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■2008年6月9日(月) Vol.790

今日町田で試合があったんだが 前期一般の新人少年のひろしが 評価点「B」の合格点を取る。
その裏で元選の志村、古島、しげるは 「B'」の落第打ちとなっていた。
志村は一週間顔を見せなくとも番付上、 落ちることがない番付の雑兵にいるが、 得点だけは古島、沓掛、今川の 番付選抜クラス陣を食って伸ばしに伸ばす。
一方のしげるは試合にどうしても力が入らない。
どうしたんだしげるはと、 ふと昨日のしげるの一日の 打数表を見るとなんと 51回も打っちゃっている。
しげる、いくら下北道場が 下降気味だからって打ち過ぎだようー!!
道場を守って打ってくれて 自らの本戦の時は身も心もくたくた(笑)
確かに雀鬼会は上に登れば 登るほど大変なんだが、 しげる無茶だけはすんなよ。
道場打数番付表はチャッペやしげるという 常連組が位置を固めつつある事で前期Jr2、 今期得点もダンラスコースのあのパゲラさんが 選抜16名の一番下に ぶら下がっているのも新しい発見である。
今期始動して6週連続して 選抜の席に座っているパゲラも凄いよな。
最強の金村もすでに本戦決勝選抜の席が ただ一人確定されているのに彼も意地で 上位16名にしがみついている
忙しい忙しい花岡さんも選抜の上の方に 忙しい忙しいのに登って来ちゃっているが、 ひまひまで温泉か合コンをねらっている 多田ちゃんはJrとJr2の間を行ったり来たり。
まるで公園のブランコに揺られてのどかですね(笑)
今期試合方式を改良しちゃったおかげで、 俺、墓穴を掘っちゃって日程も審判も 忙しいったらありゃしねぇ。 まあ身から出たサビって奴よな。

             雀鬼




大変だから?と分けたはずの下北リーグ・町田リーグ。。。 結局、今のところ下北道場にもいらっしゃって全試合審判状態の会長。 別名、多田リーグ・志村リーグとの噂あり。。。

■2008年6月8日(日) Vol.789

春の珍事の続きです。
この金を見て、また少し不審に 思ってくれれば良いかなー、 と思っていたんだが、 逆に彼等がスーと引くのを感じる。
後は何すんの、俺今から取材が 2つばかり重なっているんだけど とうにその時間に遅れちゃったから、 悪いけど誰か携帯貸してくれない?
若い刑事が貸してくれる。
「もしもし、俺だけど、今3人の男達に  囲まれちゃってんから取材陣待たしておいて」
あんた出る?と刑事に振るが、首を横に振る。 少しは彼等も、的が外れたことに気がついたらしい。
「お名前を聞いて良いですか」
「俺、オレ桜井章一」
そこで中年の刑事さんの勘が重なった。
「前日テレビで拝見致しました・・・。」
確かにあの頃テレビ等への露出が多かった。 テレビの弊害ってこんな形でも出ちまう。 3人の刑事さんは仕事の上と言いながらも、 しくじったことを察していた(笑)
「お時間を取らせて大変失礼しました」
と後ろの年かさの刑事さんが始めて喋る。
「いや、良いんじゃない。どんどん  パトロールとか職質やった方が」
と少し慰めるが、次の言葉は
「ところでさぁ、あんた達の格好てぇ衣装なの?  2人の刑事さんは薄っぺらのジャンバーで  目元が厳しいし、責任者のあんたの格好は  刑事コロンボだよ」
「そんな目つきですか」
「うん、じっとした時の人相が悪過ぎだよ」
どっちが職質してんのか、逆転しちまった。
散々楽しんで、
「俺もう行くから、あんた達の名前を書きなさい」
年長の刑事さんが黙って三名の所属と階級と フルネームを書いてよこしながら、
「自分達の目はまだまだでした」
と頭をかく。
いやいやそうでもないよ、お疲れ様、と後にする。 後ろ姿を追うと、中年の刑事さんが若手の刑事さんに 多分俺のことを説明していた(笑)
後日、本庁の彼等の上司から謝罪の電話が入る。
「先生に協力して頂き、大変失礼なことを・・・」
「いやいや、気分は少しも悪かないですよ。  かえって楽しかったぐらいでした」
「彼等は仕事が出来るんですけど・・・」
「そうですね。俺に当たってくるんですから  たいした刑事勘ですよ。これからも頑張って下さいと  伝えてやってくださいね」

             雀鬼




という訳でした! 正解の方も結構いらっちゃいましたね。それにしても、その時の 会長の楽しそうな顔が目に浮かびます(^_^)y

■2008年6月7日(土)その2 Vol.788

能も無く、文章能力も無い俺だが、 毎日毎日、原稿用紙に悪戯書きをしている。
卓に入って遊びたくなった。 背中にクーラーから冷たい風があたる。
「俺一回マイナスしたら終わるから」
やっぱりそうは上手くいかないもの。 誰も俺をヘコましてくれない。 仕方が無いので自ら席を立つ。
夜飯に寿司をつまみながら、 ちらりと新聞に目を通す。
オリンピックに向けて、水泳の選手達が 水着一丁ですったもんだ。 彼等だって、日々を血が滲むような練習をして 一秒でも早く泳ぐことを努力しているが、 スピード社が改良した水着を着用しただけで 記録が伸びる選手が続出しているらしい。 選手一人一人の努力よりメーカーが作り出した 水着と言う道具(?)一枚で目標や勝利が 近づくって疑問に感じるよな。
水泳に限らず、どのスポーツの世界も裏側で、 政治力やスポンサーという巨大利権が 絡み合って存在しているんだものなー。
政治や経済にほど遠い社会に生きる 北村さんが作ってくれる記念アルバム。 俺以外に今回は特別で10冊もあればと 思っていたんだが、何とまぁ、 もうすでに100冊を越える希望者が 出ちゃって、余り仕事をやったことが無い(笑) 北村さん大丈夫かなー。
あれ以来今だ一冊も届いちゃいないし、 どうしましょうかねぇ(笑)
ところでさぁ、今月の28日(土)に、 俺、山田んところの高槻塾決勝戦に行くんで 良かったら近辺の方、遊びに来てね。
いざさらば・・・・。

             雀鬼




6月28日(土)夕方から高槻Jr.決勝。 見学もOKなので、関西地方の方は是非!。

■2008年6月7日(土) Vol.787

面前に立つ二人の男がジャンバーの中に手を入れて パスケースに入った警察手帳をちらりと見せる。
俺が生まれて始めて、 道路で不審者として見られたらしい。 これって俺の人生の中じゃ結構面白い。
只今張り込み中という容貌に身を隠し、 薄いジャンバー姿の二人の刑事さんが 今取締り中で、刃物とか危ない物を 持っている人がいて、念の為協力してください、 と言葉は柔らかそうだが、
「何か出るぞ」
と少し確信した感を漂わす。
後ろの年長の刑事も、 もしかしたら大物が引っかかったと、 気が入るのが分かる。 刑事の勘は当たっている(笑) 確かに大物ていえば大物かも知れねぇ(笑)
2人の刑事さんは過去の前科者や、 指名手配犯の人相を、必死に俺の顔と ダブらしているのが分かる。
「若い頃には色々あったんでしょう」
と中年の刑事が言葉に出す。 そりゃそうだ。 若い頃に何もなかった人なんて この世には存在しない。
が、その言葉の裏に、罪を犯して 警察のお世話になったと遠回しに言っている。 刑事の勘は正しいかも知れんが(笑)
残念ながら運良く俺は、 そちらさんにはお世話になったことがない。 以前NHKの教育テレビに出たことで それは実証済み(笑)
俺の気分が悪かったり、ご機嫌がななめであったら 「無礼者!」ぐらい言って怒鳴りつけていたと思うが、 その日は嬉しくって、楽しみが増す(笑)
「カバンの中を見せてくれますか」
と来た。
何んもないよ、とポケットに手を突っ込むと、 お札が20数枚だけ出てくる。 カバンの中は原稿や資料やファンからの 手紙等に混ざって、封筒からまた万札が 40枚ぐらいあっただけ。
この金を見て、また少し不審に・・・。
(さらに続きます。  ごめんなさいねぇー、花岡さん)

             雀鬼




おお!これは何人か正解者がいたかも・・・つづく。

■2008年6月6日(金) Vol.786

春が過ぎて梅雨に入ろうとしている。 その合間の今日は暑い。
家の玄関先のベンチに座って一服しながら、 庭の木々の緑の葉を眺める。 一時だが自分だけの静けさの中で自然を感じる。 これから雨を多く含んで緑の色合いも増す。 山ぼうしの木には、白い蝶々のような葉花が 咲いているが、花らしくないところが好きである。
てぇー、何を気取ったことを書いてんの、 ていうことで、皆さんのお忘れになっちまった 春の珍事の後話を書いてみますか。
道場裏のJRの架線下のトンネルの階段で 出逢った二人の男性に後ろから
「ちょっとお時間を下さい」
と呼び止められた。
この日道場での取材が5分後に控えていた。 少し急ぎ足だったが、階段下の踊り場の地点で止まる。 守備位置どうりなのか、中年と若手の 安っぽいジャンバー姿の二人の男性が 俺の面前の両脇に立つ。 ふと気付く、もう一人の年かさのいった、 くすんだねずみ色のスーツ姿の男が 俺の後ろに回ってきている。
こう話せばもう皆さんはお分かりですよね。 そうなんです。その通りでした。
普通なら困るんだろうけど、そこは俺。 瞬間の言葉は
「嬉しいねぇー。これって○○だよね。  俺、初体験。」
と喜んじゃっていた。 面前に立つ二人の男がジャンバーの中に手を入れて・・・。
(10枚書いたんだけど、あんまり長いと 花岡さんに怒られるんで3枚目に入ったところでお後に・・・。)

             雀鬼




つづく・・・(^_^;)

■2008年6月4日(水) Vol.785

北村さんが20周年を記す スペシャルアルバムを12冊持って現れる。
「会長やせました。」
そうかもしれない
「一冊作るのに15時間ぐらい目が離せなくて、  久し振りに徹夜しています。」
一年を10日ぐらいしか仕事を しなかった北村さんが、忙しいらしい(笑)
さっそく出来上がったアルバムに サインを入れて、あの日20周年パーティーで 素晴らしいお話をして下さった 鍵山相談役、甲野、名越、林田先生の四者に おくればせながら送らせて頂く。
一冊一冊を手作りで作る作品ですから 一般申し込みの方には、いまだ少数しか送れない。 道場生からも申し込みがあり、 一般の方は10名ぐらいでしめ切るかなー と思っていたのが誤算があって希望者が多く、 手間暇かかりますがこういう忙しさなら ありがたいこったです。
北村さんが頑張って作って下さったら すぐにお送りしますので皆さん もうしばらくお待ち下さいね。

             雀鬼




という訳であんまり長くは募集しないかも〜 皆さんお早めに!(^_^)v

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※携帯から見ている方からも問合せが 多いので重複しますがここでお知らせします。
【牌の音20周年記念】
北村泰弘
シリアルナンバー入り豪華お手製写真集
[特別限定販売]

各方面で好評につき、初回募集のみの限定で、 販売することになりました!!
もちろん会長直筆での、サイン、 お名前、シリアルナンバー付き!!
20周年パーティにいらした方はもちろん、 参加できなかった方も是非記念に!
A4版、オールカラー40ページ!!
1冊15,000円(税、送料込み)。
ご希望の方は、お名前、送り先等を メール(post@jankiryu.com)か 下北道場(TEL/FAX:03-3481-8141 [pm1:00〜pm12:00])までご連絡ください。
折り返し料金振り込みの口座番号をお知らせいたします。



■2008年6月2日(月) Vol.784

二ヶ月前に、麻雀を全く知らなかった学生のもとろうが、 大宮から遊びに来るようになった。
道場は皆して笑いを作り、陽気で皆して遊ぶとこなんだが、 どう見ても、もとろうの目は笑いが似合わない。
ちょっとずつ、少しずつでもいいから麻雀を覚えながら 良い笑顔が自然に出来るようになれればいい。
昔は腕に自信がある奴等ばかりが 集まって来ることが多かったが、 今日来た子も電車の中で 麻雀の打ち方みたいな本を読んで来たという。
手作りも役もまだわからない、 その子の裏でちょいと拝見。 配牌はいいわ、ツモはいいわ、 ビギナーズラックを見る。



雀鬼会は鬼の潜むところ(笑) そこへ全くの初心者が来ることが不思議です。
「もとろう、なんでここに来たん?」
「バカじゃなきゃこんなところへ来ませんよ」
と返答され、さすがの俺も言葉が続かない。 確かに俺はバカもんだが、 先日伴に山奥へ旅した車ん中で
「ボクは多分、岐阜県で学業はビリッケツ」
と、自ら述べるチャッペさんに、 そうかもしれないとうなずく俺がいて、 ドライバーの清川も負けずに
「自分も高校の時、クラスでブービーでして、  全学年でもブービーでした」
と、いい話を聞かせてもらった。 そういう俺も小学校の時はビリッケツ。
「そこんところは譲れない」
一人、山梨の神童と呼ばれたと申していた 宇佐美だけは話に加わってこれなかった。
でもなー、もとろう、まぁいいか(笑)

             雀鬼




カメラ目線の茶髪がもとろうくん。

■2008年5月30日(金) Vol.783

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【選手紹介:その33】
【町田:今川久美子】
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牌の音歴14年、 番外 8回、Jr2 3回、Jr 2回
ここぞという時も、そうじゃない時も、 町田のみんなは真木さん的中率95%です。 そんな定番の真木さんよりつないで頂いた 町田のおばあちゃん、今川です。
昔々、勤めていた会社の上司と 1つ上の女性の先輩と3人で
『 3日で麻雀のわかる本 』
だけ読んできました。
初半荘なんと2時間(おそろしや) 巨乳の先輩と一緒だった甲斐もあり(笑) 当時のスタッフの方にとても良くしてもらい 楽しい初道場でした。
その後1人で来始めてからも 変わらず大事にしてもらい、今に続いております。 麻雀においては金子さんの文参照。
このホームページの企画
『 どんな人がどうして道場に通っているか 』
『 漢道麻雀道場に女で結婚もせず、子供も作らず、   しかも覚え悪く、336才になっちゃうくらい通っている 』
変人ですね。いないもんね、他に。 貰い手がないのもありますが、 好きで居ついているのは事実です。
ただ、変人ではありますが、 変人と開き直ってはいないつもりですし、 結構? まっとう ?です。
今の世の中? まっとう ?に見えてまっとうじゃなかったり、 振りまわされて、囚われて、壊れてしまう事件が多いですね。 これが1番恐いんだなぁと。
『 雀鬼流は世の中を生きにくくないですか? 』
と質問されているのを聞いた事があります。
会長は楽な生き方はしてないなぁと思いますが、 生きにくそうに生きているのも見たことないです。
ザ、雀鬼流ですし、只者ではないので、 そりゃそうさ、になってしまいがちなので、ここは私が。 変人レベルの私でも生きにくくはないですよ。本当です。
さてもう1つ 『 どうして通っているのか 』 について。
道場にくる男の子たちは
『 かっこよさ 』
を求めて、あこがれて、探しに来ています。
厳しさ、強さの中だけではなく、楽しさ、おもしろさの中にも どんなこと、些細な事にも 『 かっこよさ 』 があるんです。
昔々、私が会長に言ってもらって とってもうれしかった言葉があります。
『 今川は時々かっこいいよなぁ 』 です。
( この? 時々?というのがまた、女性らしくあんばいがあり、  うれしかったんです )
会長のかっこいい、半端ないですね。 強さ、姿、動き、判断、さらに見た目も!!
あと、なにげにあほになれるかっこよさもお忘れなくです。 ( 私は会長のスフィンクスのものまねで、  会長〜ブ!!と、鼻水が出ました ) 
『 かっこいい 』 はいろんな色、形、大小様々。 そうめったに色も形もバッチリとはいかないけれど、 一瞬だけだったりとか、不恰好だけど妙に味があったりとか。
道場は男の子が自分の
『 かっこいい 』
を見つけに来るところだと思います。



ここでちょっと選手は一休み?
打数は8打数。 でもなんだろ、よくちゃっかり なんだか家にいるおじさん、 学校から帰って来るといましたよ。
古き良き男らしさ、北村先生、お願いします。

■2008年5月30日(金) Vol.782

20周年記念アルバムさっそくの御申し込み ありがとうございます。
この件についてはHP担当責任者である花岡さんの 御手をわずらわせず出来そうで一安心です(笑)
北村泰弘カメラマンとは某雑誌の取材で出逢ってから 長いつきあいをしている。
仕事だけでなく伴に南の国に旅をしたり、 娘が留学していた頃にはアメリカにも 同行してもらったことがある。
我が家の子供達や孫の節目、節目の お祝い事や記念日にもかけつけてくれて 思い出になる見事な写真集を作ってもらってもいる。
7〜8年前には北村さんが撮ってくれた 俺の自然のショットを集めて、 新宿で俺と北村さんで写真展を2日間開催して たくさんの人達が寄ってくれた。
北村さんは欲が小さく今時珍しい大人で、 俺との付き合いも何かと合っている。
仕事で始まった縁だったが 今は身内同然の仲。
仕事は、あまりやらないから たいがいは貧乏暮らしなんだが 心の中は汚れちゃいないんだよな(笑)
この写真集も一日一個か二個ぐらいしか つきっきりでも出来ないらしい。
世の中芸術に目を向けるらしいが 俺ん中じゃどこかで日本独特の 伝統の職人文化に惹かれる気持ちがある。
「匠」とか「棟梁」とか「親方」と呼ばれる 人達にあこがれる。
科学とか近代芸術を使わずして 名品を自然の素材の中から生み出す。
何かに囚われることなく 何かにこだわる人生ってかっこいいと思うぜよ。
「作ったものに作者自身の魂を入れずに  魂の源だけを入れて後は使ってもらう人が  魂を入れる。」
なんていう感性がかっこいいよな。
そんなレベルじゃないが麻雀牌も 牌には何も持たないが、それを扱う人触れる人の 根性や性格や生き様が、浮き上がってくるもんだが それが又汚らしくずる賢くっていやらしい者が 大多数をしめるんだよなー
そんなものを見るたびに 人の持つ有り様に悲しみやむなしさを 感じてしまうんだ。
人間の存在ってそんなもんが本質なんかなー

             雀鬼




思ったより(?)出足好調で、シリアルナンバーも進んでいます! 北村さんには、いつも無料でこのHPにも写真を提供して いただいているので本当にありがたい限りです。
こんな感じで、お名前も入りますので、 応募の際しっかりお知らせくださいね(^_^)y

 

■2008年5月28日(水) Vol.781

暖かくなったので孫と外を散歩。 途中で幼い姉妹と出逢う。 水が入った小さい器を手に持って、 静かに道を歩いている。
「何がいるのかな?」
「めだかです。でも一匹死んじゃって  もらいに行くのです。」
大人達よりも丁寧に、 しっかり受け答えしてくれる。
幼子等は近所の家に声を掛けて、 又新しい小さな生命を貰っていた。
「はるし、めだか買いに行こうか」
古ぼけた店の引き戸を開ける。 店番も客も誰もいない。 済みません、と声を掛ける。 奥から優しげなおじさんが出て来て、 めだか五匹と小さい金魚を一匹買う。
孫が小さい生命にどう興味を持つかと眺める。 今日びの子は環境が自然から離れちゃったことで、 家ん中で遊べるもので遊ぶ。 それもテレビとかパソコンのような 便利なものをおもちゃにして遊ぶ。
小さい虫を怖がり、自然の生命に触れ合って 遊ぶことが苦手なようだ。
買った物で遊ぶ、次から次へと新しい物を買って遊ぶ。
「遊ぶは買うもの」
「楽しみも買えるもの」
俺達子供の頃は買ってもらって遊ぶことはなかった。 一銭もかけずに外に出て楽しみを見つける。 折れた木々や葉っぱや石ころでも 自然の恵みの中で小さい生命達と 夕暮れまで真っ黒になって遊べた。 子供達の遊びは子供達が工夫して生み出し、
「子供の遊びにゃ親や大人が関わらなかった」

             雀鬼





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