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■2010年1月3日(日) Vol.1250

正月も三日となり、道場で福岡土産の ラーメンを食べている。 ゆで玉子とノリしか具が入ってない 粗末なものかも知れないが、 持って来てくれた坪子夫婦の笑顔が入っている。
元旦から続々道場生達が集まってくれての新年会。 来れる者はみんなオイデョと思っても限度がある。 人混みの中で蟹や鯛やエビ、まぐろのトロや アンコウという俺好みの食材が所狭しと並び、 皆して平らげれば次が出てくる。 家人とノックと緒方が料理に精を出してくれる。 奥秋が築地の魚河岸で探して来てくれた魚類は、 さすがどれをとっても旨い。
我が家の家族と道場生が入り混じって、 楽しい時が12時間も続く。 宴の途中、道場生の姿が10数名消える。 所々でドンドンという音がする。 孫達が道場生達と 二階まで上がって遊んでもらっている。
格闘家の松井大二郎も 連れを2人連れて、場を賑わしてくれる。 あの弱い大二郎が何処かの大会のチャンピオンベルトを 持って来てくれて、めでたい日が増加する。 隣に座る金村も、楽しい仲間と 旨い料理で気分が高まっている。
深夜近くなって、孫達も下北道場生達も帰っていく。 その後は町田のキノコ荘の住人の恒・チャッペ・小鉄、 理絵や歌田や沓掛達、町田ん家の子等と笑い話が弾み、 大晦日に続いて新年会も午前四時になっちまう。 自分の中で、「気力と体力がねぇととにかく出来ねぇなー」 と思っている。 俺が動けて、皆んなが集まってくれるからこそ、何十年も こんな楽しい正月を迎え続けて来られた。
正月ぐらいゆっくり、正月ぐらい家族とのんびり、 正月ぐらい海外か温泉へ、そんなものは一年も無かった。 暮れから走り回って正月にたどり着くと、 そこに又道場生が居るだけ。 プライベートなんて俺ん中にゃ一つも入っちゃこない。 でもそれでいいんだよ。 やりたい事をやりたい者達とやってこられたことに 「ありがとう」と思うだけ。
初詣の帰りに新宿駅頭で、コンクリートの上で 青いビニールを覆った三体が寒さをしのいで眠っている。 眠っているのか起きているのか、彼等はじっとしていて 動かない姿を30分近く見ていた。 一人で正月を迎えた者も居るだろう。 病院やコンクリートの床の上で、じっと耐えている者も 多く居たことだろう。 俺なんかろくでもねぇってのに若い者達や 孫に囲まれて、その一日がある。 なんて、何て贅沢者なんでしょう。 彼等の存在、全ての一人一人に感謝しなきゃ罰が当たる。
初詣も何も願わなかった。 ただ神殿に向かって頭を下げて、
「ありがとなぁー」
と一年に感謝しただけ。
正月も三日、昨日は俺のお気に入りの孫の アオト君が帰って来てくれた。 俺を一週間近く放っといたから 少し冷たくしてやろうと思ったが無理だった(笑)
俺の顔を久し振りに見たアオトが あの笑顔でそばへヨチヨチと向かってくる。 これでいいんだよと、しっかりと抱っこしてあげる。 一才ちょっとの孫もこの爺様も、 「これだよな」で一致している。
町田道場では何時もの20人位の顔ぶれが 顔をつき合わせて、 俺の最も好む人間風景を作ってくれている。

改めて、
「新年明けましておめでとう。   今年も出来る限りよろしくね。」
一笑懸命な日々が多くあることを・・・・。

          雀鬼




今年もダイナマイト→初詣→新年会と、 一年の終わりと始まりを会長と一緒に皆で楽しく 過ごさせて頂き、最高の始まりになりました。 関さんに送って頂いたマグロも大トロ、中トロの オンパレードで本当に旨かったです。 お孫さん達とも遊ばせて頂き、深夜の会長の 〇〇爆弾の話しまで、笑いの絶えない一日でした。 会長の悪戯は本当に半端無いなぁと思います。 アオト君が帰って来てくれたのも嬉しいですね。 皆様、今年もよろしくお願いします。(ノック)

新年会は松井大二郎さんも参戦! 松井大二郎さんのブログにも当日の様子がアップされています! また、大晦日にダイナマイトで会長と会った時の 写真もこちらで紹介されています。(花岡)

■2009年12月31日(木) Vol.1249

暮れの疲れきった身体を一日休め、 正月に向けて気力と体力を補充する。
ふとテレビをつけると寅さんをやっていた。 普段、テレビのお笑いでは笑うどころか 馬鹿らしくなって切っちまうんだが、 その俺が「ハッハッハッ」と笑い声を上げる。 一つ一つの寅さんのセリフと演技に笑いが起きる。
30年以上前の映画だったが、 今は亡き名優が名を連ねる。
今日日の俳優さんは知らないが、 同時代に生きた昭和の役者さんに共鳴している。
寅さんはとらやという下町の小さい汚い団子屋の話し。 寅さんを始めそこに出てくる人々には 悪人が一人も居ない人情が語られる。
俺も昔、正月に映画館で「寅さん」を見て 笑って気分がよくなったものでした。
能力や学がなく豊かじゃないかも知れないが、 我が道場も寅さん一家のような 人情味がある仲間作りが出来ればいいネ。
来年は寅年だし、利口で無情より 馬鹿で人情が深い方がいいに決まってら。
さぁ今から埼玉までジーコを先頭に 20名ぐらいで総合格闘技を見に行く。
その足で下北道場で新年を祝い初詣。 冷たい風が吹いてんで神宮の広い森は寒いだろうな。
寅さんに逢えるかもな。

          雀鬼




ただいま町田道場に神宮をみんなと歩くためだけに はるばる九州から寅さん仲間の坪子夫婦が来てくれてます。 来年成人式の元郎もいれば、 行き遅れのおばーちゃん今川もいる(笑)町田寅さん家。 楽しい仲間と来年も歩みたいです。 (今川)

パパです(誰?)。昨日のぞみに乗って博多からママと珍道中。 途中富士山も見られたし、今日は町田までの道中、 偶然にも新宿駅で会長と雀鬼会メンバーにばったり。 年末にこんなにラッキーが重なってありがたいの一言です。 今、町田の寅さん家にお世話になっています。 やはりここは長旅の疲れも癒してくれる アットホームな場所だなぁと感じさせてくれる場所です。 会長、スタッフの皆さん、雀鬼会の皆さん、今年もお世話に なりました。楽しい1年をありがとうございました。 HPのご覧の皆さんも2010年は 是非一度寅さん家を訪ねてみては如何ですか? 予想外のことばかり起きる楽しいところですよ。(パパ)

おはようございます。 遂に2009年が終わろうとしています。 今年は5月までは宇都宮から 6月からは福岡からの参加となりました。 たまにしか来ることが出来ないのに いつも温かく迎えてくれて 皆さんにはとっても感謝しています。 今年のイベントは全国大会と 何と言っても清水さんのりちゃんの結婚式でした。 いやーホント見せて頂きました。 お2人ともありがとうございました。 距離は遠くなりましたが 来年も通わせて頂きますので宜しくおねがいします。(ママ)

■2009年12月29日(火) Vol.1248

当たり前に行くわけない。 歌田、恒とジーコが部屋に居る。 俺はベットで横になっている。 頃合いを見て内側から寝室のドアを ドンドンドンと叩いてやる。
「何しに、これどうしたの一体・・・。」
と主の声が聞こえる。

とも子が「会長、起きて下さい」と入ってくる。 ジーコたちは伺うと言ってあった。 俺の名前は出してない。

ジーコと恒がとも子に迎えられて先に入る。 閉まったドアの外に一人残る。 外は寒い風が吹いている。 エレベーターで下に降りる。 車を止めに行った歌田が入って来る。 歌田が上に昇って とも子の部屋を再びノック、ドアが開く。 歌田さんをとも子が迎える。 閉まる寸前のドアに指を入れる。 とも子と歌田の後に隠れて 手前の部屋に無事に忍び込む。
とも子が悪い。 最初に恒とジーコが入り口で迎えられている時、 俺はその後ろで立っていた。 それすら気付かなかったとも子が悪い。 どうぞと迎えてくれないのなら、 隙を見て忍び込む他無い。 「忍び」は俺の専門。 人が居たって化身の術を使えばどってこと無い。

須田の一周忌ということで 線香をあげに行っただけ。 皆んなにゃ内緒だったが、 須田が病魔と闘っていた一年は 長く感じたが、彼が去った一年はそれに比べると 半分くらいで過ぎている。 暗い話ばっかなんで忍びの術を使って遊んじゃった。

今年も残り二日。 大晦日は三時からジーコのお供で 埼玉スーパーアリーナへ、総合格闘技を見に行く。 そのリングにヒョードルもノゲイラも、 ミルコもシウバも居ないけど、 残った者の中でもそれなりの選手達が一同に集まる。
一日20試合の長丁場だが、楽しみな試合もそれだけ多い。 長いお付き合いの笹原イベントプロデューサーには、 随分と楽しいものを見せて頂いた。 何を観るより、格闘技を観ることを好む俺。 会場は若い者が大半だが、多分60過ぎた者の中では 俺が一番見て来たことでしょうね。

その足で神宮へ初詣。 帰りは正月から午前様。 元旦は我が家で入りきれるだけの道場生と新年会。 毎年の恒例だったが、こんな楽しみでも この歳になると疲れるんですよね。
出来るかなー。 出来ればいいネー。

          雀鬼




須田さんが亡くなられて一年が過ぎました。 今日は須田さんの御命日ということで、 とも子さんの家へ、、、、、 会長は自分も知らぬ間、 気付かぬ間に寝室に忍び込んでおられました。 会長ですから驚きませんが、 一体いつ入ったのか自分達も 全く気付きませんでした。 お線香をあげながら2才になる 須田さんの娘さんとも遊んできました。
会長がお忙しい所申し訳ないのですが、 今年の大晦日も格闘技イベントへ 御一緒に行かせて頂きます。 自分のような格闘技マニアにとっては 願ったり叶ったりの今年の大会は、 今から本当に楽しみです。 そのまま初詣、新年会と続いて 大変な大晦日、元旦となりますが、 どうかよろしくお願い致します。(ジーコ)

■2009年12月28日(月)その3 Vol.1247

毎日見ていたあの楽しそうな顔が見れない。 見たくて見たくて堪らない。
新幹線に飛び乗って行っちまいたくなるのをどうにか抑えている。
「アオトはどうよ」
と電話を入れる。 何時もならアァーウゥーと言葉にならない声が聞けるのだが、 耳をそば立てても受話器の向こうから音沙汰無し。
「どうしたの」と訊ねれば、 「どうも人見知りしているみたい」
と娘の声。
「あたぼうよ、アオちゃんは俺のこと大好きだからなー」
と強気に出るが、 実体は追いてかれちゃった俺がいる。
アオちゃんは今頃パパの田舎で 山ん中の大好きな葉っぱの中で暮らしている。 花より葉っぱが大好きなアオト。 そんなアオトがお気に入りなんだが、 こうなったらアオトの為に、 葉っぱが一杯ある自然の山を一個買うしかないかもしれない。
ペット愛好家は沢山いる。 どこかでそうなって欲しくない俺がいる。 たった一枚の枝につく葉っぱにソーッとさわって、 生きているものを感じられる感性を味わって欲しい。
アオちゃんはどうも正月を 向こうで迎えるらしい。 カレンダーを見て帰ってくる日にちを数えている。
愛でもない、それを越えた何かをアオトくんが俺に与えてくれる。 ありがたいこったあー

          雀鬼




アオちゃん早く会長の元へ帰って来て下さ〜い。 それが道場生皆んなの願いです。(ジーコ)

■2009年12月28日(月)その2 Vol.1246

髪の毛が伸び放題。 この前見た時よりも痩せている。
「床屋に行きなよ」
と声を掛ける。 親に事情があるらしい、 この不景気がこの子の家庭にまで忍び込んでいる。
「これでお菓子」 「これで床屋さんな」
と「事情」の中へ少々のお金を渡す。
「ありがとうございます」 「ありがとう」
の親子の声を止める。 ちょっと待ってな、 と家にある冷蔵庫の食品を全部持たせる。 俺が食べる筈だった白い飯を持ってかせる。

「食べる」ということ、 生きとし生きるものの基本である。 今も世界中で食すら充分に取れぬ人々がいる。 日本だって何年か先には 人口の三分の一しか食べられない時代が来る。
資源を求め競い争う時代から、 この先に食料戦争のようなものが必ずやってくる。 海から魚が消え、 土が痩せ細り、 悲観的に考える分けじゃないが、 今日日の社会の有り方を見ていると、 未来にそんな惨い姿が浮かび上がる。 食べられるありがたさをもう一度思わなければ。

いいんだろうかこのまんまで、、、、、

          雀鬼




世界的地球規模の食糧危機が叫ばれて久しいのですが、 個人個人で飢えること無く食べられるありがたさは、 忘れずに覚えていたいです。(ジーコ)

■2009年12月28日(月) Vol.1245

町田のX‘masパーティー、 何時も大人しい奥秋が、河岸から 安くて旨い魚類を運んで来てくれて、 口が贅沢な俺が丼に三杯もたらふく鍋を食べてしまう。

料理するノックも腕を上げたが、 奥秋の皆んなを思う気持ちが、 帝国ホテルの七面鳥を越える。 仕事着で道場へ荷を運んでくれて、 何時ものようにやったふりもせず目立たず、 再び仕事に帰ってしまう奥秋もかっこ良かった。

奥秋もそうだが、 麻雀牌を持たば最低最悪の水野も、 何度も何度も痛みを受ける方にぶつかっていく。
サドでもマゾでもなく、自らが身体を張って、 痛みぶつかることで場が盛り上げる方に突き進む。 水野が一歩前へ出ることで、 理絵ちゃんの張り手が飛ぶ。
一発、二発食らっただけで 水野のホッペタは真っ赤になる。 膝蹴りも食らう。ダウンもしてしまうが、 手をしっかり背中に回して、 真剣にセクハラ(笑)を許さない 理絵ちゃんのビンタが入る。 張っている理絵の手も痛みを伴う。
身体を張る水野もかっこいいし、 それを受ける理絵もテレビのお笑い以上に、 生の姿となって場を盛り上げてくれる。
X‘masの企画準備もあったらしいが、 そんな仕込みは一切いらず、次から次へと 何時もの町田道場の存在を出すだけで味が出る。 良否も常識も入り込まず、 それぞれの持ち味だけで楽しみが作れる。
水野と理絵のコンビが、 どちらが変わってもあの味は出せない。 張った手も痛かったろうが、 その後、互いが「ありがとう」と 御礼を心から言えているのだからそれでいい。 我々の作る空間を信頼してなければ決して出来ない技。

馬鹿にされた、プライド云々が、 一つでも浮き上がったら全てがブチ壊れてしまう。 2人しか出来ない生のぶつかり合いを作ってくれる。

飲んだ勢いかチャッペも下北勢が帰った頃、 残った道場生達に、チャッコ変身を 超える味を出してしまう。
そうなんだ、 道場内で何時も輝ける者達じゃない。 どちらかというと、ダメ、愚かを為す者達が、 場を盛り上げ皆んなにこれでもか という自然の楽しみを与え、 何時も輝かない者が光を照らす。
だからこそいいんだ!!
パーティーなんか主役はいらない。 その時、その場で誰かが身体を張った姿を見せれば、 それが例え社会的には外れていても、 「素直」と「勇気」がそこにある60数年生きて来て、 一番楽しく面白いX‘masが町田道場にありました。

四天王なんか居なくてもいい。 普段、下っ端や目立たない子達が場面を作ってくれる時が、 これまた、四天王を越える味となる。

          雀鬼




ハイ、夜の8時頃から始まった 牌の音X‘masパーティーは、 最高に楽しかったです。 一応企画も用意していたのですが、 それを使うこともなく 自然発生的に次々と楽しみが生まれていって、 それで皆んなが大笑い。 それぞれが味を出し合って、その場で光ることの意味や 大切さを教えて頂きました。(ジーコ)

■2009年12月26日(土)その2 Vol.1244

今日も町田道場でXmasパーティーらしい。
魚河岸から魚介類が届く。 鍋料理をやるらしい。
恒例の帝国ホテルの七面鳥を 清水Drがプレゼントで持って来てくれる。
日が暮れてパーティーが始まる前から、 町田小鉄を先頭に大騒ぎ。
下北道場からも陽気な陽太が 川原達を引き連れて乗り込んでくるが、 何故か横山だけはムッツリを決め込む。 ムッツリ王者の花ちゃんは姿を現わさない。 今頃小田急線の何処かの駅で心身を温めていることでしょう。

昨日から孫のアオトがパパの田舎へ帰っちゃった。 淋しいっていうか楽しみががくんと減っちまう。 アオトの実家は俺ん家と思っていても、 パパの実家は凄く遠い。 正月までに帰って来るのかどうなんだろう。

昼から大騒ぎしていた道場内。 今後も遅くまで笑い声が表の道路まで届くことでしょう。

          雀鬼




今日は26日ですが、牌の音は クリスマスパーティーを開催しております。 町田下北合同企画の昼も夜もオール楽しい企画。 明るい小鉄さん、陽太さん。 狂ってる川原さん、一人暗い横山さんと、 それぞれの味を出し合って盛り上がっております。(ジーコ)

何処かで身体温めたいなぁ・・・(花岡)

■2009年12月26日(土) Vol.1243

二駅だったが、シルバーシートに一人座っていた。 前の席にも年寄りの女性が座っている。
一つ駅が過ぎた時、 小柄な中年の坊主くりの頭の男が飛び乗って来る。 三人掛けのシートに座っていた年老いた女性の横に座ると、 ジャマだというもの凄い勢いでシートをたたく。
異常者に気付いた老婆がさっと逃げる。 後から乗って来た杖をついた老女も異常に気付き、 立ち去ろうとする。 どうぞと呼んであげて俺の方へ座らせる。
読んでいた書籍をたたんで防御態勢に入る。 何かがあったらやらなきゃならない。

久しその男を観察する。 何度も読み返したらしい単行本を読んでいる。 読んでいる姿は普通なんだが、 何をいらつき怒りがあるのか、 時折り独占したシートをたたき、 二つ持っていた荷物を両隣に座らせている。 自分が座って、自分の荷物も座らせている。
時折り、スニーカーを履いた足を前へけり上げる。 自分の左右の存在も許さず、 前へ立つことも許さない様子。 酒に酔う者ともマナー違反というレベルでもない、 明らかな異常者。
普通に戻った瞬間、 どこを通り過ぎているのかを確認するために車外を見る。 夕闇せめる弱い陽射しに、 手を顔の前にあげて防いでいる。
声を出せないのか、発声しないが、 動き一つ一つに怒りが見える。
本を読めるぐらいだから知識はあるんだろう。 頃合いを見ていると、ちゃんとページもめくっている。 本を読んで静かになり、本から何かを感じるのか、 周りをたたいたり、足を思い切りけり上げている。 本の内容で感性が動くことはあるが、 それが行動となって現われているのだろうか。
どこで棘が刺さったのか、 自分以外の人間を極力寄せつけない。 本は好きでも、人間が許せないんだろう。 車中の他の人の存在など眼中にない、 他の人を見ることもない。 時折り、何度も読んだらしい本だけを追っている。
不審者ではない、明らかに心を病んだ異常者である。 自分のやりたいようにやっている。 自分一人だけの世界を作っている。

頭を下げる老婆と伴に二駅で降りてしまったが、 人間の持つ「狂」の部分をはっきりと見た。
その中年の男、 決して他人事ととらえちゃならない。
普通と見れる人々の中にも狂の部分は棲んでいるし、 これからの社会は 「狂」という部分が増大して動き出す。 考え過ぎて、思い込み過ぎて、ふくらんで行く。 毒を持って制するがごとく、 狂には狂を持って制する社会が近づいて来ている。 知識があろうが、仕事が出来ようが、 それとは別のところで「狂」が顔を出す。

どこかで歯止めしないと、 後から歩む子供達が、 その道を進むことになっちまう。

          雀鬼




良いことも悪いことも、 何ごとも他人事ととらえずに、 良いことだったら伴に喜んだり、見習ったり、 悪いことだったら痛みを知ったり修正したりして、 その都度そこから色々学んで しっかり歩んで行かなければいけないです。(小島)

「・・・だから、しっかりしなくてはいけないんだ。」 と昔、会長にお話していただいたことを思い出します。 「しっかり、しろ!」普段からよく交わす何気ない言葉ですが、 それだけに、流してしまいがちで、難しく大切な言葉だと その時も思いました。(花岡)

■2009年12月25日(金) その2 Vol.1242

講談社から
「 2009年 売上No.1 」
の新書が届く。
「人を見抜く技術」と「負けない技術」で 24万部突破と帯が入っている。
いまだその凄さが実感出来ないが、 一年を皆さんに助けて頂いたことは事実です。
何時も道場生達には助けられてばっかりですが、 「見知らぬ地」や「見知らぬ方々」に 一冊一冊の積み重ねで俺は救って頂いているんですよね。
本2冊に食べさせて頂いているって不思議な感覚。 手に取ってくれた方々、関係者の皆さんに深謝いたします。

          雀鬼




この本で会長を知って道場に来た方の中に、 溯って会長の著書のほとんどを読んだ方もいました。 自分も地方にいた時は 会長の文を何度も繰り返し読んでいたのを思い出します。 今は生で空気を感じさせて頂けていて、 ほんとラッキーだなと思います。(橋本)

 

■2009年12月25日(金) その1 Vol.1241

皆さんX'masはどうお過ごしでしょうか? 金村も花ちゃんも道場生達も それぞれ恋人達と楽しい時があったようで何よりです。
我が家じゃ四家族が集まって 孫達も一度に5人もやって来て大騒ぎ。 孫達の元気について行けず、時々寝室に逃げ込むが、 そこの場もすぐに侵略されちまう。
プレゼントの時間は和室に一人座っていると、 トントンとドアをたたかれる。
「どなたですか」 「ハイ、心美です」 「どうぞお入り下さい」
一人一人の孫が変わり番こにトントンとやって来て、 お望みのプレゼントをあげる。
風邪で外へ出られなかったはるしが 飛び上がって一番の大喜び。 二番も男の子の「一粋」がやったやったと喜んでくれる。
女の子は「当然よ」「早くちょうだい」で、 男の子とは喜びの出し方が異なる。
一番下の男の子の孫のアオトくんは、 X'masもわからず、与えたオモチャよりも 俺の方がずーと好きらしい。
「今のうちだけだろうが」 来年はきっと俺もオモチャに敗けちゃうんだよな。

          雀鬼




忘年会でも会長のもとに満面の笑顔で駆け寄って行ったり、 先に帰ることになり、会長から離れる時には 泣きじゃくっていたあおちゃん。 お母さんに抱っこされても泣き止まない姿を 実際目の当たりにした時は「おー!」と感嘆でした。 はるしくんも元気になったようでよかったですね。(橋本)


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