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■2007年8月27日(月) Vol.560

都会から、二匹の妖怪やって来て、俺の眠りを妨げる。
逃げ場を求めて階段をおりる。 深夜1時、黒い三角帽子に目だけを出した 7名の人間だか妖怪だかが分からん連中がヒソヒソと 大テーブルにロウソクを灯して話し込んでいる。  どうも頭領は小島らしかった。
夏の終わりには、ゆうれいや妖怪がでるらしい。 「うらめしや。」ということで 今日の海は大きなカサゴが二匹獲れただけ。 この収穫じゃ、今晩のめしにありつけません。
伊豆にも何組かの家族連れがやって来て、 幼い子供達も海やプールで遊んで帰る。
俺もそろそろ、孫達の顔が見たくなった。 俺が伊豆にいる間にも一人の男の孫が誕生したが、 未だ顔すら拝んでいない。
昨晩、妖怪どもが食っちまったアワビの殻の背に 1cmほどの稚貝がくっついていて、 親がなくとも子は生きていた。
凄まじい生命力である。
明日は海に帰してやろう。 しっかり大きく育ってね。
             雀鬼




■2007年8月26日(日) Vol.559

夏休み後半の部も伊豆の海で、8日間が過ぎる。 残すところ5日間だが、今日はつぶが揃っていた連中が帰京。 悪いが残った者は雑魚ばかり(笑) 全体の空気がもたつき気味。
海の中も毎日変化するが、人がかもし出す環境もそこに集う者で変様する。 大自然のおりなす変化と人がかもし出す変化は明らかに違う。
自然の変化に対する人工的変化である。 大自然を師として、少しでも近づこうと学ぶ者。 都会の合間で海にやって来た者では大きな開きが起こっている。 その開きは喜びや達成感の開きに比例する。
出来た者には、出来る理由があり、 出来ぬ者には、出来ない動きで努力している。
今年の夏も、もうすぐ終わっちまう。 少し感傷的な気分です。
麻雀と海とは非常によく似ている。 いや海と雀鬼流が似ているのです。
この歳になると、来年こんな楽しみが作れるかどうかは分かりません。 花岡、チャッペ、道場長等のおかげで今年も沢山の 楽しみや、思い出が作れました。
道場生と伊豆の海に「深謝」です。
             雀鬼




雀鬼に見守られながら海を満喫しているのは、 熱血ライターの神山さんと愛娘メグちゃん(^_^)y 同じお仕事の関係で始まっても現場主義の方は本当に気持ちがいいです。 メグちゃんまたね〜(^_^)v 花岡

■2007年8月25日(土) Vol.558

伊豆の海は涼しい。 クーラーも扇風機もいらないのだが 早朝、暑さで目覚める。 東日が窓辺をさす。 カーテンを閉めるのを忘れて寝ちまったらしい。
クーラーを入れる、もう少し寝る それにしてもむし暑い。 耐えて眠る。 暑くるしさで目覚める。 部屋は暖房で・・・・
俺って機械とか電気製品ににぶいんだよね。 俺がこんな調子なんで 25名も集まってくれた。 道場生達が次から次へとタコを突いてくる。
あまりにも流れがタコに傾いちゃさすがにまずいよと 一人、テトラポットの難所の場へ向かう。
後ろをうかがうと村瀬と、毎日ボウズの小鉄がついて来ている。 村瀬がイシダイを突く。
ならばと波が少しでも出れば、 危なげなテトラポットの下や中を潜る。 今年一の大物のイシダイを三匹追い込む。 これなら行けると小鉄を呼ぶ。
初級者の小鉄、とうとう大物ゲットの瞬間を、 俺も助っ人で潜って見る。 子供が使うモリで小鉄がやってくれたョ!!
ヨシ帰るぞと岩場に戻る。ふと振り向くと、 大物のイシダイが小鉄のモリから逃げていく。 小鉄の最高の喜びは五分ともたなかった。
小鉄が余りにもショッパイので、 帰りがけにサカタザメを突いて小鉄にくっつけてやった(笑)
小鉄、今度失敗したらサメに食わせるよ。 「出来ない子が出来る喜び」 「無理だと思っていた壁を乗り越える」道場生の姿を 見させて頂くことが今年の俺の喜びなんです。
若いっていいよね。 俺だって遠い昔の若ぇ頃は……。 ほんとショッパイ話は抜きにしておこう。
             雀鬼




■2007年8月24日(金) Vol.557

花岡です。 全国、全世界の雀鬼ファンの方々ごめんなさい。 もうしませんm(_ _)m
またまた拝どのからメールを頂きました。 このやりとりのどこをどうとれば候補日の打ち合わせになるのか(^_^;) 崇高なる方々のお考えは私には・・・
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☆桜井会長へ・・・ 会長!そんな苛めないで下さい! ご勘弁>ご勘弁>の程、宜しくお願い申し上げます。
花岡さん、村瀬さん、演技上手かったなあ〜?! 感謝拝 (新上政広)
※村瀬さんへ→桜井会長の氣が変らないうちに、  早く日程決めちゃいましょうね!・・・皆さんの都合も聞いて、  候補日を3件ぐらい出して打ち合わせいたしましょう。  宜しく! 以上 
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新上さん、いやさぁ拝一刀殿。 今や刃をほうきに変えられ、こちとらは毎日遊んでいるのに、 社会の汚れを掃除なさっていなさる。 猛暑が続く折りお体にさわらないようなさってくださいませ。
拝一刀殿のはからいで、村瀬と花岡を先頭に今日も大漁。 石鯛、石垣鯛、イサキ等、高級魚を自然の恵みから頂戴しました。
下のクラスの初級者の中にもそれなりの魚をゲットして、 皆して、喜べました。
拝一刀殿の御命令通り、花岡と村瀬でお約束のだんを 果たしましたことを、お伝え致します。

自然ってふれあえばふれあうほど、凄さを感じています。 雲の厚さ薄さだけで、同じ岩場が毎日変化して、 環境の変化に合わせて魚の種類も数も大きく異なります。
大げさですが、大宇宙のちょいとした違いで 地球の生物が大きく変わっている。
昨日は冷たかった海が、今日は暖流の影響で 海水も温まり、岩場の海は水族館。 何万匹という小魚の大群。 1mをゆうに超す青ブダイが、 南の国のナポレオンフィッシュの姿と重なる。 その底にはサメくんも泳いでいる。 拝一刀殿のお心遣いが念じてか、 我々の周りは大自然の生物であふれかえっておりました。 特に村瀬は今年一番という喜びを感じとっていた。 喰えないじじいをモリで突いたって・・・・。 未だお腹立でしたら伊豆七島への遠島島流しぐらいで ご勘弁のほどをよろしくお願い致します。 村瀬はあんな奴ですからバンバン魚を刺し廻っておりましたが、 さすが花岡の方は、喪に服してか、 今日はモリも使わずに岩場で遊んでおりました。 「殺生」
             雀鬼




水中で1mオーバの生物に出逢うとかなりドキドキします!

■2007年8月23日(木)その2 Vol.556

新上政広殿より、再々なる厳しい果たし状の上のお達し。
---------------------------------- 桜井会長及び花岡さんへ
伊豆でのご様子!羨ましい限りです! HPのレポも毎日見させていただいており、 鍵山相談役にもお見せしたりしておりますが・・・ 22日(水)昨日のレポのFAX掲載には驚きました。
私の下手な筆書きの字と偉そうな文章に「雀鬼会」の皆さんと 桜井会長のファンの方達から「闇討ち」か、 「懸賞金付きのお尋ね者」として、見られたのではないでしょうか!
※とにもかくにも、桜井会長の箱根保養所行きの決定が  一番嬉しゅうございました!
※村瀬さん、花岡さんへ・・・桜井会長の了承をいただきましたので、  今秋開催する「桜井会長と鍵山相談役を囲む=箱根温泉と歓談の宴」  計画〜実行委員を任命いたします!宜しく!
開催本部事務局担当→新上政広 拝 ----------------------------------

私なんて放っといたってどうなる身でも御座いやせん。 なんなりと御処分の程をよろしくお達し下さいませ。
皆んなは、知らんでしょうが、新上さんは、又の名を、 「拝 一刀」 その世界では伝説の達人、子連れ狼。



私なんぞじゃとうてい刃向かえる方じゃ御座いません。
ですがねぇ。 命が惜しくて言う分けじゃ御座いませんが、 「決定」って何のお話でございましょうか?
花岡と村瀬を実行部隊に任命されちゃぁ、 私はまくらを高くして寝ちゃぁいられません。
「お尋ね者」を「闇討ち」にせいってことらしいんですが、 ここ数日、確かに花岡と村瀬がモリを持って 海の岩場の中で殺気をただよわせている。
海ん中じゃ俺はモリも持たずに素手。 彼等二人だけは、どこで手に入れたのか、 3mの殺傷能力もある本気のモリを持っている。 とうとう花岡も村瀬も・・・・・・。
今年は耐える年。 今年は終わる年だっけ。 その点だけは、承知しました。
             雀鬼




■2007年8月23日(木) Vol.555

今日も海へ行って、温泉に入って、 皆して外食して、今別荘。
伊豆地方も天気予報の雨模様に、頑張っちゃって、 あいにくの快晴が続いてくれていたが、 今、外に強めの雨の音がする。
いい年こいて、毎日遊んでいやがって、 確かにそうなんですが(笑)
実は私だってちったぁ仕事をしてるんですよ。 道場の若い子等が、水平線を前に、 拡い岩場の海に遠目にポツン、ポツンと潜っている。
私しゃね。双眼鏡も持たずに、一人一人の安全を確認する。 商いとしては、監視員ていうやつを一日、海の岩場でつっ立ってやっている。
たまに自分の時間が取れた時は、新人のお客様をお連れして、 海を潜って案内させていただく。
これもそれもじきにやってくる定年後にやる 駐輪場のアルバイトの職に役立つっていうこと。
オット雨足が止まったようです。
             雀鬼




雀鬼の定年って・・・・・・花岡。

■2007年8月22日(水)その2 Vol.554

伊東の五味屋さんで、美味いもんちょうだいして、 そのまんま打ち上げ花火を見る。
夏の夜空を楽しげに見るのも、美しさで見るのも、結構なんだが、 黙って一人になって淋しげに見るのもいいもんだ。
「日本を美しくする会」のまっことの武士 新上殿から、 道場に果たし状が届いた。
大概の奴なら返り討ちにするところだが、 新上殿の後ろには御人が控えてなさる。
私なんぞの汚血で新上殿の刀を汚す訳にもいくまい。 自ら腹をしめします他、致し方あるまい。
それにしてもこのメールはタイミングが良過ぎるわ。 琴線のポイントにしっかり当たりました。 神様は居ねぇと思うがそれ以上の人達もいるものなんですね。
重ね重ねの御礼と御無礼をお許しくださいませ。
             雀鬼




■2007年8月22日(水) Vol.553

今日で今年の夏も終わりました・・・・・と、 潜れども潜れども魚を突けない志村が寂しげに帰って行った。
奥方ののりちゃんは、みごとに一匹ゲット!! モリの先に突いた魚を海上にあげ嬉しそうに、 岩場に戻って来る。
道場生の前では亭主関白ぶりを見せているが、 本当の姿は女房の尻の下なんです・・・・・と、 誰しもが認めちゃう(笑)
数年前までは俺しか突けなかったボラを、 ポイントや、ねらいや、タイミングの取り方を 指導してやると、村瀬も恒ちゃんもゲット!
何度も挑戦したり、 「見るだけで突くなんてとても無理」と思っていた二人だけに、 「やったぁー」という達成感の顔をしていた。
この辺は志村さんとは大違い。 あの方は別荘へ何しに来たんだろう。 「ああ将棋ね」さすが勝負師。

花岡編集長が、別荘ノートに、
「生きている物を自らの手で殺し、それを食らう。  その体験は凄まじく、都会でちょっと散歩して  “自然とふれあっちゃいました”なんてチャンチャラおかしい。  生物を殺したくないなんて言っている人より、  何倍も、命の意味や、大切さ、自然への感謝が、  自然に生まれてくる。」
なんて書いてある。
世間一般の逆説かもしれないが、 俺も花岡と同感であり、真理だと思う。
この文の中に学校教育のいじめとか、 暴力のテーマも説明されている。
             雀鬼




平目もまた魚を食らう魚。その口はデカく歯は鋭い。

■2007年8月21日(火) Vol.552

道場生等の仲間達と、一宿一食の日々を送っている。 古島とハトが大根をおろしている。 アジのひらき、シラスおろし、納豆、わさび海苔に、わさび味噌。 自然から頂いたアワビとサザエも並んでいる。 伊勢エビのみそ汁まで・・・
朝食も豪華である。 品揃えも満足だが、なにより、この生活圏の 近場で捕れたものばかりで食せる。
今日びの日本は飽食の時代。 俺の子供時代は、栄養失調、飢餓への危機感すらあった。 未だ世界の後進国(?)では、日常の生活に飢餓状態がある。
飽食の時代なら文句はないはずなのに、 摂食障害という身体と心の病がある。
過激的なダイエット、無限の食欲。 人間の生命の連続性を保ち続けなければならないために食がある。 食も健康も我がため、他の人のためにも必要であろう。
だからといって、食や健康問題に今日びの人は、 必要、大切、感謝を忘れたり過剰反応を越して、
「ふり回されている。」
夫婦、親子の関係もふり回されたり、 目がくらんで、頭がふらふらして、立ってもいられず、 方向性すら狂いぶっ倒れてしまう。
社会の流行や仕事やテレビや情報にも、人はふり回されやすいもの。 良いことにも悪いことにもふり回されている。
人が怪しげな自由を求めたり、よそおったり、主張するのも、 何かにふり回されたくないことからの自由という存在を 対面に作り出しているのだが、 その自由という姿にも、ふり回された姿が写し出される。
影響力や指導力を備えた者もいるが、 その周りにふり回す存在が多く含まれているから、 男女の愛や親子の愛ですら、愛の確かさであったはずが、 愛の型をして、ふり回しであることの方が多い。
ふり回すという思考や行動が病い人を複雑化させ、 多様化し増大する。
俺自身も今、周りからふり回されていることと伴に、 俺も周りをふり回していることを思い出している。
時折、俺をたずねてやって来る、心の深い病いの人達は、 誰かや何かにふり回され過ぎたか、 今でもそれからふり回される方向を好き好んで 進んでいる人達が多い。
困ったもんですね。

             雀鬼


一日、海で波や潮にふり回されている自分は、 別荘期間中ずっと朝も夜寝ている時も、 ゆらゆらふり回されている感じで一日中います(笑)
何かにふり回されないこと、つかまらないこと、 考えすぎないこと、頼らないこと。 難しいけど本当の自由を見つけたいと思います。
             花岡




別荘は、毎日とても暑い日が続いています。

 

■2007年8月19日(月) Vol.551

俺って友達って一人もいない。 淋しくないかい?と問われたらそうでもなかった。
俺にとっての友達って誰なんだろう。 思いつかない。
家族は女房と子供四人。そして孫が明日にも四人に増える。 この人達は決して俺との友達関係じゃない。
今、伊豆の別荘の早朝。一人部屋。 志村夫婦や花岡やチャッペや古島達が寝ている。 この人達も友達ではない。 淋しくないかい。 道場のスタッフ達も同じ屋根の下で寝ている。 彼等も決して友達ではない。
鍵山相談役を始め好意にしていただいていらっしゃる 外の方々にも決して友達とは言えない。
俺ってやっぱり皆さんがいう友達っていう 関係の人は誰もいない。 友達がいなくって淋しくない。
 お前さん、悪どくて、恐ろしくって、冷てえからなー  だから孤独・・・
そうでもない。 友達は一人も見つからないが俺って、仲間がいる。 沢山の仲間とともに、笑って楽しんで暮らしている。
そうだよな皆んな。
君等だって、俺のことを友達だと思っちゃいまい。 俺これからも友達作らないから、 仲間の皆さんよろしくね。
             雀鬼





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