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■2009年12月7日(月)その2  Vol.1230

第38期雀鬼会本戦の選抜・Jr戦が 9日から又始められる。
俺が動かずとも、 今期は金村・多田四天王を始めにして、 運営委員が楽しい方向への進行を決めてくれた。 前半は少し苦しそうだったから、 後半でそれを乗り切れる 楽しい空間が生まれるといいね。
長く続いた俺の独裁制度がいよいよ民主化され、 選手達、皆さんで作る会に変改されます。 俺の力は衰えたが、追い出されることがないだけ 温情を感じなきゃいけませんね。
オバマに始まってチェンジブームらしいが、 雀鬼会じゃずーっと日々が変化だったよな。
「会長チェンジ!!」
なんて多田やしげるに言われないよう気をつけよ。

          雀鬼




「会長チェンジでお願いしまーす!。」 多田さんならいえそうです。 僕と総括部長なら口が裂けてもいえません。 過去の形にとらわれず、その場その時の状況で、 おもしろい方向にもっていければと思います。 今期はJr.クラスでも選抜の試合に出れるし、 Jr.の試合にも選抜クラスの選手が出るので、 それぞれに楽しみがあると思います。 予選は下北対町田の構図だったので、 決勝は下北・町田で協力して選抜・Jr.をやていきたいです。 日程的にはきついですが、 出来るだけ現場に足を運ぶよう選手には頑張ってほしいです。 選抜の試合にでるJr.の方々は 自分のダメさを存分に楽しんでいただければ幸いです。 出来なくて暗いとか、そういうのは見たくないです。 選抜4回戦には全国大会で皆に熱望された試合が見れそうです。 僕は一観戦者になろうと思います。(しげる)

■2009年12月7日(月)  Vol.1229

文藝春秋社から「文學界」という月刊誌が我が家の方に届く。 本や雑誌は時々買って読むが、 「文學界」と名が付く雑誌があることすら知らないし、 俺にとっちゃ、とても難しそうで とても手に取ることがない雑誌名である。
大きめの茶封筒に下の方に小さい字で 「よしもとばなな」と名が入っている。 ばななさんが又送ってくれたんだぁーと目次を探す。 70ページに特別エッセイ「人間はすごいな」で ばななさんが掲載されている。
難しくって俺なんかに読めるのかなーと そのページをめくると、一行目から
『「雀鬼」桜井章一さんの本が大好きで   くじけそうな時によく読む』
から始まる。 その後の文章も俺と一度もお逢いしたことも 接点すらないばななさんが、俺ですら
「そうだよな」「そうかもな」
とうなずけることを描写してくれてる。 ばななさんは女性の人気作家で、文学がプロの方。 そんな女性が俺なんかの本まで 何冊も読んでいるのが伝わって来る。 それはそれで嬉しい反面、コッパ恥かしいんだが(笑)

孫達の日々の変化を観察していると、 生命って凄いなーと思えるが、 それなりの場でそれなりの人達と逢っても、 人間って「どうしようもねえな」と 感じてしまう大人ばっかりで、 「人間って弱っちいなー」 「だから何だかんだと求め過ぎてしまうんだ」 と自他共に感じている。
この頃、自分を思い返すと、 俺って楽しいことの遊び以外はほとんどやる気がないままで 人生を渡ってきた気がしていたから、振り返ってみても、 あまりくじけそうになる時って少ないような気がする。
だから、ばななさんのようにくじけそうな時に 読む本なんて一冊も思い当たらない。
やんなっちまった、ちょっと悲しいな、 寂しいな、なんていう時は、 今は孫と触れ合っていればそれもとけるし、 俺ってとんでもねぇダメだと思った時は、 素手で便所の中に手を突っ込んでいる。
便所の水が俺の手を洗ってくれるのか、 少し経つとすっきりした気分になる。 もちろん両手を入れずに、 左手だけで便器の中を動かす、 ただそれだけなんだ(笑)
今も右手にペンを持って、 左手に常識の世界では忌み嫌われるタバコを持っている。 どっちにしたって俺自身がいいとこ、 悪いとこだから仕方ねえよな。
橋本、テレビの仕事は断って、 週刊朝日の取材の方はOKでお願いします。 そういえば、橋本はここ10日間ぐらいどこへ行ってたのかな。 深夜遅くなって寒い中、 Tシャツに薄手のジャンバーを着て帰って来る。
外もこの世もどんどん寒い方へ向っているようで、 皆さん何事にもお気をつけなさって下さいネ。

          雀鬼




会長文中の「文學界」は本日12/7(月)発売の新年号です。 写真のとおりユニコーンの表紙と難しい漢字が目印です。 昼間は日向ぼっこしてるとまだ暖かいですが、 夜はやっぱり寒いので厚着でお出掛けがお勧めです。 そんな寒い夜にTシャツに薄手のジャンパーでいる人にも 皆さんくれぐれもお気をつけなさって下さいネ。(橋本)

■2009年12月4日(金)  Vol.1228

俺は見て無いが、 ボクシングの世界選手権、 内藤と亀田の試合があって、 家に帰った時、
「どっちが勝ちましたか」
に亀田だろう、と答える。 その日の新聞にも亀田興毅が ヒーローになったと一面を飾っていた。 確かにそうかもしれないが、 その日のスポーツ新聞に、 10月に転覆漁船から四日ぶりに、 生存救出した「海猿」はヒーローじゃない、 が深く目に止まる。
海上保安部の巡視艇「いず」の 6人の潜水士が奇跡的な人命救助を果たした。 転覆した船内の探索は命懸けの任務。 船内に浮遊する網やロープに 手足を取られたり引っかかった状態で、 何時沈むか分からない。
100回のうち一回位しか、 人命救助を成す事が出来ないとある。 他人の命を命懸けで救った 6名の潜水士は決してヒーローでは無い。 特別な表彰も行なわず一時間当たり 310円の危険手当が出るだけ、 と広報が答える。
片や厳しい練習に耐えて、 観客の応援やテレビ放送が流れ、 高額のファイトマネーと伴に勝てば名誉すら奪える。
一方命懸けでもう少し遅れれば、 確実に死を迎えた漁師を救助した若い潜水士達は、 あれからも活動を続けていることだろう。
海上保安士にとってそれも仕事という任務かもしれないが、 彼等こそまさに命を賭けて奇跡を作った、 国民栄誉賞もんだと思う。
名誉でも金の為でも無く、 任務を実行した彼等の小さい記事が、 俺にとっては一面より、 忘れちゃいけない記事だと強く思ってます。

          雀鬼




視聴率40%以上も取った 国民的関心事のボクシング世界戦亀田対内藤。 当然翌日の新聞の一面も亀田だったのですが、 会長の関心は別の小さい記事に、、、 今回の救出はそれなりに話題にはなっていましたが、 危険手当てが一時間310円とは自分も知らなかったです。 あの小さい記事を会長が強い関心を 持って読まれていたとは思いもしませんでした。 (ジーコ)
自分も大きな台風が通過したのにもかかわらず、 漁船の事故で生存者がいた時は 普段見ないテレビをかたっぱしから見ながら 最近めっきりゆるくなった涙腺から 涙ぼろぼろしながら見てました(T_T) 310円の手当てのみとは知りませんでしたが(花岡)

■2009年12月2日(水)  Vol.1227

午後を過ぎた予定された時刻で、 迎えのハイヤーが来る。
再三断ったのに、 仕込みの一つであるから、 受けて下さいと前日も言われた。 押しが太い彼に押し出される。 着いた先は帝国ホテル。 三井会館の次は帝国ホテルという 日本の権威の象徴の中へ出向かにゃいかない。
どちらも若い頃には何度か出向いたが、 場末の雀荘のオヤジになってからは行く用も無し。 そんなところへ行くよりも、 道場に居る方が居心地が良い。
ハイヤーが早く着いたことで、 誰も居ない控え室へ接客係のチーフが案内してくれて、 一服していると多田や金村と花岡の下北勢と、 町田の今川、理絵、 佐々木夫妻と赤ちゃん、ノック、小鉄が集まって来る。 福岡から坪子夫婦も駆けつけて来る。
皆んなが集合したところへ、 この日の主役である、 清水ドクターがバッチシ化粧をして挨拶に来る。 若い者達からガクトみたいと 声が上がるが俺はそいつを知らない。
知らない俺から見た清水は美輪明宏に見えた。 爪にもしっかりネイルが入っている。 清水ドクターはずーっと変な人だから、 見慣れた感じに少々力が入ってるなーと感じたぐらい。
チーフに案内されて披露宴の席へ、 この方がこの日俺の付き人もなさるらしい。 席はメインテーブルということで、 周りはお医者さんばかり。 祝宴の席というより、 手術室に入った気持ちになる。 隣に座る家人では到底この空気から俺の助けにならないと、 出端に新郎の清水ドクターの挨拶があって、
「今日の式は失敗に終わらせます」
と無茶苦茶の御言葉を振ってくる。
これ幸いとその席を立っちまって道場生達が居る席に移動。
「誰か俺の変わりにあっちの席へ行ってくれ」
で今川が病院席へ移ってくれる。 彼女も仕事は歯医者うんぬんだからどうにかなるだろう。

俺一人を気遣ってくれて清水ドクターが 会場を喫煙OKにしてくれているが、 酒も煙草も吸いたい場所で吸うから旨いんで、 あっちの席で吸うのは気が引ける以前に煙草がまずくなる。 新郎のドクターも新婦の典ちゃんを 高砂に一人置いて何度も俺の席の隣で煙草を 吸っている。
祝宴が始まってすぐにトイレに立つと、 後ろから「先生」と声を掛けかれる。 ドクターの御母上とお姉様が わざわざ外まで追って御挨拶して下さる。
「、、、、。、、、、。  お気をつけてお帰りになって下さいませ」
うーん、 来たばかりなのにお別れの御言葉。
「俺もしかしたら招かざる客」
口元に手を当てて笑いを堪える。 そうかもしれないが、 お母様にも家族一同病いや 検査の折は多大なお力を頂いてばかり。 先月の検査の折も家人が付き添いで付いて来ていたら、 御母上から家人が末っ子の息子の 嫁さんと間違われて挨拶を受けていた。

宴も滞りなく進んで(笑) チーフに呼ばれて外へ、 お色直しが終わった新婦の典ちゃんが、 海のように青いドレスを着て美しい姿で待っててくれて、 花嫁入場のエスコートの役を受け賜わる。 瞬間、 俺が熱望した2度目の花嫁が現実となって現われる(笑)
役得をしてのんびり終宴の時を待っていたら、 御両家の親族が並ぶ、 屏風の側にチーフに連れてかれる。 祝宴もクライマックスを迎えてライトが落とされ、 御親族と俺の姿がライトアップされる。
「うーん何だ、何が起きるんだ」
と思っていたら、 司会者が長々と新郎からの手紙を読み出す。 耳をそばだてて聴いていたら、 清水ドクターと典ちゃんの祝宴なのに、 俺のことばかりを目一杯持ち上げた話ばかりが、 これでもかと続く。 立たされた俺はまさに誉め殺し状態。 いくら何でも勘弁してよと笑うしかなかった。 新郎自ら常識破りを通り越した革命児になって、 会場を見事にぶっ壊しておいてだよ、 最後に俺にまとめろよとなった。

新郎や道場生やチーフに見送られて帰りもハイヤーの車中。 権威ある帝国ホテルで、 権威ある方々が揃った中で自分からその席にいながら、 権威をぶち壊してしまった清水ドクターは、 凄いというより面白かったです。
それに招待された道場生の小鉄が、 白いネクタイ100円。 御祝儀袋100円の中に、 500円玉一個を祝儀として用意したらしい。 長い古い伝統がある帝国ホテルの歴史の中で、 500円玉一個という祝儀は、 後にも先にも無いでしょうネ。 清水ドクターも小鉄もやるもんだ(笑) アッパレ、アッパレ。

          雀鬼




清水さん、典代さんおめでとうございます。 道場生で唯一のお金持ち清水ドクターの披露宴は、 歴史と格式ある帝国ホテル。 色々あった披露宴、 最後の会長の御言葉で無事に まとまり良い披露宴になったようです。
それにしても結婚式の御祝儀が500円の上に、 ネクタイ等必要な物は全て 100円ショップで用意した小鉄さん。 帝国ホテルの食事、お酒等、 一体いくらすると思っているんでしょうか? 持って帰った引き出物だけでもハンパないはず、 帝国ホテルの受け付けの人も 中身を見てビックリしたと思います。 小鉄さんの何でも500円で解決する500円伝説に、 新たな偉業がまた一つ追加されました。 (ジーコ)

■2009年11月27日(金)  Vol.1226

何だか今日どうせやるならガツンと行きたいところだが、 今から「童話」の続きをやるらしい。 今日は珍しく孫とも逢っていないし、 家ん中でも車中でも妖怪そのままの方と、 いなけりゃならなくて、 一つ一つダメ出しなら出せる空気のまんま、 童話を語るって、 出てくるかどうか分からない。

自分の求める気持ちだけでなく、 大人社会の環境から入ってくるものが混じちゃって、 清清しい気分じゃないが、 今から仕事を始めます。

          雀鬼




会長はどんな取材にしろ事前に準備をするということが、 ほとんどありませんので、出てくる言葉もその時の感性次第。 ということでこの日の取材はピンチです。 ここはお孫さんのアオちゃんの写っている写真等を見ながら、 気持ちを良くして頂いてから、 「童話」を語って頂きたいと思います。(ジーコ)

■2009年11月26日(木)  Vol.1225

外で人疲れした身体を内で休める。
我が家に一日出たり入ったりしながら 孫のアオトくんが遊びに来てくれる。 やっと靴を履いてヨチヨチながら歩ける孫と家の周りを、 孫のお好みの方向へお付き合い。
隣家の住人が定年を過ぎた身体を外で柔軟運動をして、 その後一時間以上散歩するのが日課らしい。 正しい老人の有り方を見ながら、 この不健康極まわりない老人の俺は、 孫と同じ位下駄を履いてヨタヨタ歩くだけ。
夕暮れになって、
「お父さん少し休みますか」
の声で、ベットで身を横たえていたら、
「マックが食べたいんだけど」
ともう一人のお気に入りの、 孫のハルシ君から電話が入る。
「マックか、いいよ、ジージも食べたかったんだよ」
とこっちも付き合う。 一家4人で押し寄せてくれて食べて遊んで帰って行く。 やっと一人で休みますかと思っていたら、 お父さん一緒に食事しましょうと、 アオトくん一家3人が又やって来てくれて、 深夜近くの食事会。
外の疲れは孫達が癒してくれる、 が、身体を使って遊ばすので、身体にはほど良い運動。 ここまでは良かったんだが、 その後早目の午前2時頃に寝ちまって、 朝が来ても昼が来ても起きれない。 遠くから又可愛い孫達の声が聞こえていても、 又眠りについてしまう。

日々忙しい道場生達の4倍位寝ちゃって、 やっとこ重たい身体を起こす。 今週も来週もやることが一杯つまっているらしいが、 先の仕事のことは考えないでおこう。

全国大会の折り沢山の賞品と伴に、 五枝の美しく気高い蘭の花を 男達の楽しい戦の場で見受けていた。
その蘭の花よりも、 気品がある生き様をなさる 鍵山相談役のことも気になって仕方がない。 俺の年でも無理をした疲れが ずーっと後にやってくる。 鍵山相談役は俺の10倍以上の 無理をなさり続けていなさるから、 ずーっと後にお疲れが、、、、。
年老いて家でのんびりテレビ見て、 柔軟体操やってお散歩が日課の方もいれば、 まだまだ外へ出向かねばならぬ者もいる。 人生ってそれぞれだよな、、、、。

          雀鬼




全国大会が終わったばかりですが、 会長のスケジュールは原稿やら取材やらのお仕事でギッシリです。 申し訳無い限りですが、 会長にしか出来ない事ばかりですので、、、、
鍵山相談役からは全国大会に素敵な胡蝶蘭を頂きました。 会場の一番正面、一番映える場所に飾らせて頂きました。 誠にありがとうございました。(ジーコ)

■2009年11月24日(火)その2  Vol.1224

全国大会があって 前日から新宿のリージェンシーホテルの前乗り。 その日は下北道場で北の脇と稲井と 南の島袋の卓に割り込んで二回ほど打ってあげる。 遠方からやって来てくれたせめてものおもてなし。
3人は急に俺が卓に座ったことで我を忘れている。 ジョークや楽しげな話しを振ってあげても、 何んも返って来ない。 仕方がないから、 ただ打ってあがっているだけ。 彼等3人はほとんどあがらなかったけど、 多分、全国大会よりも 前日に俺と対局したことの方が 思い出と残ったことだろう。
会場で皆んなが ワイワイ  ワッショイ ワッショイ とやってた時一人ポツネンと エレベーター横で座っていた花ちゃん。 二次会の日本一まずい居酒屋の打ち上げを終えて 俺がさっさと引き上げて来た時も 階段でポツンと一人座っていた花ちゃんのことが 気になっていたら、
「会長お時間です。」
とジーコとチャッペで駅へ向かう。
「チャッペ今から俺が行くところ  俺行きたくねえんだ。  チャッペ代わりに行ってくれよ。」
「無理です。」
「俺、チャッペがやったチャコちゃんに  変身する方がずーっと楽。」
「そうですよネ。」
とあの日の自分を嫌がっているチャッペが 少し救われたような気持ちになっていた。
行くのが嫌なもんだから、 駅につくと特急列車が発車寸前。 ならばと駅員の前をスート通って無銭乗車。 新宿駅でも二人の駅員の前を堂々と通してもらう。 若い頃にやってた技が今でも通じてしまう。(笑)
駅で待っていた担当者もその技を見てびっくり。 タクシーで向った先は麻布にある三井倶楽部。 三井と訊いただけで嫌になるでしょう。 昔のまんまの洋館の二階の パーティ会場へ入った瞬間に違和感を感じてしまう。
講談社の丸木局長の定年を迎えての 卒業パーティということで 2つ返事で「行きます」 と言っちまったが、 会場は俺が苦手にする社会的、世間的に立派な 大人の方々が局長の顔の広さで集まっておられる。 その空気がどうも受け付けず、 目立たぬところに座っているか、 べランダへ出て一服している。
何んかそれなりのワインが気配りされているようだが、 やんちゃな俺は料理も食わず、 ウーロン茶とコーヒーを頂くだけ。
すぐに退屈感がやって来る。 帰りたい、帰っちまおうかと思っていたら、 「入ってきた時から、  退屈そうな顔をされてましたね。」 と来場者から声を掛けられる。 「ハイ、退屈です。」 と本心で答える。 帰ろうとする俺を察してか部長がそばに来て しっかりお守り役に着く。
隅っ子に隠れていても 京都の有名なお寺さんの貫主さんや県知事さんから アイサツを受けて名刺を頂くが こちとらは無礼にも名刺を準備していない。 高名な人気作家さん達がアイサツに立たれ 局長から「会長も」と来た。
退屈で仕方なかった俺だから どんな話しをしたか分からんが、 多分、本心を述べたことは確かだろう。 局長や来客の皆様方がど〜とらえたかなんて それこそ
「知ったことじゃネエ。」
俺らしい役割を終えて、 とっとと会場を後にしてしまい 新宿で三井倶楽部の一流の料理を食わず、 いっぱいの桂花ラーメンを食って来た。
丸木局長は凄腕の編集人。 それは承知の上ですが、 俺はやっぱり俺でしか居られないのですよね。(笑) 丸木局長、長年のお勤め御苦労さまでした。 この日の俺もおつかれさまでした。(笑)

          雀鬼




この日道場に戻られた会長は本当にお疲れのご様子でした。 変な人はたくさん居ても、 世間的、社会的にいう立派な大人? な感じの人がいない道場にあって、 会長、道場生と過ごせる日々は本当に貴重でありがたいです。 全国大会に丸木局長の卒業パーティと 疲れを抜く暇も無いまま、本当にお疲れ様でした。(緒方)

全国大会の運営。 どの仕事もはじめから役割が決まっている訳でなく 早く終わった卓の人、予選で負けちゃった人が 運営側に回る訳ですが、それであれだけテキパキ出来ちゃうのが ホント凄いです。すっかり全国大会でのお仕事が なくなって失業状態の花岡です。(笑)(花岡)

■2009年11月24日(火)  Vol.1223

サイの目を振ったら、4,5,6の倍づけが出た。 全国大会の現場は早朝から一日がかりだったが、 あっという間に時が過ぎるっていうことは、 俺の大嫌いな退屈がなくて、 その時、その場で起きる事が皆んな面白かったんだ。
もちろん、その楽しい空間作りをしてこれたのは、 本部の道場生、 彼等は試合に出場する選手であってその上、 全員が運営側でもある。 全員に役割があって、 全員が動き回って作る。 現場と運営が一致することで一体感が生まれる。 選手でもあり運営側でもあるていうことは、 全員が「そこにいる」という存在力がある。
何10年も俺一人ででっかい会場を走り回ってきたものを、 今年は推薦選手である、 山田と多田と金村と佐々木の四天王で、 現場の空気を感じてくれて、 どんどんと進行してくれる。 彼等が進行役に回ってくれている間、 俺なんて呼ばれることもなくイスに座ったり、 会場を貸してくれた雀荘葵のオバサン達と憩いの時を過ごす。
一日で半荘10回戦、 午前中の予選3回戦で、 28名が足切りとなるが、 今年から敗者復活戦を設けたので、 予選で敗けた者にもチャンスがある。
俺が楽したいが為に、 四天王は本戦七回戦目から出る。 山田、多田、金村、佐々木の四者で決勝を闘ってくれたら、 会場全員に喜びが生まれる。 が、勝負はそんなに甘かない。 一回打って山田と金村という最強な打ち手が足切りされて、 佐々木も準々決勝で姿を消し、 多田も準決勝で終わる。
決勝は下北の陽太と緒方、 町田の清水と新屋が残った。 こん中じゃ四天王に劣らぬ打ち筋を残せるのは陽太一人。 緒方は内弟子だが下北勘違いトリオの一人。 清水ドクターは週末結婚式を控えているから御祝儀、 牌持たば手はブルブル震えちゃって、基本動作は最低クラス。 新屋も町田道場で初めて麻雀を習った新人君。
彼が作った流れじゃないが、 どこからか吹いてくるすきま風の流れに乗っかって、 決勝でもこの新人君の一人舞台。 ところがさすが実力者陽太が、 その後ろ姿を必死に追う。 オーラス緒方の親。 緒方とドクターは卓上からはみ出し。 陽太はハネ満ツモか、 新屋から満貫直取りの局面で、 陽太必死で満貫手を作る。
さすが陽太よと後ろに立って見ていると、 トップ走者の新屋からリーチが入る。 このリーチ棒一本の出で、 陽太は満貫をツモれば大逆転の優勝。 そこへ陽太Bピンを持ってくる。 打てない絶対に打っちゃいけない局面で、 危険牌のBピンを持ってくる。 雀鬼流の選手であるなら、 このBピンを切れずに、 新屋が場に並べた現物の5ソーを打つのが定石。 そこで陽太の足がピタリと止まって、 新屋のツモ和了りを待つのみ。
「打てない」「当たっちまう」 「当たる打てない」
暫し俺の判断を待つ陽太の後ろで、 俺の感覚が回転している。 選手なら絶対打っちゃいけない牌だが、 瞬間Bピンが新屋の手牌の中にしっかりと見える。
もちろん俺は新屋の動きは、 東一局から覗いて見ちゃいないが、 入り目だ!!という結論が出る。 このBピンが刺されば俺の責任。 陽太、行っていいという、 雀鬼だけの指示を出す。
そのBピンを見て、 何事も無く新屋が山へ手を伸ばす。 たったBピン一打だったが、 この日俺は俺の麻雀を打てた気がした。
陽太の手が伸びる、 かすかだがツモ牌の8ソーが目に入った。 陽太優勝!! と思った瞬間8ソーに合わせるように、 緒方が場に二万を出していて、 新屋がロンをかける。 緒方の手の内には現物に近い九万が二枚あったのだから、 この二万は彼の普段の生活振りの甘さから、 魔が差したとしか思えぬ二万打ちの間違いだった。

正しく終わるか、 間違いで終わるか、 それも世の常である。

陽太はこの日一番カッコ良くて、 新屋は新人達に励みや、 やれば出来るんだよという型を作ってくれた。 それを含めても凄く楽しい一日でした。 ーありがとうー

          雀鬼




第14回雀鬼流全国大会も無事に楽しく終了致しました。 鍵山相談役をはじめとして大勢の方々から、 賞品等ご協力を頂きました。本当にありがとうございました。
最後の新屋の優勝の瞬間、みんなが一瞬ズッコケました。 が、それでも新屋の優勝が、 会長をはじめとして皆んなに認められたのは、 新屋が毎日朝から汗水流してズル無く働いていることを、 みんなが知っているからだと思います。 第14回全国大会の優勝者は新屋和治(27才) 若い子や初心者に希望を与える優勝でした。 陽太さんは本当にカッコ良かったです。 本当に参加したみんなが勝者の楽しい大会。 見学して下さった一般の方々、地方から参加された方々、 麻雀荘「葵」の方々、竹書房の方々、 皆様本当にありがとうございました。(ジーコ)

■2009年11月21日(土)  Vol.1222

近くまで来たので 久し振りに下北道場に寄ってみる。
「久し振り、まだ、やってたんだネ」
古参のスタッフの小島から
「細々と何とかやってます」
確かにその細々さが伝わって来る。 金村としげるが居たが 多田とか花岡の姿は消えてしまったらしい。
明日の全国大会を控えて ここでも、沖縄の島袋と北海道の稲井とか脇が 同卓している。
町田道場には名古屋も集合しているらしいが、 山田率いる高槻塾の姿が見えない。
昨年までは前日なんか、
「明日はやるぞ!!」
という意気ごみが強くわいて来ていたんだが、 今年はそんな気にならない。
明日は明日があるだけ。 俺が年取ってワクワク感を忘れちまったのか、 周りの空気がただよっているのか、 気分は変なもんですね。
麻雀の専門家と言われる人達は きちんとスーツにネクタイで試合にいどむらしいが、 俺らはシロウト軍団だから 明日も身体が動き易い 上下トレーナーにTシャツとスニーカーで、 会場を動き回る。
見せかけや上げ底風でない、 内容や意義が作れればそれでいい。

          雀鬼




今年も同時に 北海道と沖縄のお土産を頂きました。 これって本当にすごいことです。 毎年集まる同じ顔ぶれを見ると、 初心に戻った感じになれると言うか、 心が洗われる思いがします。
明日本番は見学の方も多数いらっしゃるようですが、 そういった方々も含め みんなで楽しめる大会にしたいです。
会長、みなさん、宜しくお願い致します!!(小島)

 

■2009年11月20日(金)その3  Vol.1221

幻冬舎から2時間の予定で取材が入る。 女性が2人、 一人は教員生活10年、 もう一方は明らかに教頭先生然としている。

2人の学校の先生に呼ばれて、 悪戯小僧がお説教を食らっている図が出来る。 お説教は一時間半も延長される。 遠い遠い昔に、そんな体験をしたことを思い出す。 男の先生とは、仲をうまく保てたが、 数少ない女の教員には最も嫌われる子供だった。 だから多分取材に来たお二方の先生も、
「こんな嫌な奴初めてだ」
と語っているに違いない。

明後日はもう雀鬼流全国大会らしい。 その日の為に、 北海道の子と、沖縄の北と南の 見知らぬ者同士で卓に座って麻雀を打っている。 この日は全国の仲間達と楽しい一日を作る特別な日。 その日が来ると、長い付き合いの、 伴に全国大会を作ってくれている竹書房さんを強く思う。

明日は会場近くのホテルへ前乗り。 休めるか眠れるかは分からない。
「お父さん、アオトを連れてってあげるから、  一杯遊んで疲れて寝たらどうですか」
と父を思う娘の声。 確かにそうなんだが、都合はサイの目次第。

今日一冊の雑誌が届く。 中味は俺が出ていても読みたかねえ!! どうよこの俺もとうとうその雑誌の表紙に、 あのホリエモンと並んで乗っちゃった。
「金があれば何でも可能」
どうよ、 俺も金の力でホリエモンと並んじまった。
「やったぜベイビィ!!」
今から俺も「ショウザエモン」 とか呼ばれるのかな、よろしく。

          雀鬼




ハイ、今日来られた幻冬舎のお二方は 本当に先生のようでした。 会長だけでなく道場生の永井さんも 呼び出されて説教を受けております。
そして会長がホリエモンと並んで表紙に載っている雑誌は、 明日あたりから書店に並んでいるはずです。 ヒントは月刊、お金儲けメインの本です。 興味のある方は探してみてはどうでしょうか?
明後日はいよいよ全国大会!! 全国から参加される地方の方々が 続々と牌の音に来られております。 当日は最強戦とは全然違う雀鬼流らしい大会、 一日を皆んなで作ります。(ジーコ)


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