■2012年5月2日(水)その2 Vol.2030
パラオでは海と太陽の狭間に居たせいか、
家に帰っても、ふと外に出ると、
嫁さんが乗って来たママチャリを発見(笑)
呼んでカギを開けてもらって、
子供以来の自転車に乗って近所を一回りして来ると、
家中のものが外に出て来た。
孫のはるしが
「ジージー自転車乗れるんだぁー」
と、皆んなの声を代弁する。
「あたぼうよ!!」
前のカゴにアオト、後ろにはるしを乗せてレッツゴー。
俺の身体が覚えていた自転車は
黒くって、でかくって、重かったが、
今の自転車はハンドルに遊びが多い気がした。
「あらヨ!!」
と走り出すと、
珍しいもん見たさか、心配なのか、
親達がバタバタついて来るのが分かる。
前に座るアオトが、
「ジージどこへ行くの、会社はダメよ」
行くもんかい、今日は目いっぱい遊んでやる。
パラオから帰ってトラブルを片付け中ってことで、
身心はクタクタだったからこそ、
逆に身体を使って孫達と遊ぶ。
「お父さん自転車似合わない」
と子供達の声。
そうかも知んない。
けど、たまにゃいいだろう。
雀鬼
こんなあったかいおじいちゃん、
いないよなぁ〜
あ、ジージか!
はるし君、アオちゃん、よかったねぇ。
こんなおじいちゃんになってみたいよね!!
(新屋)
■2012年5月2日(水) Vol.2029
五月なんですね。
最も長い一日が連続してあったりして、
少しずつ自分を取り戻しています。
パラオじゃ一日を抜かして
12時前に寝て5時頃起きる生活が出来た。
我が家と道場の暮らしだったが、
昼間は毎日海の上。
天には色々な種類の雲が浮かんでいて、
遠くの雨雲や乱気流を起こしている雲をながめ、
雲達も地球のために働いている。
早朝5時に、
やしの木が小刻みに風に吹かれる
庭の芝生にイスを持ち出して、
目の前の波一つない海を囲む
緑の島々をながめながらの一服。
静かに静かに自然に包まれる瞬は至福である。
少し経つと、
シャボや橋本や恒や小鉄達の早朝組が集まって来る。
夜半に酒を楽しんだものや女衆は
何時だってギリギリに起きて来る(笑)
寝る時以外は太陽の下。
日本の何倍も紫外線が強いパラオの陽射しだったが、
この一週間で一年分の陽を浴びちまう。
もちろん顔面は「被爆」
「そんなこたぁ知ったこっちゃない」
日本では甘党なんだが、
パラオではナイスガイが開く店のインド料理を
2回も食べに行く。
「おかえり」
と声を掛けてくれる馴染みの現地の人達は
みんなナイスガイ。
「また来たよ」
とハグをする。
16人から18人、
ベランダに用意された席に座ると同時に、
俺んところだけインド洋産のアイスティーが置かれる。
名も知らぬ料理も旨いが、
この最初の一杯にマスターの心が入っている。
インド人だろうが、日本人だろうが、
心が通じ合うものは仕方がない。
日本ではあまり辛いものを食さないが、
心がこもった男の味なら旨くなる。
「サービスを越えたところに心があるんだよな」
サービスっていうか、気使いっていうか、
ホテルに着いた日の俺の部屋には、
上等そうなワイン等がメッセージと伴に置かれていた。
日本にいる宿泊しているホテルのオーナー、
新日のプロレスラーの真輔、
彼が学生時代のレスリングの師である太田さん、
その他に現地の責任者である総支配人からも・・・・・
心使いありがとうございました。
だが、酒党の宇佐美が
その場でそのワインを一気に空けちまう。
海に入ってもくらげのように海面を漂うばかりの宇佐美だが、
酒を前にすると何時だって意地汚い(笑)
帰れば暗い日々が待ってるんだから、
パラオじゃ楽しい仲間に囲まれて
少しは身も心も洗っていた。
雀鬼
うさみさーん、
元気に暗い日々を送ってますかぁー?
明るいコメントお待ちしてまーす!
(橋本)
■2012年4月30日(月) Vol.2028
ちょっとびっくりしました(笑)
パラオの旅中、ほとんど海の上なんだが、
行ってる時も帰ってからも
テレビとか活字離れしていた。
パラオの海で何見たの?
と問われたら、
サメとかカメとか答えると思うでしょうが、
外れです。
俺の中に残った今の俺の印象は
一本の木に咲く花なんです。
道場に帰ったら、
ありがたいことに10冊ぐらい著者から、
本が届いていた。
活字かー、と眺めて
一冊の本に手が伸びて
ぺラッとページをめくると、
何とブーゲンビリアという項目が飛び込んでいる。
よしもとばななさんの、
ゆめみるハワイというエッセイ集。
「何なんだこの重なり!!」
同行した道場生は、
広いホテルの通路のそばにピンク色を赤く染めた、
ブーゲンビリアの木の下で
「俺、南洋じゃこの花が一番好きなんだよ」
と久し突っ立っているのを、
知っている。
雀鬼
10年以上道場に居て、
パラオにも4回行かせて頂いていますが、
会長がブーゲンビリアを好きというのは初めて知りました。
以前にあった重なりも含め、
会長とばななさんの御縁、おもしろいです。
お二人の間にはきっと何かがあるんでしょうね。
これからその何かを探りに
今川さんと伴に調査に行って参ります(笑)
(橋本)
■2012年4月27日(金) Vol.2027
一年前の大震災、北朝鮮問題とか、社会が問題だらけの中、
パラオ旅行に16名で行って帰ってまいりました。
パラオ事情も昨年と比べると、
社会的な事情も大分変化を見せていて、
ここにも自然から遠のく感覚がありました。
パラオの海や大自然も
それなりに我々一行を迎えてくれましたが、
人が作る社会事情が海の中にも影響をもたらし、
大好きなサメ達も例年に無く
散らばって存在している感じがありました。
人の手が加わることで
自然にあったものが壊れていく。
人間とは、次から次へと
新しい文明や文化を作っているようですが、
その裏であきらかに、
大自然の生物も影響を受けて壊れつつあります。
大自然までが壊れるということは、
そこに棲む人間達も壊れていることに気づかねばなりません。
もちろん海は我々を楽しませて頂けましたが、
彼らからの叫び声が聴こえてきました。
大自然に少々ですが触れ合えた事で、
都会では忘れたり、気づけなかったことを
改めて勉強させて頂いたような気がしています。
テレビも活字も無い一週間の生活から戻って、
今やっとこ、どうにかこの原稿を書いていますが、
凄く違和感を感じてペンを使用しています。
これ以上書けませんので、
今日のところはこれで・・・
雀鬼
会長の文章を読んで、
何か感じる事を書こうと思いましたが、
ちょっと難しくて・・・
サメは確かに少なく、
最後に潜った海では小魚一匹も見付からず、
こんな事もあるんだと思った程度です(笑)
これまでに比べてサメのインパクトは少ないですが、
道場の仲間とボートに乗って、
綺麗な海を眺めているだけでも気持ち良い物です。
会長、今回も有難うございました。
(恒)
以前のパラオと違って、潜ればサメに会える
という感じではなかったのは、確かです。
それが、人が作り出すものに影響を受けていたんですね。
何か怖さや寂しさを感じます。
(小鉄)
■2012年4月18日(水)その3 Vol.2026
明後日はパラオです。
行く前に道場生に2つ問題が起きちゃって、
橋本が少しでも良い方向へ解決しようと、
苦労している。
一つは皆んなの力でどうにかなりそうですが、
もう一つがまだ引っ掛かりがある。
行く前から、難事が2丁。
もう一個は何が起きるんだろうか。
考えたって仕方がねえから、
向こうで楽しい何時の思い出が
皆んなに作れればOKです。
新人の参加者であるシャボとナルコは
今んところ、何も起きちゃいない。
俺なんかじゃ、
ついて行けそうもないタフな旅となるだろうが、
楽しめる感謝心を持って、
行って、帰って来たいと思ってます。
雀鬼
行く前から、こんなにバタバタ問題が出てくるの、めずらしいです。
気をつけろよ、ということなのかなあ、と思ってます。
いつもなら、2日後にはパラオ〜〜♪
と、浮かれている頃ですが、
楽しみつつも、気をひきしめていきます!
(理絵)
■2012年4月18日(水)その2 Vol.2025
TV関係は嫌なんだけど、
伊集院静さんが出演され
途中怒っちまった番組から、
俺の方にも依頼が来ている。
伊集院さんが怒るぐらいなら、
多分、俺も怒る(笑)
ていうことで、少し興味を示しています。
どうなるか、分かんねえけんどね(笑)
雀鬼
テレビ局の方!!
もし会長が出演するとして、
どうなっても知りませんよ!
くわばら、くわばら。
(緒方)
■2012年4月18日(水) Vol.2024
俺らの本なんて、
どうでもいいもんなんだが、
又ばななさんに送ってしまい、
プロの作家から感じる長いメールを頂戴した。
こんなことって、
ばななさんにとっては煩わしいことと
感じつつあるこの頃なんですが、
ついついやっちまうのが、
俺らの悪さだと察しておりやす。
「しょんぼりしているわりには
実家がらみの雑事が多く・・・」
そうだろうなと思いつつも、
「しょんぼり」が気にかかります。
まなかちゃんへナルコから行った物、
これこそ、雑事ですので、
あれは、そのまま、まなかちゃんのものとして、
受け止めてくださいませ。
ナルコもそう申しております。
雀鬼
自分からまなか君に行った物、
もし気に入ってくれたなら、
そのままもらってくださって結構です。
我が家の片隅でほこりをかぶっていたものが、
少しでも役にたてたならうれしいです。
(ナルコ)
■2012年4月16日(月)その2 Vol.2023
子供の頃、日本人なら、
たいがい将棋を指した。
本当、生意気なんだが、
羽生先生と森内先生が指した
名人戦一回戦の勝負を駒を並べてやり出した。
誠と生意気なんだが、
道場に大切に保管してある、
羽生先生が御自宅で指されていた、
将棋盤と駒まで使わしてもらっちゃって、
久し振りに指す真似事を緒方とやっちまった。
ヘボ将棋なのに、5時間ぐらいああだこうだと、
シロウトながら長考しちゃって、
凄く楽しんじゃいました。
ヘボ将棋ですが、
麻雀よりは上手に打てたような気がしました(笑)
雀鬼
真似事でしたが、ものすごく楽しくて、面白くて、
道場の仕事も一切せずに、ほぼ一日を終えてしまいました。
すみません。
会長の感性の一手がどうなのか、
雀鬼会将棋部の牧野先生と横山さんに
早くお話をお伺いしたいです。
(緒方)
■2012年4月16日(月) Vol.2022
所用があって、外出して昼に済ます。
珍しく3時に道場へ寄ってしまう。
橋本達スタッフはいるが、
道場生が現れる時間ではない。
発売される本のサインをさぁーと済ますが、
残りは暇なだけ。
暇って退屈なだけ、だからつまんねぇ(笑)
昨日は道場生の深山が我が家までやって来て、
娘に鍼治療をやってくれる。
ならついでにと、珍しく俺も鍼を膝や背中に打ってもらう。
深山には休日だっていうのに、家人まで受ける。
3人ならいいかなーと思っていたら、婿もお願い。
ついでに息子夫婦まで、6人も世話になっちまう。
「それ何よ?」
「お灸です」
畳にずらりと横になって、
試しにお灸を背中に乗せてもらう。
この辺は遊び心(笑)
嫁さんなんか熱さに弱いらしく、悲鳴をあげている。
家人は逃げ出す。
ならばてことで、俺一人残っていたお灸を
1度に10数個背中に当ててもらい、
のんびりとタバコをくゆらしている。
一個のお灸が消えかかったら、
ギャーギャー騒いでいた嫁さんがチャッカマンを持って来て、
直接俺の背中に火を飛ばす。
深山が、
「会長に何するんですかー」
と呆れた顔していた横で、
嫁さんはニタリニタリと笑っていたらしい。
治療だか遊びだか分からん夜が更けて、
深山が遅く帰っていく。
深山には悪かったが、
おかげさんで12時過ぎると眠くなり、
朝までぐっすり寝れました。
雀鬼
会長が、眠っていただいたと聞いただけで嬉しく、
安心しております。
昼過ぎに会長のご自宅に伺わせていただき、
次の瞬間にはすでに21時過ぎという、
治療しに行ったのかわからない(笑)
楽しい時間を過ごさせていただきました。
…あの一瞬を除いては、
はるし君にチャッカマンは、体の近くで着けると危ないよ!
と注意した直後!!
まさか母親がやるとは…しかも素晴らしいまでの笑顔…
次回、あっついお灸を据えに行かせていただきます!
(深山)
■2012年4月14日(土)その2 Vol.2021
金さんがパラオに行けなくなったらしい。
金は何んも悪いことしてないのに、入国拒否。
一ヶ月前にはOKの承諾があったのに
あの国でミサイルだか、ロケットを飛ばすってことで、
日本人として暮らしている
金さんの楽しみが奪われてしまった。
こんちくしょうと思っても、
国と国の問題。
金さんも悲しいだろうが、
俺もつらいです。
雀鬼
冗談で入国拒否されるんじゃない?って話をしてたら
本当になっちゃいそうです。
国の問題に、関係ない個人が巻き込まれる、何とも嫌な話です。
初めてのパラオって事で楽しみにしてたと思いますが、
今日は道場でずっと悲しみの顔をしてます。
(恒)