝た方が気も楽ですし、 まったく苦になりません。 むしろ、ご近所組や下北組など、 それぞれの状況の中で皆精一杯やっているので、 大変だなんて中々口にできないです。
(シャボ)

■2012年12月16日(日) Vol.2301

松本さんっていう人から
「自然Tシャツが届き、  これを着る時は覚悟を決めたいと思います」
のメールが届く。
見知らぬ人、麻雀を打たない人でも、 気持が伝わる人達の触れ合いを感じることが出来るのも、 雀鬼会のTシャツがあってこそ生まれるもの。
なんでか、 シャボが凄く大切にされているような気がして、 嬉しかったです。

もう一つのお話し。
アオトがゲームを夢中になってやっていた。 子供は遊びが好き。 それが時代が変わって、 ゲームという遊びが生まれた。
ゲームに集中しているアオトに
「ゲームとジージと、どっち好き」
「ゲーム」
と、つぶやく。
「ママとゲームではどっちが好き」
「ゲーム」
と、同じ反応が返ってくる。
言葉を知らなかった頃は、 「ジージと葉っぱが好き」と言ってくれた幼子。
ゲームを夢中でやっているアオトのそばで、 悲しそうに、涙が出そうにたたずむ俺がいた。
「ジージ、ゲームに敗けちゃった」
言葉は返ってこない。
俺を送ってくれる車の中の助手席でも、 ゲームをやっていた。
パパが聞く。
「ゲームとパパと、どっちが好き」
「ゲームとパパ」
パパには時々ゲームを取り上げられるからの言葉。
後ろからママが
「ママとゲームは」
「両方好き」
さっきの俺の部屋での二人きりの時と 違う答えが返ってくる。
「ジージとゲームは」
と連続してママが聞く。
「ジージ」
幼子の中にも怪しいものが 忍び寄ってくるものを感じた。

         雀鬼




あ〜まいったなー
つらい、かなしい・・・
ゲームもいいけどさぁ いろんな事にきょうみをもってね
葉っぱはいいよぉ
忘れないでね!!
新屋


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