■2007年5月24日(木) Vol.480
自分が自分がと、出しゃばった奴が多い中、
橋本は俺の知る限り、何時も自分を後ろに置いておき、
やるべきことをただ黙々とやっているだけ。
何時だって自分を捨てて、道場や周りの人を優先されている。
今から10年も前、生れ土地を離れ、国立大学の資格も捨てて
俺のそばに、苦労ばっかりの日々を送っている。
「酒も女も金も」何一つ自分のものを欲しがらない橋本
もしかしたら俺の悪行を見かねた天から
仏陀の姿を送って来たのかもしれない(笑)
北村さんから孫の写真集が送られて来た。
金にかえられない、どんなお祝い品より一生もんの宝となろう。
今を撮り、その時しか残せないものを作り、孫にとっては
後に歴史さえ感じとれるだろう。
今回も北村さんに「感動、感激、感謝」をもらっちゃたね。
橋本も北村さんも何にも持ってないのに(笑)
頂いちゃった、すいませんね。
二人とも、決して花は咲かないけど(笑)
野に咲く名もないような雑草だが、
俺は確実に認めていますよ(笑)
何か、美しく、でっかく咲いた人生の花達に、
くそ食らえと今は思っちゃてます(笑)
雀鬼
■2007年5月22日(火) Vol.479
下北道場にたどり着く
多田がでかい身体で元気そうな顔して入って来て
少し安心する。
この頃道場でも、
生き様の疲れか
心が病んでか
体調を崩しているか
両方いっちゃっている者を多く見受ける。
世間だけかなーと思っていたことが、
身近にも感じ取る。
病床でやせ細って汚れちゃった橋本が
倒れるように眠っていた。
急な一人での入院ということで、
何一つの手続きも行っていない。
必要と思われることを、
さぁーと済ましておいてから、
目覚めた橋本と少し話す。
10年以上風邪一つひかなかったような橋本を
俺が入院させてしまった。
べットの脇に「絶食水」と書かれている。
「人間は自分の力で食えて何ぼである」
「食とは自己表現である」から、
それを捨てたら自分を素直に表せない。
エゴの資質が生れる源でもある。
昔俺の知り合いだった担当のとも子なんぞ
腹が減っただけで、エゴの塊になっていたっけ。
今、素うどんをパセと二人で食べている。
橋本も早く良くなって好きなもの食べような。
雀鬼
■2007年5月21日(月)その2 Vol.478
いろいろあって俺もクタクタの時、
道場へ格闘家の小路と西島洋介がやって来て、
いろいろ動きをやったり、
痛いところを治したり、
四時間も遊ぶ(笑)。
本当はちっこい二人の孫と昼間遊んだだけで
今日はダメって感じだったのに
夜にヘビー級の現役と遊ぶとは
俺の身体も危ないッスよ(笑)。
でもねぇ、
どっちも俺にとっちゃ捨てがたい味ですから、
少々の運動と思います。
雀鬼
■2007年5月21日(月) Vol.477
今日は行きつけの床屋さんが
我が家に二人してやって来てくれて、
その後、彼等と近くの湯場にでも行ってのんびりするかなー
と思っていたら哀報が入る。
選抜の安田、村瀬に続いて清川まで倒れたり病になったりしていたら、
「橋本が入院です」と来た。
責任感強い者がバタバタやられる。
橋本なんか自己を捨て
長い年月を俺のために働き続けてきた者。
凄え責任を感じる。
先日も安田に
「会長が悪いんです」
と指摘を受ける。
その通りなんです。
やっぱり俺が悪いのです。
橋本痛かねえかなー
苦しくねえかなー
未だ入院先すら伝わってこない。
何で一人で苦しみを背負っちまうんだろうー。
今やっとこ、入院先が分かったので一つ安心した。
雀鬼
大丈夫かなぁ…橋本
■2007年5月20日(日) Vol.476
今日は日曜日、HPもお休みです。
私も家でゆっくり「プリズンブレイク」でも見ようと思う。
大権力に2人の兄弟が闘う、
犯罪や悪の生まれる姿が映されている。
罪と罰、権力と狂気、人間社会だけに棲んでいる。
「なんちゃってさぁ」
そんな時間もなく道場へ。
下北道場からHPの花岡編集長が
お弟子さんを五人連れて遊びに来てくれている。
俺が今下北道場へあまり行かれなくなった分、
金村や花岡のように部屋ごと集まって
俺がいる町田道場へやって来てくれることが望ましい。
そこに酒や歌なんぞなくとも部屋ごとで
ちっこい友情の輪が見れれば楽しいのにね。
花岡さん悪いね、お休みなのに又原稿を書いちゃった(笑)
雀鬼
日曜日恒例の週間打数対決発表!を見ながらの写真。
今回は町田本部の圧勝でした!
■2007年5月19日(土) Vol.475
見ず知らずのお逢いしたこともない
篠原美幸さん(男性)という方が、生まれた孫を祝して
江戸切子を下北道場へ持って来て下さった。
赤と青の昔ながらのガラス細工。
兄妹がもう少し大きくなって
夏の縁側で冷茶でも飲む姿が遠くに浮かぶ。
雀鬼と呼ばれる俺だが
今日も日中から、一時間以上空き地で、
孫と電車を眺めていたり、買ったばかりの自転車の
乗り方を教える。
夕暮れと伴に遊び疲れた孫は静かに眠りに入る。
多分彼は今日一日満足したことでしょう。
昔、長男が生まれた頃、俺は一日仕事に行っちゃ
あくる日は丸一日子供と遊ぶ。
二年間ぐらいそんな会社暮らしをさせて頂いた。
よくも会社が許してくれたもの、
それで会社勤めが出来たんですかって
だって俺一度も給料を会社から頂かなかったからなんですよ(笑)
10年近い無給の会社勤め、
今思えば楽しい経験でしたよ。
雀鬼
■2007年5月18日(金)その2 Vol.474
二才になった孫の誕生日。
本人はまだ自分が生まれた記念日、
お祝いの日などとは何も知らない。
家族が集ってそれなりのセレモニーがあったのだけど、
普段から毎日がそんな日だから
俺から見てもたいした変わりがあるわけでもない。
彼にとってはプレゼントも
デコレーションケーキも毎度のことだから、
特別と思えるはずもないのです。
俺が孫の年の頃には敗戦という特別な年と重なっているが、
思い出の中から少しも出て来ない。
東京大空襲、疎開先の畑の向こうに赤く燃えた空を、
母親に抱かれて眺めたことだけは今でもはっきりわかるんだ。
四人の子供の父親となって
もうすぐ四人目の孫も生まれる。
俺も四日に生まれている。
そして麻雀も東西南北。
万子とピンズとソウズと字牌の
四種類を卓上で四人で打ち合う。
何かと四という数字に御縁があるんですよね。
雀鬼
■2007年5月18日(金) Vol.473
終わるのか、耐えるのか、
雀鬼会本戦も3回戦まで進む。
得点上は前期同様に
金村チャンプと多田が
200upを叩いてマッチレース。
今までにない偏りが見える。
会長評価点も
1回戦で12名いた合格組も2回戦で10名、
3回戦では最悪の試合を作ってしまって
7名までになってしまった。
金村チャンプが14p、多田が12p、丸が11pと
3名だけが選抜らしい道のりを残しているだけで、
身心の一体感が壊れている。
終わりたいのか、
耐えているのか、
両方かもしれないね(笑)
雀鬼
■2007年5月16日(水) Vol.472
下北道場で選抜の本戦がある。
駅のキヨスクでのど飴を買う。
そば等で女の子が本を買っている。
町田道場の理絵ちゃんだった。
「何読むんだい」
電車の中で本を開く。
「掃除道」
鍵山相談役の御本だ。
それだけのことなのに
その子に良心を感じてニヤニヤ嬉しくなった。
俺も読んでいたがページをめくる。
一枚の写真をさがす。
相談役が側溝に顔を突っ込んで
汚れた道端に全身を接している姿。
俺達が汚したところを相談役の全身が闘っている。
芸術や大家が作った作品よりも
「俺の心は打たれる」
どんな教えや学びよりも
あの一枚の写真に凄まじい行動が躍動している。
相談役が嫌う汚れ。
掃除をすることであらゆる意味が生まれる。
相談役が掃除される汚れやゴミよりも
そこに「利」を感じて集う輩も現れる。
生きている「生ゴミ」
相談役も「生ゴミ」の両足で歩く人間どもに
寂しさや悲しみや怒りを感じていることでしょう。
掃除道208ページを見よ!!
愛する孫を助け出そうと右手を溝の中に、
両足と踵が御身を支えている。
凄ぇよね、やっぱり。
一方、雀鬼会の方はっていうと、
ゴールデンウィークや多種多様な事情や
疲れが重なっているとはいえ、
浮ついた心ここに有らずの空気の中
日程通りこなしただけで、
下の方が壊れるならともかく
上の方が大きな壊れを見せている。
その日の試合もあくる日の試合も最低最悪。
それぞれが持つ悪い部分だけが
卓上に浮き上がって出てくる。
打ち合った者達も
美しいそれなりの絵が残せなかったために
皆してガックリしている。
中には自分の不甲斐なさを感じて涙を流す者もいる。
彼等はその要因すら感じていまい。
要因が分かれば
そのことは全く馬鹿ゝしいことなんですけれどね。
今期のテーマは
「自然の動き」
と決定した。
不自然さや不条理を
少しでも自他共に気が付けるようにね。
世の中そんなんばっかりだからさ。
正しさや正当性を売り物にしてな。
雀鬼
■2007年5月14日(月) Vol.471
昨日は内祝いていうことで
我が家に同居している四人兄妹の末っ子が
二人目の孫を誕生させてくれた。
上の孫はもうすぐ二才になる男の子で、
やんちゃとやさしさが同居して
今や俺にとってはその子とのふれ合いが楽しみ。
さすが男の子、床に頭をぶつけたり、
高いところから落ちたり、外で転んでも、
こりゃ痛い、泣くだろうなーと思っても、泣くことはない。
やんちゃをして楽しみ遊んでいるのだから
泣けないのかも知れない。
上が男の子で下に女の子が生れ
家族そろって、二時間も写真館で撮影。
写す方も、赤ちゃんや幼子に家族が合わされるわけだから
仲々ショットをねらえない。
「背の高いお爺ちゃんだけいいお顔ですよ。」
と来る。
俺を誰だと思ってんのかねぇ。
写真を撮られるのも
俺の仕事の一部だってことは分かってない(笑)
そして神社へ初お宮参り。
二日酔いかいと思われる神主が現われる。
いやこの人かなり心身やられてるなー
と俺の感性が思う。
四十前後なのに目は飛んでいるし、
動きがヨレヨレのヨタついている。
祭壇の奥をのぞくとほこりまみれの床が見える。
あんた大丈夫かい、少し話でも聞いて上げようか
とながめている内に一応の格式事が始まった。
案じながらも何度か頭を下るところは下る(笑)
この世のならわしは始まりは神から始って
お後は寺で終ることが多い。
多神教のことを考えている内に
式は終ったらしい(笑)
カニ屋さんでの会食。
母の日と重なり予約客が一杯の中、
待たずに奥まった席につくが
正直そのカニはまずかった。
嫁さんの父上は
「50何年生きて来て、こんなに美しい子を見たことない」
のセリフを20回も出す。
確かに孫の顔は二重で整っていて、
オランウータン、いや観音様に見える。
親族でもないのに午前中からカメラをかついでかけつけてくれた
北村さんってぇなんか身内だよな。
俺の年で友情つうのもおかしいが
俺ん中じゃ、そんな気がする
数少ない人なんだよな。(笑)
仕事も少なく、金もなく車もボロボロだけど
俺はそんな北村さんが好きなんだよなー。
ところでカメラ、フィルム入ってたのかよ。(笑)
嫁の父上殿はほろよい機嫌の御機嫌気分で
俺の靴をはいて帰っちゃった。(笑)
何の能力も才能も生きるための生活力もない
北村さんだけんど、なんか相方なんだよな。
それにしても北村さん、いくら神主が
二日酔いだからって祭壇の中まで入って
神様を背にして写真を撮っちまうあんたは
かっこ良かったですよ。(笑)
雀鬼