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■2009年8月29日(土)  Vol.1150

今日も土日ということで、 伊豆の別荘へ道場生達が海を楽しみに行っている。 今年の夏休みも残すところ後一日。 楽しみはあっという間に過ぎて行く。
俺は26日にシャボと温舟とひとまず帰って来てしまったんだが、 又行くぞと思っていたんだが、 所用を片付けている内に道場生等と最後の楽しみ場に居られなかった。
昨日は五番目の孫が一才になるということで、 我が家で前夜祭。 深夜12時にカウントダウンをして、 一才の誕生日を祝う。 昨日祝ってあげたから、もういいだろうと思っていたんだが、 今日が本番ということで我が家に再来。 道場で原稿を一本仕上げていると、 そこにも押しかけて来る。 どうもアメリカ留学組の夫婦は、、、、困ったもんです。
29日は我等橋本くんもバースディということで、 35才と1才の身内の誕生日祝いを道場でやってしまう。 そこにいた清川も明日がそれらしいんで参加してもらう。



8月生まれは、 鍵山相談役がどーんと控えなさって、俺もいて、 橋本、清川、チャッペという男振りのよいものが顔をそろえる。 そりゃ世の中は定まっているわけじゃございませんから、 中にはお前もかよと思える人がいる。

別荘に居る時は皆んな来いよと思っていたが、 道場にポツンといると、 皆んな早く帰って来てよと思う俺がいる。

一才になった孫がオモチを担がされて、 可愛い泣き顔を見せてくれた。
          雀鬼
 



碧ちゃん、橋本サブマネお誕生日おめでとうございます。 8月は相談役、会長、アオちゃん、橋本サブマネ、、、、 多くの道場関係者が生まれております。 夏に生まれれば夏男、 冬に生まれれば冬男になると言われていますが、 牌の音の場合正にそうなっています。
今日は道場内で誕生パーティーが開催されましたが、 ほとんどの道場生が別荘に行っているので、 確かにみんな早く帰って来て欲しいなぁと思いました。 それにしても会長のお孫さんは5人ともみんな本当に可愛いです。(ジーコ)

■2009年8月28日(水)  Vol.1149

海辺にある「磯の湯」につかる。
我々の持ち場の岩場に、 磯の湯のオバちゃんが、 今日はお風呂はいかがしますかと、 生い茂った草場を通って声を掛けてくる。 すぐに、今日はお客入りが暇なんだなーと気付く。
「ハイ、私と孫で入れてもらいます」
これで最低目標の10人が達成。 この日、他の海の見える温泉行きは決まっていたが、 オバちゃんの顔を見て変更。
「誰か入ってやれよ」
の声で、そこにいた10人以上の者達が続く。 オバちゃんが助かりました、と笑顔を返す。
一風呂を浴びて海辺を見ると、 シャボの上に温舟が座っている。 今日でお別れの二人の背中を愛しく見守る。 その先の海をただ眺めているだけでも、 哀愁が湧くんだが、 二人が夕暮れに心地良い空間を醸し出す。
「シャボさん別荘って楽しいネ」 「うーん、、、、」 「シャボさんまだ温舟帰りたくない」 「うーん、、、、」
二人の男の会話は多分そんなとこだろう。

別荘へ帰って温舟に問う。 シャボもそばで正座して見守っている。
「温舟、正座しなさい」 「温舟、別荘は楽しかったよな、  ところで今日、シャボの車でお家に帰るか、  明日ジージと電車で帰るか、どっちにする」
シャボがマックで明日帰るという悲報と、 海辺でシャボさんとの遊びの延長を願っていた幼な子が、
「シャボさんと帰る」と即答。
ならば男らしく頭を畳につけてお願いしなさい。
「シャボさん、おねがいします。」 「もちろんだよ、はるちゃん」


10時に別荘を出る。 シャボの助手席に温舟が座る。 道場生達が皆して車の側で声を掛けてくれる。 サヨナラはるちゃんの中に俺の顔もある。
「温舟、ジージはまだいるから、  シャボさんと二人で帰れるかい」
「へいきだよ」
最高責任者である俺としたら少々ガクンと来たが、 それも男の子の体験として一つの成長と受け止める。 ならば行きなと答えておいて、 走り出す瞬間に化身の術を使って後部座席に身を潜める。
「ボクさあ、道わかんないんだけど、  山道をおりればいいと思うよ」
「シャボも道分かんないんだけど頑張るよ」
すぐに二人の会話が終わり温舟は助手席でスヤスヤと眠りにつく。


あくる日、我が家で目覚める。
「ジージ、どうして居るの?」 「そりゃあの後、ジージは走って温舟達の車の後を、  追っかけてきたから足がこんなにはれちゃったよ」
その足をソォーとなでてくれる。
久し振りに逢えた妹をダッコして30秒ぐらいのキッスをしている(笑)

帰りの車の中で、
「シャボ、何かさあ、皆んなを置いて帰る時って、  淋しいより悪いことしたと思うよなー」
「ハイ、自分もです。特に今年はそんな気持ちを強く感じています」
俺もシャボも同じことを思いながらスヤスヤ眠ってしまった孫のそばで、 海や川や岩や生き物や、 道場生達、一人一人に感謝心を重ねていた。
          雀鬼
 



と、いう訳で、こじさんが秋風を運んで来てくれた上 3つの太陽も帰られ、すっかり涼しくなりました。 終わったというか、達成感ただよう伊豆別荘です。(花岡)

■2009年8月27日(水)  Vol.1148

今年の夏も、花岡、チャッペに 二年生の元郎も加わった常宿者が存在して、 すきを見つけちゃ、あっちこっちから 道場生等が楽しい輪を拡げにやって来る。
3人の小さい輪が誰かが加わることで 波紋のように拡がる。
そんな姿をながめているのが、幸せ感につながる。 先日の俺が先導した伊豆半島一週ツアーが大づめで、 ことしの夏も後半に入る。
のべ人数120人をとおに越える 若者達の生活が今年も出来た。
俺ときたら今年から本格的に道場生等の 輪の中へ加えてもらった孫の温舟と 好々爺と幼子をやらして頂いた。
親父として子供にやって来たことを 今度は孫と出来る喜びは格別である。
今年は、一日一度、海ん中を 散歩する程度だったが、それが俺の最も 大事な栄養源である。
昨晩は今年初めて伊東へ3000発の風流のある 花火を見に行き、その後、我々だけで、 温舟花火を夜空に打ち上げる。
帰りに寄ったマックで、
「温舟、明日でシャボさんは、  仕事があるから帰るんだ。」
その瞬、花火でテンションが上がっていた 温舟の姿が寂しさと悲しみであふれかえって、 目の中にうっすらと涙が。 会話はなかったが、身体が温舟の心の中を 正直に現している。
俺だって道場生達が本心大好きなんだから、 男の孫だってそうなんだろう。
今年の夏は皆んなのおかげで楽しみや 嬉しさを越えた何かがあったことは事実です。
大自然とよき仲間達。 こんな種族は、そんじょそこらにねえと思うよ。
シャボさんが帰る。
「温舟もかえる・・・・。」
と言った一言が忘れられない俺だった。
          雀鬼
 



■2009年8月26日(水)  Vol.1147

小島が一匹やって来ただけで、別荘に秋風が吹く。 彼には四季が無く、一年を秋か冬の二季で生活する。
子供の頃、一年で10ヶ月くらい夏だったら いいのになーなんて思っていた俺と、彼は正反対。
昨日まで時たまつけていたクーラを止めて 厚手のトレーナーを着込んでも寒い。 小島一人で季節も生活も変わってしまう。
今日、四才になる温舟が海辺のプールで初めて泳いだ。
シャボが抱き上げて俺に向かって 放り出した孫を、俺はワザと身を下げて受けない。 必死でもがき泳ぎ着こうとするが、俺が又一歩下がる。
少々水を飲んだぐらいで抱き上げてあげる。 泣くのをこらえてゲボゲボしている。 見計らって、プール際まで泳がす。
その距離を少しずつ伸ばすことで、 孫が生まれて初めて浮き輪を付けずに泳ぎきっている。
今年の夏をずーと温舟のために付き合ってくれた シャボに、ひと潜りしなよと、解放する(笑)
プールを前にすると、まだ入りたがる孫を連れて 裏の山道に連れ出す。 細い山道を抜けて、断崖絶壁に出る。 遠くで道場生等が海遊びをしている。
「おーい、シャボさん」
と、孫はやっぱしシャボの名を呼ぶ。 風の流れでそれを聞き取ったシャボが、 大きな岩と岩をはねるように走って来る。
さすが子供の頃、忍者になりたかったシャボ。
「シャボさんかっこいいネェ」
の孫に、親指一本立てて「グー」のサインをかわす。
温舟が大好きなシャボさんも、 明日はとうとう帰る日が来る。
温舟の大切な夏休みが明日で終わってしまう。 シャボと助っ人の元郎が、あってこその素晴らしい 温舟の日々。 四才児でなきゃ決して出来ない夏がそこにあった。
親に代わって厚く御礼を申し上げます。
          雀鬼
 



写真は伊東の花火大会。

今年の別荘のレポートを読み返してみると その思い出のほとんどに、そばには温舟くんが いてくれてました。
8月の始めに会った時からわずか2週間たらずの間に どんどんと男の子らしく成長して行く姿を間近で 見せてくれました。
今年の夏は温舟くんという太陽の 温かく優しい光を受けさせて頂き 自分にとって最高の夏を過ごす事ができました。 別荘が終わってしまう悲しさもありますが、 それ以上の楽しみと学びを与えてくださった会長、 皆様、そして温舟くん。 本当にありがとうございました。(シャボ)

■2009年8月25日(火)  Vol.1146

ここ10年ぐらいは、 伊豆へ来ても岩場を3つぐらいにしぼって 一日潜って遊んでいるが、昨日は、温舟に 野生の猿を見せてやりたくなって、 別荘をいつも より早目の10時に シャボカーに元郎とジーコと伴に出発。
清川と花岡も「何があるんだ?どこに行くんだ?」と 2台の車に小鉄やチャッペ、今川、 しげる、パゲラ等を乗せてついてくる。
猿が棲む波勝崎には4時まで着かないと目標がくずれる。 頭の中の伊豆の地図を拡げて、車の時計とニラメッコ。 俺が今は捨てつつある場所と時という数字を追っかけている。
シャボも清川も花岡も誰もが 行ったことないところへ連れ回さなきゃならない。 それも時間が限られた中で盛り沢山の目標がつまっている。
いつもの岩場を素通りして 若者たちのメッカである白浜を横にして その先にある外浦の海岸で車を止める。



30年ぐらい前に、家族連れでここで 我が家の子供達に海を体験させた日々が何日もあった。
東伊豆では一番静かなビーチがあって、 子供連れには安全な場と、俺が好む岩場があって たいがいの生物を捕まえちゃ子供達の楽しむ顔を思い出す。
俺が行ってた頃は自然の海岸や岩場だったが、 海岸が人工的な手が加えられて、海の姿が大きく違っていた。



大きなエイを竹竿で突いたり、 回遊してくる大きめな魚を手で捕まえたり、 真っ黒な海へ一人で潜ってものを捕まえたり 丸太のようにどでかい巨大なウツボに 襲われそうになったこともある。 昔し話しをしながら少々たって次へ。
伊豆急の終点の下田駅を通って、西伊豆へ向かう。 田牛という場の先にある海岸に 自然の砂で出来たサンドスキー場へ 昼について「ここで2時間遊ぼ」。



道場生達は初めて来た砂山を一人二人と登って行く。 砂地に足をドボンととられて、体力をうばわれる。 頂上に着く頃は誰も息が上がっている。



サッカー少年の元郎や運動神経バツグンのシャボですら 孫につきあって砂山すべりを何度かやっている内に 「もどしたくなりました。」と悲鳴を上げている。 俺も端っこの楽な方のところを登ってみた。
サンドスキーで皆して体力を奪われたところで、 花岡が海に潜りに行こうとする。 花岡にしても初めての慣れない潮の荒い引き潮の強い海。 「花岡、俺も行くからちょっと待て」と。
海仕度をして目の前の海へも入らず 奥へ向かってスタスタ歩いていく。 大きな岩山があって海沿いに数十cm程度の 道とはいえない崖っぷちの通り道がある。
足を滑らしたり、バランスをくずせば、 下には岩場が待っていて「危険」 若かった頃はヒョイヒョイ走り回れた細道が、 久し振りに登ると思った以上に足下に自信がなくなっている。 「お前さんも年をとっちまったもんよ。」と岩場が笑っている。
孫を磯遊びしてくれている シャボさん以外の道場生が皆ついて来ていた。
岸壁を登って着いたところは 足下が悪いゴツゴツした岩場の上。 「ここから飛び込むんだけど行けるか?」 若い元郎以外は不安が走る。



岩場は少々高い上に、潮の流れはきつくて、 眼下には落ちたら「オジャン」の岩だながある。 岸壁の上から海中のわずかな隙間を見つけて 飛び込む方向と位置と足場を蹴って 遠くへ足を開いて飛べよと指示を与える。
最初に飛び込んだ元郎が 左足を少々岩場に届いてしまったらしい。 それを聞いて上で待つ者達も不安が増したらしい。
俺が一人一人の身体に触っていて飛び込むタイミングを出す。 「今だ行け」で一人、一人が海中に消えて行く。 「今川いけるか。」 「ハイ。」と女の子の今川も飛び込む。 勇気があって飛び込んだ。 少々水面でしりを叩いた感じが分かる。



欠場もなく全てが飛び込んだ海は 危険をおかした割には潮がきつくて魚が姿をみせてない。
海底の水道の岩場の下をのぞいてみると、 今川ぐらいのサメがゆったり泳いでいる。 誰かモリを、と声を掛けると、 既に元郎が子供のサメをモリで着いて俺に見せに来る。



元郎は昨年に海遊びを知って その冒険の楽しみが合ったのか、成長が早い。 今年も大物を何度も捕らえているね。
温舟くんが大気に入りのシャボさんの助っ人として 孫の温舟に「男の体験」を一つ一つ身をもって伝えてくれている。 昔し俺が近所のガキ大将から学んだ、 男の楽しみ方を60年経って シャボや元郎が四才の孫に伝えてくれる姿にダブる。
「男の子は、男の背中がある者から、自然に学ぶ」
これこそ、最高の男の道である。 孫が都合のよさで大人とふれあってるのか、 その存在を男として成長していくべき存在として ふれておるのかを、そばの俺が感じてコントロールしている。
タフな遊びを2時間やって次のコースは 伊豆半島最南端の石廊崎の絶景で 道場生の気持がほどけてなごんで行く。



「今日居残った者はラッキーだよなー。」 「俺の案内で伊豆の穴場を冒険したり、  違った美しさを楽しめたり盛り沢山たもんな、  別荘帰ったら千円づつ払えよ。」 「ハイ、喜んで安いス。」



美しい自然を満喫して次の目的地、 野生の猿の集まりって、 孫も道場生等も一頭のボス猿に率いられる。 集団統制を我々道場生等の姿にダブらせる。
「猿のボスはあいつだけど、はるしくん、僕等のボスは誰?」 「かいちょう。」



猿達も何代もボスがチェンジして今のボスに至る。 我が身の衰えを思うと、それが ボスとしてある存在にともしびを感じている。
赤子をいだいて育てている母猿は エサにありつきにくいのか全てやせ細っている。
我々はそばに来る元気な猿の様子を うかがいながら母と子に素早くエサを投げてやる。



一時、自然界の生物の生活にふれあって 西伊豆の堂ヶ島に寄って、中伊豆の山道を通って、 蓮台寺温泉の千人風呂でひと風呂。
夜8時を過ぎて下田の旨い魚料理屋の中川へ。 都会では茶碗一杯の飯も食べない俺が 小丼めしを軽くおかわりする。



最後は旨い飯を皆して楽しんで、 12時間費やした雀鬼企画ツアーは終了した。
ドライバーのシャボ、清川、花岡はもとより 皆んなハードでタフな一日だったが、 めったにやれない行動を出来た者達の嬉しさが伝わってくる。
そりゃこの雀鬼を全てこき使った一日だったから 皆んな一年分のお返しを出来たことでしょう。 参加出来なかった道場生は残念でした(笑)
          雀鬼
 

朝から会長が 「今日は俺がツアーコンダクターだ。10時に出発だ。」 といきなりおっしゃり慌てて、 食事と用意をすませて出発しました。
他の皆んなは、 これからどんなことが始まるのかワクワク。 場所選び、道案内、細かい時間の管理、 車の誘導まで全て会長にしていただきました。
会長のものすごい気づきとしきりの速さで、 次から次へと楽しいイベントが進み終わってみれば、 よくここまで出来たなというくらい かなり充実した一日を過ごすことができました。
皆んな大満足で、自分もホントラッキーで サメを突くこともでき、別荘生活の中では 一番楽しい一日でした。
入れ替わりのスタッフの小島サブマネ、 ノックさんは間に合ってないというか 完全に不運としか言いようがありません。
会長本当に御苦労様です。 最高に楽しい一日を本当にありがとうございました。(モトロー)

十数年ぶりに、下田に行きました。 しかも白浜ではなく別の磯のポイントへ。 さらに下田を超えて、西伊豆の方へまで 会長に案内していただき、 千人風呂・なかがわの黄金コース。
別荘の出席率の高いヘッドや 理絵ちゃんは参加できなくて本当に残念でした。 多分もう2度とないそうです。 やべ、間にあっちまった。(しげる)

■2009年8月24日(月)  Vol.1145

昔し、俺がもう20才は若かった頃は、 別荘が下田の奥の奥深い山中の 一軒家のログハウスで、夏を過ごしていた。
猿は出るし、いのししの親子も草深い 山道を歩いているわ、マムシもゴロゴロいた。 人が住むというより、山に棲むけもの達の領域。
今は朝もゆっくり起きているが、 その頃は、俺が6時には起きてしまうっていうことで、 若者達は寝てられず困らせていた(笑)
近年は、伊豆高原という避暑地で、 近辺の数カ所の海へちょくちょく降りて行くだけ。
土日で40名近くが集まって来てくれて、 昨日の岩場は我々だけで混み合っていた。 俺は午後から週刊誌の追っかけ取材があって、 二時間近い取材を片付けて、岩場へ行く。
海になれない大人でもさける岩場から 孫の温舟が浮き輪もつけずに、 シュノーケリングだけで深場の海を シャボ、元郎という海っ子に連れられて 親では教えられないことを 道場生が孫を導いてくれる。
子供ながら勇気を持たないと、 そんな体験は出来ない。 俺も一時間以上モリも持たずに 海の上から擬態した生き物を観察したり みごとに、30cm近くに潜って寄っても 「自分は海草だよ」という忍者のような カサゴに近づく。
そばにいた小鉄に 「ほれここだよ」 と指さしても、彼等には、そばの海草と 魚の区別がつかないらしい。
彼等は棲む環境に見事に対応して生命を保っている。
今日は今から数年振りに 伊豆半島の先端までいくつかのポイントを 見ながら回って来ようと決める。
こんな一日があってもいいよな。 さぁ出発だ。
          雀鬼
   



■2009年8月23日(日)  Vol.1144

朝の別荘、満員電車並。 皆して朝食を作っている。 男料理だが、これが結構食える。 哲は一応プロの料理人だし、 横山は独身生活がながいということで 五、六品の食材が出て来る。
キッチンに立つ者もいれば 暑い陽ざしの庭で海道具を準備している者もいる。 誰もが、何かやるべきことを 見つけちゃ動き回っている。
土日だということでいつもの 道場生達が、誘い合って集まって来ている。 別荘の住人である、花岡、チャッペ、 元郎は一夏を伊豆で過ごしている。
昨晩は行きつけのレストランで 落ちそうになりながら 夕食を平らげた孫は別荘の男集に混じって大暴れ。 年齢の近さを感じるのか、ひろしが大被害(笑) 11時が回って寝かしつける。
午前様を迎えて階下に降りてみると 奥の部屋では10人ぐらいがマグロ状態で眠っていたが、 ダイニングに近い部屋では、 チャッペや水野達が格闘技の真似事をやっている。
酒は一滴も飲んじゃいないが、 ちょっと眠剤を飲んじまってるので 酔いが回ってフラフラ気味だったが 二時間ぐらい身体を動かしちまう。
昼間は海の岩場で潜って 夜は俺の足と手で畳みの上で潜らせてやる。(笑)
一年を通して俺が現れる町田道場の一族家族風が、 伊豆では下北道場や地方の支部の子等まで 集まってくれて一日ワイワイ、 ガヤガヤ、ワッショイワッショイ。
大人が集まっては、酒盛りだが ほとんどの者が酒無し。 酒なんかなくたって充分笑ってられる。
「一宿一飯」
こんな道場生等で今年も伊豆の海のそばで 一日を過ごせるって何よりだよなー。
核家族、少子化、孤独が社会で淋しさを作り 問題を起こしているが 伊豆の海ではそんな社会の構図と離れられる。
今日はこれから 「政治のチェンジ」 について東京から取材がやって来るらしい。
政治が変わるってか・・・。 知ったこっちゃねえって。 今日びの政治経済、教育、 そんな作り物にくっついていたら 良い方向へ変われるもんか。 変えようとしないで変えるなんて出来ねえって。
          雀鬼
   



ひろしを筆頭にチャッペ・ 名古屋の水谷・長谷川がはるしくんの被害をうけました。 まだ4才のはるしくんに、すでに大人が揃いも揃ってしめられる始末。 将来は、はるしくんが道場をしきっていることでしょう。(しげる)

■2009年8月22日(土)  Vol.1143

眠剤のんで準備はやったんだけど、 目覚まし時計の鳴るずっと前に、 目覚めてしまう。 時は、一時間余りしか経っていなかったが、 それもそれ。
蒸し返す嫌な暑さの中で、 都会のコンクリート地獄へ出る。
家で少し横になって早めに 寝ちまおうと思っていたが、 俺の時は、俺の時であるが 「お父さん居るんだぁー」ということで、 子供や孫達が、がやがやと集まって来る。
「お父さん、いつ別荘へ向かうんですか?」 「今日はメチャ疲れちゃったから、  明日、電車で行くよ。」 「私達が車で同行しますよ。」
親達と俺のやりとりを 四才になる孫の温舟が、 どう決定するのかと、幼な子ながら、 風気を感じている。
自分の気持ちの中では、 又あの楽しみな日々が来ると 自分の荷物まで用意して来ていたんだが、
「決定権はジージにある。」
と別荘でシャボ達から学んだことで、 主義主張をこらえている。

もうすぐ一才になる男の子の孫を ちょこんと乗せて、そこに居た全員の大人達が その孫が誰のところへハイハイして来るかの レースが始まる。
本命ママ、対抗パパ、穴でバァバーの8頭だて。 皆んなアクションが大きく必死で、 愛か絆のレースが始まる。
孫は一度にアクションが盛り上がった中で、 動きにとまどいを見せている。 孫が一手、二手と前へ動きを見せて止まる。
その時、愛しい孫と俺との目が合う。 ここは勝負所、「あおちゃん」と 声を掛けると、下を向いたまま孫が こちら方向に進んでくる。
「勝った」と意識した瞬間 小さい手が俺の方へ伸びてくる。
世間じゃ、鬼と恐がられる存在だが、 人間現役中のもの達より、 純粋なものが、鬼を選んでくれる。
勝負師として、ちったぁ名を売るものなら、 こういうレースに勝てることが、
「本物の勝負師」
って言うんじゃねぇか(笑)
つかれ切っていた俺の身体だったが、 一才にもうすぐなる孫に気分を良くさせて頂いて 深夜別荘へ向かう。
歌田ドライバーの四人乗りの車に突然 突入させてもらって、孫の温舟とともに 別荘へ向かっちまう。
鬼って女子供にや、もっとも恐れられる 存在なんだが、この鬼は幼な子達がお気に入り。
神とされるものに ざあまあ見ろという思う俺がいた。
          雀鬼
   



来ました!温舟(はるし)くんとシャボの夏休み後半!! 今日はゴムボートで大海原に出航! 週末もあって、別荘は30人以上の人間が あちこちにマグロ状態で寝ていま〜す(笑)。(花岡)

■2009年8月21日(金)  Vol.1142

ギィー、ペッタンとドアを閉める。 中は倉庫だと思えばいい。 床もペッタンコで少しでも力を入れたら抜けそう。 座席は狭く、一度座ったら尻を動かせない。 ありがたいことに禁煙ではないんで、窓を開けて吸えるが 左手で回さなくてはいけないハンドルがきつくて重たく、 そのたびに俺の柔な腕が悲鳴を上げる。
自慢じゃないが、日本一のボロ車に乗って 鍵山相談役の「日本を美しくする会」の事務局に出向く。
数ヶ月振りにお逢いした相談役も阿部補佐官も、 御高齢にも増してお元気そうで何より。 一番若い新上さんは、今日は危うい奴が来るぞということで、 相談役をガードするシークレットサービス風で目を光らせる。 入り口でボディチェックはどうにか許してもらって、何時ものように オンボロ車に負けないほどオンボロの北村カメラマンと、 竹書房の小僧の誠と、6人でテーブルを囲んで雑談。 なんか話しがあるわけじゃなくとも、一年に2回 こんな場を作って頂いて、感謝がある。
俺なんか又伊豆で夏休みだっていうのに、 大先輩の相談役も阿部さんも、盆休みも返上してるらしい。 相談役も明日も地方、その次の日は沖縄で海水浴、 なんてこともなく御講演の日々を忙しく送られている。
まさに貴重なお時間を頂いちゃってすいません。 外まで皆さんで見送りに出ていらして、 大通りでオンボロ車を待っていたら、車がバンバン走っている。
大通りから「会長」と大きな声がする。 誰じゃとその声の主を眺めるが、見知った顔じゃない。 通りすがりのタクシーの運転手さんが少し前に車を止めて、 わざわざ声を掛けてきただけ。
俺をたまたま発見しただけでも大声出していたのに、 そばに鍵山相談役のお姿もとらえて二度、
「やったぜ!!」
と幸せそうな顔をしていた。
何故か分からんが、相談役とお逢いした日は 見知らぬ人と不思議な出逢いが必ず起きる。
「タクシー乗せてよ」 「本当ですか!!」
のやりとりがあったが、仕方なく帰りも北村さんのオンボロ車で。 外は猛暑だっていうのに、もちろんこの車ん中は熱い。
「暑いよ」 「隙間風が入ってくるでしょうが」
それもそうだ。
「北村さん、あんたぁ今度何時仕事よ?」 「月曜日に入ってます」
普通なら今度何時休みが正道なんだが、北村さんには年間通して 仕事日がもろに少ない(笑)

「相談役の真似は決して出来ないが、  あんたの真似も出来ないね」(笑)
          雀鬼




今日の写真で〜す。 今日はありがとうございました。 久しぶりの雀気流麻雀楽しかったです。 写真をお送りします。 開いて使ってください。(北村)

お二人が歩いているだけでも絵になり、 写真がとても格好良いです。 北村先生の車の写真も欲しいですね(笑)
21日から別送後半が始まり、早速海に行った模様です。 天気は良かったそうですが、どうですか〜!花岡さーん!!(ノック)
北村さんいつも運転、写真ありがとうございます。 さて、別荘ですが、 誕生日にみなからもらった新しい強力な銛で、 海の男チャッペさんが、想像を絶する、 会長も「今期1番」と太鼓判を押される獲物をゲットしました! 銛をチョイスした沓掛ヘッドも喜ばれるかと 冷凍保存されている一品!ノックさんも楽しみに! 北村さんも仕事とか見栄はってないで早く来てくださいね!(花岡)

 

■2009年8月20日(木)  Vol.1141

1年を通して、道場には頂き物やおみやげ品が届く。
道場生が存在してくれることで 充分ありがたいのに、 その上、北から南からその地のものを頂く。
お盆で帰省していた恒ちゃんが 鹿児島から特産の薩摩揚、 チャッペが岐阜の名産である飛騨牛を 古里へ帰るたびに買ってきてくれる。 先日は北海の蟹を食したが この二つも味にうるさい俺が好む絶品食である。

それも道場で皆して 「旨い旨い」と食すと旨みが倍加する。 終戦直後は、食うものが何も無かったが、 その後は「健康だぁ栄養だぁ」なんて一つも考えずに、 その時食べたいものを食してきた俺。 そんな食生活だがそれが出来ている内は 流れに任せていればいいと思う。

今、深夜の12時を迎え、 道場生等と飛騨牛と薩摩揚、今日の2食目を頂戴する。 今日の1食目は我が家で青柳(貝)とキュウリの酢の物、 玉子豆腐、牛ヒレのステーキ風ひじき、 江戸風玉子焼き、帆立貝のバター焼き、 きぬさやの味噌汁、ご飯一杯。 後は忘れた(笑)
よぉーく食ったり、食わなかったり、 眠ったり、眠らなかったり、 全くもってでたらめの不健康。 身体に良いこと、 心に良いことやってねぇなー。
今流行の薬はやんないけど 嫌われもののタバコはスパスパ吸うわ、 決まった運動や散歩すらやってない。 それでも今までどうにか生かして頂いて、、、、。 明日は分かりませんけどね(笑)
          雀鬼




世間的に見れば道場生の食生活や 運動に関する意識は本当に不健康だと思います。 でも、風邪とかが流行している時も 道場内は元気な人で一杯です。
これも会長の近くにいさせて頂くと、 明るく元気にさせて頂くからこそと思っています。 「病は気から」ですが「健康も気から」ですね、まさしく。 それはそうと、チャッペさん、恒さん、ご馳走様でした。(沓掛)


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