■2008年8月25日(月) Vol.860
三日も海へは入ってない。
耳が音をひろえるようになった。
伊豆は涼しいどころか、こたつが恋しい。
それでも道場生等は、海の岩場に遊びに行く。
雨が降り続け海面は温度が下がっている。
寒くとも冷たくとも花岡達は、
冬の二月と三月に潜ったことに比べれば、どうなんだろう(笑)
俺も海は大好きだが、皆んなも好きだよなー。
ところで花岡部屋のコバちゃんて何しに来たのかな。
長い長い間があって、やっとこ海へ入ったら、
5分もしないで出て来て、さっさとお着替え。
たき火のまきも、遠くから小枝を一本拾って来るだけ。
二泊三日、地元のスーパーで
2リットル99円のペットボトルを持参して、
岩場でちょこっと飲んじゃ、
自分のリュックに大切そうにしまっている。
コバちゃんがお帰りになる。
「飲み物あるかい。」
「はい。」
とリュックの中には
帰りの分までしっかり残っている。
それにしてもあの多田ちゃん、
合コンなら何を置いても
かけつけて行くのに、海には一度たりとも来ない。
毎度のことです(笑)
チャッペもしげるちゃんも一年を通して
道場を守ってくれたのに、雨は降るわ、寒いわで本当にゴメンネ。
それも全て「オヤジ」効果だと思ってあきらめる他ないんだよ。
雀鬼
コバちゃんは自分にしか興味がありません。
多田さんは自分の楽しいことにしか興味ありません。
多田さん今週末来るかな?こないだろうなあ。(しげる)
■2008年8月24日(日) Vol.859
孫がやっと寝ってくれた。
女房も親たちもとうに落ちている。
深夜が過ぎる。
週末にかけて、多くの道場生が集まってくれて、
名古屋からも竹田選手等6名がくる。
伊豆は雨。
それでも海に出る。
花岡、チャッペ、小鉄が戦陣として荒海につっこんで行く。
波が岩場にぶち当たる。
一人、二人と攻めて行く。
皆んなの無事を願いつつ、
孫と冷たい川のトンネルに入ったり、
岩場の露天風呂をプール変わりにして
遊んであげる。
別荘へ帰ってからも
孫は道場生の皆んなと次から次へと
遊んでもらえる。
生まれて初めての孫にとっての遊びの連続。
集まって来ていた道場生達も
都会の仕事に帰って行く。
花岡にチャッペと繁、
別荘常連である北村に
小島と、新人の元郎、
何故だか下北のコバちゃんが残る。
伊豆の道路も閉ざされたり、
新幹線も止まった中、どうにか皆んなは
帰途に向かっている。
海も荒波、外は大雨。
困難なことを分かっていても
来てくれて帰りも困難。
その分、孫が皆んなに遊んでもらって、
楽しくて、楽しくて・・・
道場生には俺が世話になりっぱなしで、
その上で、孫までも。
小鉄も古島も理絵ちゃんも、またまた
つかれさせてゴメンネ。
オリンピックも終わったらしい。
沓掛君と勝負した、星野ジャパンとやらは
四位ピッタシの俺の予想で、これは俺の勝ち。
こっちはそれでいいんだが、
イチローさん、200本ヒットを打ってね(笑)
雀鬼
疲れ知らずで好奇心超旺盛。雀鬼の最強の遺伝子を受け継ぐか。
■2008年8月23日(土) Vol.858
盆が過ぎて、ここ数日涼しい。
長袖のTシャツの上に
トレーナを羽織っても寒いぐらい。
海の水も冷たくなり、泳ぎ人も我々だけ。
一日一度だけでも海へ入って潜ると、
全身運動となって身体が喜んでいる。
伊東まで出て、五味屋さんで
伊豆一番の旨いめしをごちそうになる。
若い頃から、伊豆ときたらあじのたたき。
五味屋さんのは特別旨い。
帰りがけ「先生、今から花火があがりますよ。」
と御主人から旨いものの上に、
楽しみの情報を受ける。
はしご乗りとか手持ちの筒花火で
いせいが入って夜空に
ドカーンと花火が打ち上げられる。
夏に海と祭りと花火の
三点セットに皆して幸せな気分にひたる。
今日は土曜日ということで、
10人、20人、30人と道場生が集まってくる。
寒いが冷たいが、海へ昨日も深場に一人潜って1m
ぐらいの大魚を追い耳が完全に聞こえなくなって、
今日んところは休みとして、岩場のそばの
露天風呂のおばちゃんと久し話し込む。
客が全く来ないという。
俺と話している間も、一人の客も来ない。
「先生見てください。
もう2時間半もお客さんが来ないんですよ・・・。」
「分かりました。
私がどうにかしましょう。」
岩場に戻ると
海へ入った道場生の何人かが震えている。
「今から五人入って来い。」
追って俺も三人ほど連れて岩場の露天風呂へ。
その時間は少々だったが、
二つある風呂が満員状態になっている。
「よかったねえ、おばちゃん。」
「先生は福の神です。
ありがたや、ありがたや。」
他のお客さんに混じって
うちの道場生も連れ立って入りに行く。
あれほど暇だったおばちゃんが
「いらっしゃいませ。」と忙しそう。
おばちゃんとも長いおつき合い。
何時だって元気で明るい
おばちゃんが少々寂しげだったんだが、
次から次へとお客さんが来てくれて
よかった、よかった。
俺もおばちゃんの嬉しそうな声に
合わして「いらっしゃいませ。」と声を掛けていた。
雀鬼
先の20周年パーティにもコメントを頂いた、
温泉のおかあさん。曰く「20周年、私と同じ歳だね!」
■2008年8月22日(金)その2 Vol.857
雀鬼会は、迷える若者達の為に、あったのに、
今まではメインが20代、35才が限界かなと思っていたら、
今日の別荘は、小島さんが来たことで一気に老化現象を起こす。
彼は、過去に海でおぼれたり、
10年経っても頑固に水にも慣れることなく、
岩場に行けば沖に向かって立って、
眠っているわ、泳ぎながら眠ちゃったこともある。
そこへ突然、竹書房のオヤジである宇佐美が
登場しちゃったことで、
平均年齢が40才余りになってしまう。
社会にはオバタリアンが存在するように、
立派なオジタリアンが存在する。
新人の19才の若者である元郎が、
言動や行動や空気を観察して、
屈辱のオヤジ・ランキングを発表してくれた。
元郎本人がオヤジ・ラインから一番先に抜ける。
二番手に65才になる俺をオヤジからはずしてくれる。
雀鬼ファンに心から礼をのべたい(笑)
三番手に30才の繁。
四番手に元郎のジーコ師匠。
畳の上の動きを評価される。
次にチャッペが畳の上と
海でのねばりその他で助かる。
そして下北から移籍した水野もOK。
元郎いわくここからが、オジタリアン。
海で魚を一番捕る花岡だが、他のこと全てで
オヤジ風を認められて6位入賞。
やることもやるが、それ以上に能書きが多い横山が
来てこの二人は納得がいかない様子で肩を落とす。
でもねぇ、
元郎の感じたことは、結構的を射ている。
海では初めてさざえを一個拾えたパゲラが
妥当に入って、残る決勝。
残念ながら朝までトップだった金子が銅メダル。
銀メダルは自信たっぷりだった宇佐美が実力を発揮。
優勝は、10年連続で、小島がダントツで入る。
彼の記録は雀鬼会では、この先も敗れる者が現れまい。
このままじゃ自然に囲まれる別荘が
養老化してしまい、終わったなと思っていたら、
深夜に、金村、小鉄、恒ちゃん等、
若い臭いの者がどっと集合。
そん中に一人、竹書房の誠だけが入賞をねらえそう。
ここんところ、
オヤジばっかなんで、畳の上でのトレーニングは行われず、
俺も自室に早々と引き上げていた。
近代的知識や才能や能力なんか
都会のくさったところに存在すればいい。
男なら感覚を磨き本能を取り戻さなくちゃ
正直、社会がとんでもねぇ道へ行っちまう。
麻雀も知らずに道場にたどりついた
五ヶ月になる新人元郎。
若者から見える大人の姿は、ごまかせねえよな。
雀鬼
会長と19才新人元郎。
明日もまた新たに到着した人間も加えられランキングが発表される。。。
■2008年8月22日(金) Vol.856
毎日が違うもんだ。
昨日はちょっと潜りすぎて耳が聞こえない。
台所で何人かで朝食を作ったり、
誰かが何かを音を出しているのに淋しい。
しーんとしている。
何んか人は見えてるんだが、
音が入ってこないと一人ぽっちのようなんです。
別荘には町田トップのチャッペと
下北トップのしげるが来ている。
二人には一年を通して道場を
守り通してくれたんだから、うーんと楽しんで欲しい。
毎日、美味い料理を作ってくれたノックが
帰っちゃって、いねむりのコジさんがやって来た。
彼は一年を通して
起きていても、眠っていても、寝てる。
存在自体が眠りマンなのだ(笑)
昨日も朝から原稿を仕上げ「コーヒーをお願いします。」
何時もそばにいてくれるジーコさんがさっといれてくる。
一口頂く。旨い、たまらなく旨い。
旨いぞと皆んなに一口づつ飲ましてあげる。
俺の身体を心配してくれたか、塩がどっぷりと入っている。
上手になった者が教えたはずなんだが、
新人の元郎は潜れるが、
海ん中で何も見つけられないと聞く。
海が不安で怖くてたまらんと
顔をしたパゲラもやって来ていた。
ならばおいで、
俺がツアーコンダクターをやったるから。
二人には今まで
海ん中の岩としか見れなかった数m泳いだところの浅瀬に、
もうサザエが岩と岩の間にはさまって見える。
ちょいと潜ってこれがサザエだからねといっても、
二人は目ん玉ひろげてキョトンとしている。
このレベルなんだと、2人の実力を計って置く。
そのままちょっとした深場に向く。
7mぐらい下にタコが岩の上に足をひろげてへばりついている。
「元郎タコだ。」
と、少々潜ってモリの先に居場所を示してやる。
元郎、潜る方向が少しずれてる。
俺もそばまで潜って、それいけと思っているんだが、
タコの上で元郎がモリもさせずにモタついている。
タコだってそうは甘くない。
元郎に黒いすみをひっかけて近場の岩の下へ
俺を馬鹿にしていた元郎君が
タコに馬鹿にされ、海中で笑っちまった。
かまわず俺の前を
泳いでしまう元郎を何度も後へ引っ張る。
元郎やパゲラが海面を泳ぐだけで
魚達は皆んな身をかくしてしまう。
砂地に平目、岩場にイシダイ。
次から次へとほどよい魚に近づく。
タコを逃すようじゃお二人さんにはとても無理。
ちょっと深場で海面から岩に同化するサザエを
指で示してやるが、彼等には岩は岩らしい。
仕方がないからさあーと潜って、
モリである場所を何度も指して
海上を見上げ、ここまで来いよと呼ぶ。
元郎は泳ぎつけるがパゲラは少し手前でギブアップ。
必死で海面を目指す。
パゲラを何度も海面まで押し上げてやる。
次から次へと体験させるパゲラも、
最後に必死に潜って獲物まで手がとどく。
「やった。」
というパゲラの顔をすぐ近くまで潜っていた俺の目に映る。
見えなかったものが見えて、
とても無理だたと思っていたことが出来る。
元郎やパゲラという
初級者だからこそ味わえる喜びなんです。
彼等の喜びと交換で俺の耳は全く音を通さなくなって、
皆んなの冷えた身体を温めるためにたき火番長をつとめる。
水は水、火は火として神秘な姿を感じていた。
それにしても昨日は寒くってしょっぱかったなー(笑)
雀鬼
■2008年8月20日(水) Vol.855
ノック、金子等が台所に立って朝食を作っている。
一番若い元郎も、もくもくと動いている。
家に居れば、何もやらなくとも済むが別荘じゃそうもいかない。
ノックなんか、俺からダメ出しをくいながらも、
今は俺好みの味を作れるようになっている。
庭先ではせみが、暑いね、暑いよと、鳴いている。
チャッペとジーコがこれから向かう海用の支度を整えている。
テーブルに座って、茶を頂いている俺だが、
こうやってあっちこっちで何かの目標に向かって
動いている姿を見ているのが好きだ。
誰も自分のことだけやってればで、いいなんて通らない。
互いが互いのために、動くだけ。
そして新人達も少しずつ皆んなのために、
動くことを自然に身につける。
外へ出る。
「チャッペ今日は暑いね。」
「いい天気です。」
「この暑さじゃ外はムリ、
涼しくなるまで家にいよう(笑)」
東京ならそれもいいが、
伊豆では、暑ければ暑いほど海が近づいて来る。
昨日は、
岩場の海から深場の砂地を、沖へ向かって泳いでいった。
ノックとチャッペがついて来る。
海面からも砂地に身をかくす魚や
砂地に全身をかくして、目だけを出して
獲物を狙う魚が見えるが、
まだまだ、生きるための生態を
ノックやチャッペには、
全く見えないらしい。
けもの道があるように、
魚の道も、海の中にあり、その魚道を
目も止まらぬ早さで、エイとか平目が泳ぎ抜ける。
「見えた。」
「見えました。」
その早さに身を合わしてさぁーと潜って
一匹だけ突いてみる。
冷やしちゃいけないといわれた身体の痛みも、
久し忘れられている。
俺に連れられて遠出へついて来たノックとチャッペが
今年初めての新人元郎を連れて、
沖合まで冒険に出て行った。
出来ない、無理だと思っていたことを、
彼等だけで、挑戦している。
岩場で彼等の安全を思い点になった彼等を
じっと目で追っている。
点としか見えないが、三人で互いが
注意しながら泳いでいるのが分かる。
一時間経ってもう戻って来いよと
思っていたが、知らせる手段がない。
波に流されながらやっとこ戻って来た。
冷やした身体がふるえている。
「雨がふるぞ!!」
誰も信じない。
一分も経たずに、豪雨が落ちてくる。
岩場の近くの露天風呂に皆して避難。
自然がおりなす、あっという間の変化を
あったかい湯の中で感じとる。
海も一気に荒れ人を近づけない。
湯から出た頃に、地平線に虹が出ていた。
雀鬼
■2008年8月19日(火) Vol.854
夜汽車に乗って、たった一人で伊豆の別荘へ着く。
別荘番の花岡と、チャッペと何故かジーコさんが、
四年ぶりに来ている。
弟子の引き籠もり気味だった元郎もついて来て
初めて海に潜ったらしい。
遅目の食事を、その日とれた海の幸で、
町田の佐藤くんが寿司に、握ってくれていた。
ウツボが穴子のように握られている。
別荘は別に合宿暮らしでも、修行の場でもないんだが、
一人一人がやれることをやったり、
誰か動ける人が動くと、動くことが苦手な者も
段々と関心を持って動くようになる。
海ん中の動き。
別荘内での動き。
動ける者達が楽しめる。
遅い夕食を食ったら、総合格闘技マニアの
ジーコさんが、19才のサッカー選手の元郎と、
畳の上で勝負。
ジーコはさすが技を知っていてるが、
元郎は若い元気な身体を力一杯動かすだけ。
久し技と力の動きを見ている。
雀鬼流だから道場での牌さばき、
卓上の一打に、美を追究するのが基本だが、
海というリスクを伴う大自然の中で動けるように
なることも20年にわたって俺から皆んなに、
伝えられて来た。
これだけでもダメ。
もう一つ男なら身体と身体をぶつかり合って
体構えを学ぶことも雀鬼流である。
動物である以上、動けることが大切である。
少林寺拳法を習っている将太も、
習った動きですぐに畳の上に立つ。
右足から腰にかけてしびれ痛む俺は、
久し畳の外から彼等の動きを見守っている。
ジーコは総合格闘技。
将太は少林寺。
どちらもそれなりに技であることは分かる。
又、よせばいいのに、畳の上に行ってしまう。
「そん時はこうよ。」
「何でそう動く、ほれこうするんだ。」
力も技も入り込まない。
少しの動きで彼等は簡単に動けなくなったり、
何もやらないのに、倒れたりしてしまう。
前回の別荘でも海では、魚も突くことなく、
見えない魚を発見したり、
魚の動きをまねして泳いだ。
「ただそれだけ」
別荘の畳の上では、毎日毎日体さばきをやって
皆んなで動き回った。
柔道部出身の山田英樹も、
ヤンマーのでっかくてごつい身体が宙に舞ったり、
ちょっとふれただけで、ぶっ飛んでいたっけ(笑)
ところで、先日のお手紙をもらった三年も一歩も
家から出られなかった青年に、あれから気になって
もう一度電話を入れてみた。
「どうした、コンビニ行けた?」
「いやダメでした。」
「行こうと思ったかい。」
「それすら思いませんでした。」
根が深い心の闇。
「いいんだよ、君は正直さがまだ残っている
後はちょっとした勇気だね。
もう電話は出来ないけどもし、
外へ一歩出れらたら、手紙で送ってね。」
昨日、
心の痛みと闘っていたその母息子から
「コンビニに行けました。」
と手紙が届く。
「よかった、よかった。」
雀鬼
■2008年8月18日(月)その2 Vol.853
海寄りに高層ビルが壁を作っちゃって、
海からの風が流れを変えたことで局地的大雨が降っている。
川辺に20cmぐらいの雨が降れば、
水辺は一気に1mを越す増水になり、被害も起こる。
我が家にも、局地的ハリケーンがやって来て、
痛めた足腰をかばって寝室のベッドで横になって、
数時間後に放送される卓球の試合を
待っている俺をおそう。
ふとんはビショビショ、
グラスも飛んで来て、壁に当たってくだける。
それでも微動だにせずじっと、
ハリケーンが治まるのを待っていたら、
日本刀の小刀を、弁慶の泣き所にまともにくらう。
さすがに、これは痛い。
瞬間、小刀をにぎり返してハリケーンへ・・・。
俺って子供の頃から、
外で遊んで帰ると、傷や怪我だらけ。
骨折なんかずーと長いお付き合い(笑)
今、伊豆の別荘へ到着しました。
早矢香が戦った日本卓球団体戦。
銅メダル一歩手前で完敗しちゃったね。
敗けるまで奇跡が起きることを
待っていたんだが、通じなかった。
敗けた瞬間、
「早矢香ごめんなさい」
と、あやまる俺がいた。
北京から試合が終わった深夜に
必ず電話をしてくれていた早矢香が
目標であったメダルを取れなかった。
「責任は、俺にある」
早矢香も、愛ちゃん等もやれるべきことを
精一杯やって、敗れたんだから、俺はその生き様に
感動したし、凄まじい努力に学ぶことも多かった。
メダルを取ってもらって道場生皆んなで、
お祝いしたかった。
でもなー
俺が弱くなっちゃって、
ダメになっちゃったから、
本当にごめんなさい。
俺が敗けたんです。
雀鬼
■2008年8月18日(月) Vol.852
-----------
【選手紹介:その40】
【下北:鈴木誠】
-----------
誰もがうらやむホンワカ夫婦、
坪子パパ&ママからバトンを頂いた、
竹書房の誠です。
全国の雀鬼流ファンの皆様、いきなりですが、
まず、この場をお借りして、お詫び申し上げます。
「近代麻雀ゴールド」をつぶしちゃってスミマセンでした!!!
さて、来道場歴は、17〜8年。
選手歴は、Jr/2期、Jr2/8期、新人リーグ/1期
ちなみにJrは、まだ予選がない頃です(笑)。
会長に初めてお会いしたのは、
「ゴールド」編集部に配属された直後の22、3歳頃、
町田になぜか一人で原稿を取りに行った時で、
とにかく緊張しまくっていて、「雀鬼」の圧倒的な存在感を感じたのか、
感じることが出来なかったのか、それすら思い出せないほど、
アタマが真っ白になっていました。
以来十数年間、「ゴールド」の編集という立場に乗じて、
会長の身近に置いていただき、途切れることのない関係を、
続けさせていただいております。
自分にとっての会長は、一言で言うと「偉大なる父」です。
仮に100回生まれ変わったとしても、
こんな傑出した超人には出会えないであろう会長と同時代に生き、
近くで同じ空気を吸っていること自体が奇跡だと常々思っていますが、
そんな偉大すぎる方から、たびたび直接ケータイにお電話いただき、
仕事以外のプライベートな話まで聞いて頂いている自分は、
恵まれているどころか、超のつく幸せ者です。
しかも、会長から電話を頂く時は、自分が弱っている時や、
何か問題を抱えている時等、常にタイミングがドンピシャなのです!
その一本の電話で何度救われたことか(笑)。
(しかし、これは会長には内緒ですが、着信画面に表示された
「桜井章一」の四文字は、ベロベロに飲んでても酔いが吹っ飛ぶほど、
強烈なインパクトがあり、その強烈さは今後も決して薄れることはないでしょう)
が、自分は職業柄、最も多く会長のお側で話を伺っているにもかかわらず、
最も成長度の低い、出来の悪い「息子」でありました。
(ん?正しくは、現在進行形か??)
お会いした当初から、会長の凄さを肌で感じてはいましたが、
素直になりきれなかったり、小さなプライドを捨てきれなかったりで、
格好をつけ、背伸びして、会長の話を分かったフリ、出来るフリをして、
自分の苦手なことから逃げたり、自分の弱さから目を背けたりと、
自分を誤魔化してばかりいました。
全て会長からは見透かされてるのに(笑)。
そんな自分の心に転機が訪れたのは35歳、
初の子供を授かったと聞いてからでした。
「このままではいけない」という思いは常に以前からあり、
変わるには、雀鬼会への参加しかない、
ということも自分の中で分かっていたのですが、
重い腰をあげられずにいたところでの懐妊ニュース!しかも男の子!!
ちゃんとした親になりたい、という思いが日々強くなっていく中で、
現師匠である金村師匠からタイミング抜群の一言、
「誠さんも、また雀鬼会に参加してみたら?」
こうして、自分の雀鬼会の新たな一歩が始まりました。
さて、雀鬼会の麻雀は見るのとやるのとでは大違い。
あまりの凄まじいスピードに、自分の脳みそは、
「ちびくろサンボ」の虎バター状態になりながら、
出来ないことだらけ、分からないことだらけで叱られ、
突っ込まれ、何度も折れかけました。
「麻雀に限らず、俺はなんて出来ないことだらけなんだろう」と、
自分が情けなく、自分を責める日がマメに続きました。
そんな中、またも救われるきっかけとなったのが、
金村部屋に入れて頂いたことでした。
金村師匠は、実によく人の話を聞いてくださり、
それぞれの事情を理解した上で叱るべきところは叱り、
楽しむべきところは楽しむ、と、臨機応変でバランスが良く、
全体感もあるので、決して杓子定規でモノを言ったりしません。
だから一緒にいると納得感、安心感があり、
素直になることが出来、よく笑うようになりました。
自分は駄目なとこ、出来ないことが一杯あるけど、
こんな良いところもあるんだ、と徐々に自信が持てるようになり、
自分のことを過小評価、過大評価することが減りました。
おかげで、良いとこ悪いとこ含め、
素の自分を以前より出せるようになりました。
これは、師匠を筆頭に、部屋のみんなのおかげでもあります。
だから、いま自分の蒔いた種で何かと大変ではありますが(笑)、
折れることなく、日々を楽しく、笑って過ごせています。
もちろん、麻雀中は、依然、笑う余裕などかけらもありませんが(笑)。
最後に、会長に興味があるけど、まだ会う勇気のない方々へ。
断言しますが、100回生まれ変わっても出会えるかどうか分からない、
そんな凄い天才?偉人?超人?が、今あなたが生きているこの時代に存在し、
ほんの少しの勇気を出せば会える位置におられます。
何かを変えたいと思ってる人、自分も会長に出会えたおかげで、
牛歩戦術なみのスピードではありますが、少しずつ変われていってます。
「期待は病」ではありますが、
「行けば必ず、そこには何かがある」はずですよ。
だから会長には、
我々道場生やご家族のためだけではなく、
まだ見ぬ全国の雀鬼ファンのためにも、
いつまでもお元気でいて頂きたいです!!!
長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。
自分が、この選手リレー連載のアンカーだと聞きましたが、
それは本当なのでしょうか…???
なかなかいい写真が見つかったので、多田さん付きで(笑)アップしま〜す。
とりあえず今回で選手紹介は一旦お終い、ありがとうございました。
■2008年8月16日(金)その2 Vol.851
オリンピックが開催されテレビの前で座ることが多い。
実際はマラソンの野口みずきさんと
同様な損傷を受けちゃって、
座っていることすら出来ずに、横になって見てるんだが、
目が映像に慣れずにつかれんだよなー。
好きな種目である水泳には
俺が最も注目するフェルプスが出ているし、
後は格闘技がらみから柔道も見る。
あんまし好きでない種目である卓球だが、
平野早矢香が出場するって言うことでチャンネルを回すが、
どこのテレビ局も映像を送ってこない。
どうしちゃったんだろう、
何かあったんかなーと思っていたら、
予選の組で2勝した後に韓国に負けちゃったらしい。
早矢香ちゃんとの縁で
今回の卓球には俺も勝負に乗っかって、
結構な重みをかけたんですから早矢香が負ければ俺も負け。
ていうことは一試合も見れないうちに
終わりってことかよと思っていたら、
道場のジーコや北村さん達から我が家に、
今テレビで卓球やっていますよと電話が入る。
敗者復活戦?オーストリアと日本勢が戦っている。
今までの実力的には五分位だったらしいが、
愛ちゃんと早矢香が勝って2勝して、
早矢香と福岡さんのダブルスですんなり三勝していた。
愛ちゃんと福岡さんは多分予選より良い動きを
取り戻していた様子だが、
早矢香の上半身、肩に力が入っているのが見える。
彼女特有の力みなんだろうが、
あれじゃ下半身の動きも止まっちまう、
なんてぇ素人考えを思って見てしまう。
縦の動きを悪くしてしまうことで、
早矢香得意の横の動きが悪くなっている。
肩を力んで、上に挙げて固まらず、
肩を少し前側に開くように拡げてくれればいいのになー。
残り二試合で強豪国に勝って始めてメダルに届くらしい。
早矢香「やるっきゃないね」
それにしても、
愛ちゃんと福岡さんは女の子らしさが感じられたが、
早矢香ったら男の子だよなー(笑)
オット
たった今、
中国から電話が入り色々お話しました。
雀鬼
中国からの平野さんと電話中。これでメダルにとどけ!!