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■2007年2月14日(水) Vol.410

こんにちわ、安田です。 一昨日の「会長骨折!?」の文章に、 何人かの会長ファンからメールをいただきました。 今日はそのうちの一通を紹介させていただきます。 メールをくださったのは、札幌の宮崎さま。

初めてmailさせていたたきます。 今HPを拝見して驚きのあまりmailした次第です。
桜井会長が骨折されたとありますが、 両膝だけでなく、利き手まで負傷されて、 桜井会長は大丈夫なのでしょうか?? 余計なお世話だとは思いながらも、"余命が春まで"ですとか、 その他 色々と見てますと、 余命の話しも冗談だと感じられなかったので……。
ただの考え過ぎ、勘違いでしたら申し訳ありません。 ただ、桜井会長でしたら 自分の死期も感じるだろうと思っていましたので、 ただの冗談だとは思えず……。
私的なことですが、桜井会長と一緒に記念写真を撮るのが夢なので、 春までと言わず、120歳くらいまでの寿命であってほしいです。(笑)
麻雀牌と同じくらい、 桜井会長ご自身の身体を大事にしていただきたいです。


ということで、その他の方のメールも、
「本当に骨折したの?また冗談じゃないの?」
という内容で、さすがにみなさん、 いままでこのサイトの真偽の分からない洒落に慣れていて、 疑いの眼差しありまくり(笑)。 えー、本当の事をスバリ言いますが、
今回はマジです。 マジで骨折なされたりたりら〜んです。
まあ、余命100日に関しては 僕ら的にはまったく根拠が見当たらず、 会長ご自身のみぞ知ることですが、 宮崎さんのメールにあった、
>桜井会長でしたら  自分の死期も感じるだろうと思っていましたので
という文に「なるほど」と 逆にうなづいてしまいますね(^_^;) ただ、いくら会長でも120歳は無理でしょう。 まあ、こういう話をすること自体不謹慎ではありますが、 あえて、今「かなりイケてない」と、 身内で評判の僕の感性で語らせてもらいます。 とても残念ですが、会長はスバリ言って 100歳までしか生きられないと思います。 ですから、一緒に記念写真を撮るのが夢でしたら、 お早めに牌の音までお越しください。
どーでも良い話ですが、 僕はあと五年は頑張って生きたいと思ってます。 今、死んだりしたら可愛い娘はもとより、 多田和博が草葉の陰で悲しみますからね…。
    安田潤司



■2007年2月13日(火)その2 Vol.409

やっちゃったね。
今や使えるのは左手一本ですから、 これで矢部あたりと対等の勝負が出来そうです。
皆さん、人間以上に硬い鉄板とか生木なんかに 思いっ切り拳を入れちゃいけませんよ(笑)
以前にも右拳の骨折は何度か経験してたんで、 今回もやっちゃった時は分かっていたんだけど、 誰にも気付かれないように一人でアイシング (氷で冷やしながら腫れ上がったところを押しつける) して、町田道場の月例会にも出ちゃって、 まぁ初心者や新人さんと当たっても、 みんな俺と打つだけで緊張しちゃって目一杯でしたから、 俺もどうにかつき合えた(笑)
その後も午後ティーの中の氷を取って 隠れて冷やしたりしてたんだけど、 あくる日祭日なのに行きたくない病院に 緊急で行っちゃったら、 小指と薬指の奥の 手の甲の上の骨を二本折れていたんだよね。 今日は本格的な治療とかで 折れちまった骨をギューギュー元に戻す、 これが又痛いんだよね。
折った時の何倍も痛てえし時間も掛かる。 まぁトンカチで叩かれる痛さだよな。
俺途中でタップタップと言ったんだが、 レフリーの看護婦さんは何か話しかけて くるだけで止めてくれない(笑) ダメでしたら手術になりますと 先生から冷たいお言葉(笑)
処置室に入った時から、 俺が来るのを楽しみに待っていたそうな顔をした ドクターの綱川慎一郎先生が、終わっ たら サインをして下さいなんて言われちゃって、 一度でタップ状態なのに、 やはりレントゲン室で映像を映しながら、 やりましょう、と2度目のリングに立たされる。 歯を食いしばって耐えるしかなかった。
それにしても、 一方的にやられる立場ってやなもんですね。 緊急で行ったはずの病院のドクターが、 プライドやK1のドクターであり、 現役の格闘家の綱川選手であったのも、 何かの御縁なのかなー。 綱川ドクターがくれた本の帯に、
「人間って意外に強くて意外にモロイ」
とあったけど、その通りだよな。
指の一本、二本でギブアップだもんね。 しかしさすが現役選手のリングドクターの綱川君、 あれほど俺を一方的に痛めつけておいて、 サインして下さいとは気に入りました(笑)。 あんなぐちゃぐちゃのサイン、始めてだよなー。
       雀鬼




■2007年2月13日(火) Vol.408

町田の志村です。 会長の寿命も余命100日と宣言して、1ヶ月弱が経ちました。 会長は、膝がやばいとおっしゃっていましたが、 とうとう右手も負傷されてしまいました。 どうも骨折のようです(骨折の理由は不明)。 会長にとって右手は、麻雀を打たれる右手であり、 原稿を書かれる右手でもあります。
寿命に向かって手足から 徐々に自由を奪ってきてるということでしょうか? 町田スタッフの清川から
「会長が右手を骨折されたようです」
との電話が入り、早速会長のご自宅へ、 やじうまのように証拠写真を撮りに行ってきました。

そしてその足で町田道場へ行き、みんなへその写真を見せたところ、 チャッペや古島夫婦達は大喜び。

矢部なんて、
「これで会長をボコボコにできるチャンスが出来た」
とファイティングポーズを見せていました。

君達、そこまで喜ばなくてもいいんじゃないいの? 今まで会長に散々お世話になってきたじゃないか。


というメールが志村から送られてきました。 まあ、いかにも遊びっぽい町田選手の写真や 志村の突っ込みは置いといて、 会長の骨折には「マジで!?」と驚き、 早速、会長のご自宅に電話したところ、 奥様より「本当です」との話。
話に聞くと前日には骨折していたそうです。 昨日のレポートの写真の時に骨折していたとは…(-_-;) まあ、知ってたからといって何ができるわけじゃないですけど、 一言ぐらい言ってくださいよ、会長、寂しいじゃないっすか…。
でも、なんで骨折なさったんですかね? 誰か無礼者を思い切りぶっ飛ばしたんでしょうか?(笑)。
まあ、麻雀は最近ほとんど打たれなかったんで問題ないですけど、 日々書かれている原稿が大変ですよね。 とりあえず、このHPの方は しばらく僕らが書いておきますから、 早く治していただきたいものです。
       安田潤司

■2007年2月11日(日) Vol.407

ということで、昨日は久し振りに会長にお会いしました。 会長には「コントロールがみんな乱れてた」と書かれましたが、 球を投げていただけることは、とてもありがたく、 僕らも修正していきますので、 牌の音の19周年パーティまでには もう一度くらい来ていただけると嬉しいです(笑)。
さて、本日イギリスで試合のあった松井大二郎から 僕の携帯にメールが届きました。 試合開始61秒で相手のバックから 腕十字を極めて見事に秒殺勝利!! いままで大二郎の関節技一本勝ちは聞いた事なかったんで、 とても嬉しいです。 今度は日本の試合で一本勝ちを見たいもんです。 頑張ってね、大二郎ー!!!



さて、道場はシーズン・オフということもあって、 選手達はお休み気味。 中には、本戦中と変わらず日夜道場に通い、
「なんでこんなになってまで打ってるんだ俺?」
「そんな事考えちゃダメですよ、川原さん。  何もいいことないですよ」
「そういうお前こそ彼女の相手しなくていいのかよ、パセ」
「う、うるさいなあ…  そんなこと言ってるから  金村部屋の打ち上げにも呼ばれないんですよ」
「いやあ…今禁酒中だから……いいんじゃない、まあ…」
「また逃げるか…シンジ」
「誰だよ、シンジって」
と、いかにもオフらしい意味不明な会話もチラホラ(笑)。 また、最近は地方から見学に来られる方も結構いて、 三月の入学シーズンになって、 上京してきた若い人が、 また、新しい仲間になってくれたらいいなぁ… なんて僕らはみんな思っています。
これから下北沢や町田の近郊の大学に入学する人や、 東京で新入社員になる人。 この機に一度、牌の音に遊びに来てください。 そんでもっていつまであるか分からない雀鬼会で、 共に命を削って遊びましょうー!!
では、お待ちしていまーーす!!
       安田潤司


久し振りの下北道場で選手のパセをいじる会長。

■2007年2月10日(土) Vol.406

今月始めて下北道場へ。
本当は一つ一二つ外の用事を済ませてから、 下北の取材とか、打ち合わせに 行こうかと思っていたのだが、 身体がいうこと聞かなくて用事を 片付けられず間に合っていませんでした。
久し振りに下北選手達に 色んな球種を投げさせて頂いたんだが、 それぞれ球種(個性)は流石あっても、 コントロールがみんな乱れてたような気がする。
ふらふらヨタヨタで家路に着く、 同居人は昨日も近くの日帰り温泉に行った後、 朝まで韓流ドラマを見ていたはずなのに、 一日では足らずこの日も一日通して見ていたらしい。 その前日は伊豆の下田の温泉へ行ったはず。 一週間温泉と韓流ドラマで送る同居人と くたくたの俺との生活、 あまりにも違い過ぎるじゃありませんか(笑) 同じ家庭に住んでいても人それぞれなもんです。 誰かが楽していると誰かが厳しくなるもんですねぇ。 これもバランス調和の原理なんですかね。
今週中に一冊本を 仕上げなきゃいけないんだってさぁ。
出来るかなー、 やらなきゃなー、
下北沢の駅まで 送りに来てくれた道場生等ありがとうね。
「また遊びに来て下さい」
と安田に声を掛けられたけど本当かな(笑)
今日は町田道場の月例会ということで、 今年始めての麻雀を打つんだよねぇ。
出来るかなー、 打てるかなー、
雀鬼流、いや麻雀は女の人よりやさしいから、 どうにかなるでしょう(笑)
       雀鬼




■2007年2月10日(土) Vol.405

ここんところH.Pものんびりペース。 こっちの方は安田さんからもOKが出たんだけど、 ここんところ疲れているのを通り越して、 体調の悪さを自覚している。
身心伴に止まっちまう時もある。 ずーと左足の膝がカクカクしたり 痛みがあったんだが、 今やそれが右足の膝まで移動して来やがって、 真っ直ぐ寝ていても痛みがあったりする。 今日も道場まで送りの車を断っって歩いて来たんだが、 一歩一歩ゆっくっり歩いても膝にくる。
他の人が痛めば治してあげられることもあるのに、 自分の事となると手当てが難しい。 これって何につけても言えることかも知れない。 「お前そこが悪いから治せよ」 「お前そんなことしたらダメになっちまうよ」とか 他の人には苦言や文句を垂れるくせに、 自分のことすら治せない俺がいる。
今までの無茶がたたったり、 年齢のせいにしちまえば理由は立つんだけど、 こんなはずじゃなかった、 こんなこたぁ今まで無かったよ、 という悪い点があっちこっちで出て来たり見つかる。
今まで片足一本で道場生等と 格闘技のマネごとなどしていたんだが、 両足がこの状態のままじゃ 弱っちい安田にも倒されそう。
少しおとなしくするか(出来ない) 上半身だけで闘うか (出来そう) 病院でも行くのか  (出来ない)
もうしばらく痛みとつき合ってみましょうかねぇ。 志村、そう言えば俺あと何日だったっけなー。 こんなペースでいいんだよねぇ(笑)
       雀鬼



会長に熱心にお墓を勧める町田のF島さん(^_^;)。

■2007年2月8日(木) Vol.404

5日振りですか。 お久し振りです。
第33期雀鬼会も俺が当初から願った型通りに収まってくれて、 ホンマによかったですよ。 雀鬼会を振り返って色々書こうと思ったが、 竹書房の「我悪党なり」のコラムと、 選手達みんなで作成される小冊子の方で多くを語ってしまいましたから、 読みたい方はそちらでどうぞお読み下さいませ。
今期はかっこよいしぐさや生き様を貫く者達のドラマがありました。 社会や家庭の大人と子供の関係を見ても、 親が好き勝手やっていて、 子供だけに立派になれとか 期待をすること自体おかしな話で、 社会の大人の中にかっこよい大人達がいて、 その者達が手本になれば、 子供達がどこへ歩めばいいのか決定しやすいし、 それが大人の役割である。
雀鬼流の目標や価値観も上に立つ者ほど それに準ずる者や下のクラスの人達の かっこよさの手本でならねばならない。 それを一期通して、心と行動で現すのが選抜陣であり 優勝した金村や山田(3位)も本部と高槻と離れているが 男を磨き、かっこよく生きる指針を持ち合わせていることは 俺も道場生も認めている。 準優勝の多田も半分ハゲ、 もとい半分かっこよかったです(笑)。 今期は彼の18年間の雀鬼会生活の中で、 最もかっこよくあった一期だったと思うよ。 金村、多田、山田マネと俺の弟子の中でも 高弟が3人揃ってくれたことで御の字でございました。
ところでさぁ、 このHPって俺が書かないと進まないわけ? まぁ5日も書かなかったことで、 安田さんも花岡さんもゆっくりなされたことでしょう。
こんなペースでいいのかな?
       雀鬼


こんなペースでいいんです。 こんなペースがいいんです(笑)。



■2007年2月3日(土) Vol.403

陽明学研究家の林田明大氏にお呼ばれして
「江戸しぐさ」
の越川禮子先生との出版パーティに行って来た。
午後一時、上野で開催なのに 早朝九時に我が家に電話が入る。
「会長、今日ですからね、一時ですよ」
と短伝だが、なんか小学校の生徒が俺で 学校の先生に悪戯小僧が 確認の報を受けたことに重なる。
「分かってますって、行きますよ。」
と一報を入れてくれた林田さんの奥方に短く伝える。
林田先生夫婦は俺よりずーっと若いんだが、 何かー昔からの付き合いがある(笑)
林田先生の御縁から始まった鍵山先生も、 湯川れい子さんも来られていて、 昨年の暮れに電話で長話をした 武術家の甲野善紀先生がパーティの前に 講演までするというおまけが付いていた。 一番前の席に相談役と伴に案内されて座る。
甲野先生の第一声
「あがるとか緊張するのを忘れていましたが、  今日は久し振りにそれを感じていますが  あがるって楽しいもんですね」(笑)
「あがるってまだまだ若いってことで  あがらなくなったら死んだも同然」(笑)
後者は何となく、俺の方を指している。 俺も一ヶ月に一回ぐらいあがれば もうしばらく生きられるかも知れないね(笑)
主賓は林田先生であったはずなのに 「酔明学」の先生は懇親会では早目に酩酊、 その分ゲストで呼ばれたはずの 鍵山相談役と甲野先生と 俺の3人は食事も取れないほど、 次から次へと集う人達に声を掛けられ大忙し、 俺ですらあの二時間は 疲れちゃったんだから相談役は尚更のことでしょう。
難を逃れて甲野先生と二人して カフェでコーヒーにやっとこさありつく。 久し振りということで話がはずむ。
といっても甲野先生が9割話し 俺は二度トイレに行っただけ(笑) 今月末には甲野先生と俺との 対談本を講談社で始めることになる。
どうなることやら 今更逃げるわけにも行くまいが、 甲野先生
「マジお手柔らかに」
お願いしますよって(笑) 年齢も立場もその道も全く異なるが なんか久し振りに開かれた 同窓会に行ったような感じでした(笑) 林田さん 行く前に3000円のドリンク飲んでったのに、 効き目は全くなかったよ(笑)
       雀鬼




■2007年2月2日(金)その2 Vol.402

終わってから、一週間も経っちまうから 第33期、雀鬼会の事を書こうかな。
実は終了して、すぐにHP用に原稿用紙で 10枚ほど書いたんだが 竹書房のとも子がそれうちの雑誌で使わせて下さいと 持っていってしまったのです。
雀鬼会本戦は道場に置いては最も大切なイベント。 それ抜きでは18年間の雀鬼会の成立は 無いに等しいものなのです。
1月28日(日)に今期の集大成である 選抜決勝戦が町田道場で行われ、 本部はもとより、高槻や名古屋以外にも 多くの道場関係者が集まってくれていた。
優勝者は、今期の始まりから俺から厳しい指導を受けて 今期は「お前が勝て」と多種多様な意味付けを持たされた 金村尚紀がどうにか勝ってくれた。
何の因果か今期は10数年前
「僕の敗けは会長の敗け」
ですと強く言いきった若き20歳の佐々木秀樹も 10数年ぶりに伴に闘ってくれた山田英樹と伴に 選抜の席に座ってくれている。
思えば一昔前の最強位戦という試合に俺は出ないぞ ということで道場では若手の新人の部類にいた、 佐々木が出場して、見事ぶっち切って優勝してくれた。
その時、俺にとっては佐々木は俺の代走、 若いが奴が負けるはずがないと予選の途中で抜け出して、 外で主催者等とのんびり話をしていたら、 どなたさんかが今お弟子さんがピンチに立たされています の声で吹っ飛んで会場に戻ると 佐々木が3人の麻雀プロに囲まれて、 点棒を食い荒らされていた。
佐々木の後ろに立った俺はポケットの中で 握り拳に念の力を外から加えながら もし佐々木が敗れたなら俺が出て、 やってやると強く心に持っていた。
次の年に山田英樹も出場し、 攻めて攻めて攻めきるが、
「会長、今日はツモれません」
の声によーし分かったと 俺の首からネックレスを外して山田の首にかける。
それからの山田は自らを取り戻したような 爆発力を見せて山田もブッチ切りで優勝して くれたことが昨日のように思い出させる。
その後雀鬼会は表の世界の麻雀とは プッツリと糸を切って今に至っている。
あれから10数年経って佐々木や山田に 重なる気持が今期の俺と金村の中に起きていた。
金村尚紀が今期敗れれば俺の敗け ---次回に続くかな?---
       雀鬼



 

■2007年2月2日(金) Vol.401

何時間か寝て、昼飯を食って コタツで横になっている内に 珍しく眠気がやって来てくれた、落ちる。
夢の中で、苦しくなって身体を動かしたとしても、 指先すら動けず側等にいる者に、 救出の声を出そうと思っても出ない。
「お父さん、村瀬さんから電話ですが。」
と息子の嫁の声で現実に戻る。
「いま、今川さんから連絡があって  お父様が亡くなられたそうです。」
今川久美子は男衆ばかりの雀鬼会にあって 唯一の女性としての古参組である。 三年前に夫婦、家族仲の良い一家で母親を失っている。 電話だけでもすぐ入れる。
「2日前にインフルエンザで入院し  昨日も元気良く話をしていたのに  急に病院から電話があって‥‥‥」
「そうか、そうなんだ俺の余命も春までらしいけんど、  今川の愛する、いや愛し続けて下さった  お父上が先立たれちゃって‥‥‥」
「会長、そうなったら私も死にます‥‥‥  みんないなくなっちゃってぇ‥‥‥」
道場へ向かって外に出て歩く 雪こそ落ちてこないが、冷たい風が手先を凍らす。 空にはさんさんと大きな満月が輝いていた。
       雀鬼





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