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■2006年4月17日(月) Vol.100

Jr.の一回戦が終った。 Jr.の試合には、金村審判部長を始めとして、 村瀬道場長や志村支部長、安田選手部長等が、 試合を厳しい目で仕切る。 特に金村は、Jr.選手達の些細な微妙な心の動揺や、 体の動きのミスを見落とさない。 選手の後ろに立たなくとも、 卓上に起きる、微妙な違和感や不条理を感じ取ってしまう。
Jr.選手は、その日の得点の上下を抜きにして、 手順の上の迷い、方向性、思考を強くしっかり保ち、 その上で、基本の型を忠実に、打牌の上に残せるかの、 心技体の三点セットで打つことを目標として、 「評価点」をつける。
どんなに卓上に点棒を積み上げようが、 内容評価が低いことは、屈辱の結果として扱われる。 世間一般のどんな手段をもってしても、 勝てばいいとされる勝負とは、隔絶されたところに、 雀鬼流は比重を重く置かれている。
三回戦を終えて、最も良く打てれば◎、 良かったよで○、もう少しだねで△、 卓上に体も気持ちも乗せられず、置いていかれたり、 基本動作が正しさから大きく外れると、×がつく。
今まで◎を取れたJr.選手は未だ0人。 良くても○印が精一杯ということで、 Jr.選手達は、極力○印を取るために打ち合う。
今期は、安田と伴に雀鬼会最古参の多田が、Jr.へ復帰。 今井も私情のミスからJr.に下がったが、 選抜中位ぐらいの力は持っていた。
もし初の◎がつくとすれば、 選抜中位以上の力を持つ二人から出ようが、 一度気持ちを落としたり、引いてしまった二人は、 ○印どころか、△印から始まった。
雀鬼会は、Jr.選手にとってはやはり厳しい。 16名中9名が×印のダメ出しを食い、 新たなる修正をしなければならなくなっている中、 紅一点の理絵ちゃんだけが、男性陣を抑えて○印を受け、 まぁ16名中、一名だけが合格扱い。 厳しい、高い評価点があるからこそ、 乗り越えた時こそ、格別の味なんでしょう。 体を硬くしてしまったり、心を折った時点で、 雀鬼流選手達は倒れていく。
「多田、△印の湯加減はどうだい?」
風呂好きの大飯食いの、 汽車ポッポと押し競饅頭のお遊びが大好きな多田にゃ、 ちょうどいいやな(笑)                    雀鬼




■2006年4月16日(日) Vol.99

四月も半ばを過ぎ、桜の花も散ったというのに、 今だ外に寒さが残っている。 昔し、天候が順調の頃なら 今頃は、ポカポカ陽気で温かい春を感じたものなのに、 天候さえもずれたり、狂いを生じ始めている。 人の基準が狂い出したように、 日本の美であり文化でもある四季もおかしな時代になっている。
五月五日は、子供の日。 その日に、大阪でプライドの無差別級GP戦が開幕される。 ヒョードルは、初戦免除で出ないけど、 今やミスタープライドとも思われる、 ノゲイラや、ミルコ、シュウバを始め、最高のメンツがそろう。 見たいけど、行きたいけど、 今回だけは、ガマンすることに決めた(笑)
プライドという、今の総合格闘技が大好きであることは、 素晴らしい選手が登場するかぎり変わらないが、 プライド・オタク・マニュアル化として 自分がとらわれる訳にはいかないという修正であるが、 俺の楽しみだし、あれほどのカードがそろっちゃ、 未だに、こそっと見に行きたくなっている。 (高槻支部や名古屋勢は見に行けよ) 第一回めから、見させて頂いている俺の プライドリングに置ける闘いの本質は、 パンチやキックの強い者を引きずり込んで転がして、 寝技で極められる者が、プライドという総合格闘技の醍醐味であり、 そんな、職人がリングに強さを示すことで、 ボクシングやK1との大きな違いであると思う。 そういう面ではやはり、ブラジルのノゲイラが 一番すぐれた選手であると思いつつ見ている。
プライド主催の笹原さんから早目のお誘いを受けましたが マジ見たいっすよ。 VIP席でなくとも、立ち見でもノゲイラの試合を直に見たい。 四季の味わいと同じく、選手達にも今味わわなければ時期をのがす。 テレビで見ても、作られたものを見る感じで、 生の味を感じないですものねぇ。
五月五日まで、まだ間がある。 やっぱり行けないのかなぁー 行きたい、といえば、暑い国へ行って、水の中に入りたい。 サメと遊べなくとも、水ん中で体を動かし、 やしの木や、そよ風や暑い日差しに、照らされる。 木津くん、新上さんは、冷たいから、 誰か他の方、俺を暑い国へ連れてって下さい。 お願いしますよ。 よろしく。
                 雀鬼




■2006年4月15日(土) Vol.98

雀鬼会32期本戦が始動した。 初戦は誰しも、決勝戦より緊張感につつまれる。 一昔前には、はげしい緊張で思考と行動が固まって、 第一打どころか、配牌すら ぶるぶる震えて並べることすら出来ない者がいた。
本戦に置いては選手達は、 放って置いても緊張が張りつめる上に 「緊張感を持って打て」と導かれる。 緊張感に打ち勝つことで緊迫感が生れ、 打ち合う卓上に普段出せない「凄さ」が生れるのです。 勝負の成立とはそういう型が理想であるが、 今だ選手達は緊張感の壁にはばまれる。 つらく厳しいだろうけど それが選ばれし選抜選手達の宿命でもある。
選抜選手16名中、 四天王の村瀬と金村が どうにかその厚い壁を乗り越えられていたが、 14名は壁に当ってくだけ散る。 前期優勝のあのトッポイ安田選手ですら 壁にぶち当っていた。
選抜選手は一期、3回戦を七度に渡って闘うが、 緊迫感あるれる試合を四人揃って作り出すことは 一回あれば良い方である。
一日たかが3回戦の試合だが、 自分からしっかり立った打ち振りを残すことすら難しく 相手に倒される前に、自分が倒れてしまうほど 本戦はタフさが必須となる。 己に打ち勝つことから始まって、その次に相手三人と闘う。
雀鬼会最高位選抜選手の試合とはいえ 見ていて、つまらないとは思わないが、 がっかり来たり悲しくさせられることが多かった。 厳しさを求めた挙句の運命だから、毎度のことであるが 一試合でも多く気分の盛り上がる凄い試合を 作ってくれることを望んでいる。
安田、今期のテーマは「湯加減」だからって ぬるい湯に浸かってるんじゃねえよ。 江戸っ子はあつい湯に根性入れてへぇって さあっーと一風呂であがる。 それが男意気ってえもんだ。 俺か…俺はぬるま湯にゆったり多田と浸かって のんびりさせてもらうわ(笑) 文句あっか!!
安田は次の試合は根性入れなおして熱湯だな。 分かったな。 火傷すんなよ。
            雀鬼

お、押忍……。 結局、「やる気、本気」なんですね、今期も……(ToT)
            安田潤司


額にタオルを乗せてる「ぬるま湯番長」の多田和博と会長。

■2006年4月14日(金) Vol.97

昨日のレポートで、「迷える子羊さん」が悩みを訴えていまして、 その文の終わりに
「今の俺自身が決める思考や行動は  全くもってダサいですから  すんませんけど、新上さん木津ちゃん  何かこの弱くなっちまった  子羊にアドバイスの一つも下さいませ。」
と、書かれていました。 これを読まれた「日本を美しくする会」の新上さんから メールが届きましたので、さっそく紹介させていただきます。

安田さんへ…
先日は雨にもかかわらず、 ご足労いただきまして誠にありがとうございました。 本当に楽しい一時をご一緒させて頂きました事、深く感謝申し上げます。 …と、かしこまった言葉は此処までにして。
本日、桜井会長からお電話いただきました! 安っさんがHPレポで「新上さん、木津ちゃん、アドバイス宜しくっす!」 とか書いちゃうもんだから、ホント困るよね! 恐れ多くて凡人の俺に振らないでよね。ほんと…。
会食の最中に俺が「ウルトラマン」の話を持ち出した恨みか…! きっとそうだな。 俺、今度から安っさんを呪ってやる〜。
てなことで、今後は私のような凡人を頼らないようにお願いします。 (私も尊敬している木津さんが一番!!!) 
以上…新上政広 拝


「呪ってやる〜」だって(^_^:) 仮にも新上さんともあろうお方が、 そんなネガティブな言葉を使っちゃいけやせんぜ(笑) というわけで、新上さんも「尊敬している木津さんが一番!!!」 と、思い切り木津さんにバトンタッチ。 木津さんに「HP見てね」とメールをしたところ、 私の携帯に次のようなメールが返って来ました。

HP読みました〜。 コメントできねぇっすよ〜(--;) 新上さんにお任せします…。 桜井先生の文章っぽくないですねえ…。 あーおもしろい。

木津さんもお約束のように「新上さんにお任せします…」。 そういう訳で「木津さんが一番!!!」と 「新上さんにお任せします…」の無限ループ、 天国モードの確定です(笑)。 雀鬼流で言うところの「循環」ですね。 (ほんとかよ…) 決して、お二人とも逃げているわけではありません。 そもそも、そんな事を言い出した「迷える子羊さん」が… おっと、突然ですが、昨日は雀鬼会選抜の開幕戦でした。 (はい、話題変えたーー!) 内容については、あえて今日は触れません。 触れない理由は、とにかく、早く忘れたいっていうか… いや、僕が麻雀を語るのは百年早いと思うんです。 ええ、決して僕の麻雀がダメだったとか そんなことじゃなんです。 とにかく、今日は触れません。 あ、明日があるからです! 明日は選抜の二組目の開幕戦。 四天王・金村の美しい基本動作を、 みなさん、ぜひ見に来てください。 では、お待ちしております。 さようなら。
以上…      安田潤司 拝


雀鬼会Tシャツの2006年モデル。今なら下北道場で買えます(多分)。 近いうちにネット上でも、販売予定、しばらくお待ちくださいませ。

■2006年4月13日(木) Vol.96

えー、今日は選抜の開幕戦です。 開幕戦ではありますが、 悩める読者の方からお便りが届いていますので、 それをご紹介したいと思います。

木津ちゃん先日はありがとう。
>あー、一番ダサいのは俺だなー
おっしゃる通りでございます。 俺この頃、本当にそう思うようになっています。 後楽園ホールの若きボクサーとその仲間達や、 木津や安田達の活き活きした行動を見るたびに 俺は本当にダサい男になってしまったものよ と強く思っている。 これってけっこうマジでぇ!! 鏡を見ても日々、 マジでダサい親父が写るし、 我が行動ぶりを見ても ホンマ俺ってダサくなっちまったもんだと 実感しています。
俺も若い頃からチョット前までは、 けっこうかっこ良く生きていたものが、 「ハイハイ」 ここんところガクンと一気に 全てが落ちてしまったような気分ですから 自分でも、ダセェ奴ってことは自覚している。
鍵山先生のようにあのお年になられても かっこ良さが保たれてる、 いや増量されなさっているのだから、凄いよな。
俺が一番ダサいことは確実なことだが、 木津はかっこいいってばさぁ。 この前のボクサーの木村章司君にしろ立木選手にしても リングで見る限りだと相手側の選手達の方が、 パッと見は一枚格上の実力選手であったと思うよ。 それをさぁ 花形会長ジムの皆さん仲間達と木津が必死に手を加えただけでさぁ あんなに「勇気」つけちゃってさぁ かっこ良く試合をした上で 勝ってしまうんだからマジ皆なさん、 かっこいいったらありゃしなかった。 やっぱさぁ一言でいえば 「やる気」の問題だよねー
「日本を美しくする会」の鍵山相談役も側近の新上さんも、 何時、お逢いしても「やる!!」「気!!」というものを ビンビン放っていなさるし、 木津も安田も何時もなん時でも、 やる!!気!!バリバリじゃん。 そういう方は本当に行動力が豊かで 見ているだけで、元気を頂ける。
俺、俺は不登校、引き篭りっていうやつ… ……に近い。 ダサいよな。 本当によ! なもんだから、もう一度修正しょうと、 雀鬼会の今期のテーマを「やる気」と決めたんだけど これってけっこう「私的」(笑)。 ということで、 「湯加減」に変更して、自分からぬるま湯に浸る。 これ又、「私的」のダブルかー。
今の俺自身が決める思考や行動は 全くもってダサいですから すんませんけど、新上さん木津ちゃん 何かこの弱くなっちまった 子羊にアドバイスの一つも下さいませ。
迷える子羊より


えーーっと…「迷える子羊さん」からのお便りでした。 ということで、「新上さん木津ちゃん」 何かアドバイスをよろしくお願いします。 とにかくよろしくお願いします。 では、失礼します。
          安田潤司  


こんな「迷える子羊」いないよなぁ…(^_^;)

真剣に悩んでいたのに……。 写真という「打ち手」一本で、やられちゃいました。 写真誌…いや、ホームページは危ないです。
               雀鬼


■2006年4月12日(水) Vol.95

えー、いきなりですが、漫画の紹介です。 以前、近代麻雀ゴールドに連載されていた 実録雀鬼流漫画「牌の音」2巻目です。


この表紙は個人的には、恐いなぁ…(-_-;)
内容はというと、雀鬼会・牌の音の日常を書いてまして、結構リアルです。 リアルすぎて、ちょっと笑ってしまう所もありまくりで、 会長や自分を始めとする面々の微妙な表情は、 内輪ではかなり良い角度で突き刺さり 毎回、笑いも拾っていました(笑)。


こんな感じで、鍵山先生、木津さんも出てきます。 (これも微妙な表情だなぁ…(^_^;)
ともあれ、今コンビニでも売ってますので 興味のある方は、ぜひお読みくださいませ。
さて、道場では明日に雀鬼会の開幕戦を控え、 連日夜に勉強会が開かれて、 完全に臨戦態勢…かと言えばそうでもなく、 やる時はやる、楽しむ時は楽しむという 雀鬼会らしいメリハリの元、今期のテーマでもある 適度な「湯加減」を探しながらやってます。 (中には、すでに湯あたりしているものもチラホラ…)
そして会長はといえば…… ここ二日ほどお姿を拝見しておりません(笑)。 おそらく、我々には想像しえないほどの二日間を 過しているに違いないでしょう。 もちろん、そう断言する根拠は まったくありません(キッパリ!) 乗りでそう書いているだけです。 明日の雀鬼会の事を考え、 緊張のあまり、僕の頭も白くなっているのでしょうか。 違うでしょうね。 ということで、真実は誰にも分かりません。 なので、今日はここら辺で失礼致します。
押忍。 (完全に投げっ放し…)
           安田潤司



■2006年4月11日(火) Vol.94

まずは木津龍馬さんからのメールです。
桜井章一様 安田様
先日はお忙しい中、立木と木村章司の応援にわざわざ 駆けつけていただき、有難うございました。 桜井先生のお顔を見た時の、二人の顔には笑えました。 試合前なのに、そっちのけで喜んでいたんですよ。
無事に、怪我も無く試合を終えることができました。 前評では、二人とも苦戦と叩かれていたので、 今回の勝利はいつも以上に嬉しいかぎりでした。 章司に関しては、負けることを前提に 語っていた奴らが多かったもんですから。
でも、正直、勝ち負けよりも あいつらが必死でがんばっている姿を見るだけで 幸せな気持ちだったんです。 自分自身と闘っている彼らに触れることが出来ただけで、 僕の心はもう、いっぱいいっぱいでした。
ただ、それだけです。
幸せな空間でした。
雀鬼会に接している時と同じです。
勝負事の場所ではいつも思います。 怪我のないように。 精一杯踏ん張れるように。 自分に負けないように。と。
勝利がくっついてくることは、勿論嬉しいんですよ。 でも、やっぱり無事に終えることが一番です。
彼らはプロです。 身のこなしも、パンチもナイフのようです。 それを職業に選んだ男達です。 そんなことを抜きにしても、 それ以上に、カッコイイ男達です。 そんな彼らに勇気をもらいます。 僕自身も、がんばれる勇気をもらえます。
あー、一番ダサいのは俺だなー と、ホント思います。
今度、二人を連れて、道場に伺います。 また、宜しくお願い致します。
桜井先生、安田さん、 いつもお忙しいのに有難うございます。
           木津龍馬


こちらこそ、とても良い場にお誘いいただいて ありがとうございますm(_ _)m
さて、前のレポートでもお伝えしたとおり 第32期雀鬼会選抜リーグ、31期Jrリーグの 開幕戦日程が決りました。
4/13(木) PM8:30〜下北沢道場
     ○安田・村瀬・牧野・古島      ○清川・ヤンマー・小島・塩飽
4/15(土) PM8:00〜下北沢道場
     ○金村・橋本・花岡・繁      ○志村・田所・小鉄・パセ

Jrの試合は、以下の通りです。
4/16(日)PM7:00町田、4/17(月)PM9:00〜町田
いずれの試合も見学は可能ですので、 興味のある方はぜひお越しくださいませ。 桜井会長も来られる予定です(あくまでも予定)。
ちなみに当日の道場内は、かなりの人で 混雑していることは間違いないので 選手の後ろに立って、麻雀そのものを見る事は 厳しいと思われます。 また、試合前ですので、通常の道場内とうって変わって ピリピリしているかもしれませんが、 遠慮せずに「見学希望です」とスタッフに申し出てくださいね。 更に申し訳ないのですが、 崩れた姿勢での見学や試合中の私語は お控えくださいませv(^_^)v 試合は十時過ぎには終了する予定です。
できれば、日頃の明るい雰囲気と 試合の緊張感を共に感じていただければ嬉しいです。
では、お待ちしていまーす。
               安田潤司



■2006年4月10日(月) Vol.93

昨日は会長の書かれている通り 後楽園ホールに木津さんがトレーナーとして着いている 木村章司選手の応援に行ってきました。 最初は気乗りのしていなかった会長も 立木選手の試合を見て、熱くなってこられて 木村選手が試合前に控え室でシャドーをする頃には 完全に戦闘モードに突入されてました。 やっぱり体を張って生きている男達の空間は 頭ばかり使っている人より 当たり前だけど、健康であるべき姿ですね。
僕は会長が、その男達の空気に共鳴して、
「いやー、楽しいよ。来て良かった」
と、言って嬉しそうにしてくださっているのを見て かなり嬉しくなりました。 花形ジムの皆さんは、上に立つ花形ジムの人柄があって 本当に気持ちの良い人達なんですよね。 一緒にいるだけで楽しくなります。
後は、やっぱり木津さん。 日頃、大勢の病んだ人達と接していて そのご苦労の一部を知っているだけに、 只の一人の男の子に還って 喜怒哀楽を出している木津さんを見て 本当に嬉しかったです。 花形ジムの二人が勝ったときは みんな最高の笑顔で、無茶苦茶元気貰いました。 応援に来ていた松井・小路の両選手も
「次はお前らだからなー!  やれよー!」
「押忍!」

と、会長と木津さんにハッパかけられてました。 二人とも早く次の試合がしたくて ウズウズしているでしょう。
印象的だったのは、木村選手がリングインした後、 客席の桜井会長をチラッと見て、 眼で挨拶をしたこと。 会長もグッと握りこぶしを差し出していました。 かっこ良かったたなあ…。 終った後の控え室で、会長が、
「お前、余裕だったな。リングから俺にガンつけやがってよ」
「いや、ガンつけてたわけじゃないっすよ(笑)。  挨拶させて貰っただけです。」
「そうかあ(笑)」
「今日は先生にお会いした瞬間に、  絶対勝つって分かってましたから」

リングで百戦錬磨のつわもの相手に一歩も引かず 前に出続けた木村選手。 花形ジムの皆さん。 会長、木津さん。 本当に今の自分には過ぎたものを頂いてしまって また、一つづつ、誰かに返して行かなきゃならないなぁ、と 痛感しました。 一生懸命、体を動かすこと、 ガムシャラに何かに打ち込むこと。 目の前の今に全力を尽くすことの大切さを 改めて、肚に刻みました。
もうじき雀鬼会も一回戦が始動します。 あ、今期のテーマである「やる気、本気」ですが 先日のミーティングで急遽テーマが変更になりました。 では、改めまして今期のテーマ。
「湯加減」
さて、この「湯加減」の意味に関してはここでは触れませんので 各自考えて見てください。 会長、いわく、
「"やる気、本気"は俺のテーマだったわ。  みんなちゃんと本気でやってたしね」
と、言うわけです(笑)。 雀鬼会の日程もこのHP上で公開しますので 興味のある方はぜひ、見学に来てください。 あ、後、VOICEもどんどんアップしますし、 Tシャツ等の物販も進行中ですので もうしばらくお待ち下さい。 でわv(^_^)v
                安田潤司



■2006年4月9日(日) Vol.92

今日は後楽園ホールに、大好きなプライドを見に行く。 …って、そんな訳はない。 今やプライドは大人気ですから、後楽園ホールの箱では小さ過ぎる。 本当はボクシングだってさぁ。 俺行くの?行かなければダメなの?てぇ感じ。
ボクシングといえば、俺ん中では白井義男さんの時代だし、 モハメッド・アリの世界ヘビー級クラスなら見てえよと思うぐらい、 長い長い時の間があった。
今さら、今頃ボクシングかよ。 それも、タイトル戦でもなければ、聞いたこともない、 悪いけんど、無名の選手が出るらしい。 気が乗らねぇせいか、試合日もよーく確認しないでさぁ。 昨日、仕方がねぇから行ってみるかと家を出て、 念のため、安田に電話を入れる。
「今からそっちへ出掛けるけど、何時からなの?」
「会長、今日は町田道場の方で雀鬼会のミーティングです」
と返って来た。 やる気のない、行く気のない俺でしてねぇ、全く!!
そんな気の抜けた俺でしたが、ホールの入口で木津くんが待っていて、 今、これから試合をする子も先生のファンだからと、会場裏に行く。
その子は俺の顔を見たとたん、試合前だっていうのに、 ボクサーから、一人のファンに変心状態になって、 素直な喜びを見せてくれる。 どこを取っても、格闘家の臭いを放さず、 その小っこい可愛らしい姿が、 道場生の志村とダブる。 元気で明るく、楽しい若者に出逢えたことで、 この日、気の乗らなかった俺の心が、さぁーと変り、 試合を見る前から気分が良くなってしまった。
志村似の立木選手の試合が始まる。 今、初めて逢ったばかりなのに、気持が重なって、 リングサイドからバンバン声を掛ける。 プライドでも、ほとんど声を出さずにじっと観戦する俺が、 まるで、子供の運動会で応援をする親父の姿に変ってしまう。
いいぞいいぞ、右打ってから左を打て、とか、 知らず知らずの内にでっかい声を出しっ放しの自分に気づき、 隣でだまって見ている安田に、
「俺うるさい?」
「いや、いいんじゃないですか」
その上、セコンドに着いている 木津大トレーナー先生様さんを呼んじゃって、
「3cmほどずらして打たせろ」
などと能書きたれる。 まるでどうしようもない酔っ払い親父振り。
先生が来て下さったから今日は勝ちですと、 試合前に嬉しそうに言った通り、 立木選手は文句ない闘い振りを見せて勝つ。 立木くんの勝ちが志村の勝利のように感じ、 俺の気分も元気も、絶好調。 数分前に、初めて逢った顔の少年に、 身内のような喜びと元気を頂くって、不思議だよなー。
木津君が俺の気分を良くしてくれるのは、 今まで通りだから分かる。 そのなぞはすぐ解けた。 答えは、花形会長の作り出す環境に共鳴し、
「素直と勇気」
が重なる。
メインは、俺が嫌々ながら行ったはずの、 木村章司選手が、元世界チャンピオンとやる。
試合に勝ち終えて帰って来た立木くんは、 新聞配達か、ラーメンの出前に行って帰って来たような顔をしている。 木村くんも、俺との初対面に、マジ嬉しそう。 花形ジムには、嘘っぽい臭いを感じない。 木津くんや安田が好きになるわけよ。 俺だって、試合を見る前から好きになってしまったんだから。
鏡の前でシャドウボクシングをする木村選手の姿に、美しさを感じる。
「先生、俺、今日もう勝ちましたから、  リングの上からお顔を拝見させて頂きます」
気負い・過信でない、彼の素直な実感の言葉を受ける。



闘いが始まる。 さすが相手は元世界チャンピオン。 俺の目からみても、 「弱場」がほんのわずかに見える程度だったが、 一歩も下がることなく、木村選手も勝って試合を終える。
立木くんは、自分が試合で勝ったことより、 俺が試合を見に来てくれたことの方が嬉しいっす、 てぇ顔をしていたが、 木村選手の勝利には、 伴に苦労を費やした木津くんが大喜びしていることが、 俺の喜びを倍加させる。 何事もなかったよという顔で、そばで後片づけしていなさる、 花形会長も、美しい。
小さい会場、名もない選手(失礼)であったが、 俺にとっては、この日の出逢いに、 元気と温かさを頂いた。
木村章司選手、立木くん、本当ありがとうねぇ。
花形会長、突然おじゃましまして、ご無礼の断をお許し下さい。
木津、良かったな。 彼等と伴に作った、本物の「素直と勇気」のエネルギーを持って、 明日から又弱った人を助け回って行って下さいね。
押忍。
                                       雀鬼



(前列)立木選手、花形会長、木村章司選手、 (後列)松井選手、木津さん、桜井会長、小路選手

 

■2006年4月8日(土) Vol.91

安田!!四月七日のレポート。長くねぇかい。 俺には、奥方を通して「会長のレポート」は長いと、 釘を刺して置いてさぁー。 どうせ口から生れた安さんだから、
「中身と内容の問題です」
と返答するに決っている。 まぁ、それも確かなら仕方がありませんけれどね(笑)
知識も学もない上に、勉強嫌いな俺ですけど、 鍵山先生とお逢いした日は、
「喜怒哀楽」
を感じたね。 俺が勝手に思うことなんだけど、 何度お逢いしても自然に、先生と俺との空間に、 「喜怒哀楽」が生れて出て来る。 言ってみれば、人の持つ「感情」そのままであり、 思ったまま、感じたままで、俺は、そこにいる。
世間でどんなに立派な人とされる方と逢っても、 その方が「理性」を装う衣をしょって構えられちゃうと、 身の置き場がなくなって、 自分が素直になれなくて、 嘘っぽいふれあいになってしまう。
鍵山先生ほど立派な立場になられれば、
「理性人」
教養ある知識人も沢山のふれあいがあろうと思うが、 どういう訳か俺だけが、 感情人間で触れあいをして下さることを 許して下されている。
人間には108つの煩悩というか、 悪き感情が持たされている。 放って置けば、その多くの悪き感情が出てしまうことで、 それを表面に出さず、隠し通すことを学ぶことで、 理性という立場に身を置く。 悪き感情を自らが闘って、小っこくしてしまうならともかく、 表面から上手にいくら隠しても、 いざとなった時や、ところどころに、 隠したつもりの悪き感情の尾っぽが見えたりする。
俺なんかも日々悪き感情が現われ、 自分が汚らしくも嫌にもなることも多々あるが、 だからといって、理性の囲いの中に、 身を隠そうとは思わない。 自分の悪さを認めることにより、 自分を見失ったり捨てたりすることを選ぶのを、 嫌っているのだと思う。
安田、どうよ。難しいことを長々と書いちゃってよー。 要するにだなぁー、 人間っつうのはどう転んだって、感情を持つ動物なんだから、 感情を変に抑えたり、殺したりせずにだなー、 自分の持つ良性の感情を伸ばし、 悪性の感情と日々闘うことだって言いたい訳よ。
「会長、そうです。いいにしろ悪いにしろ、  その一言でいいのですよ 」
と安田さんは思われているに違いない(笑)
馬鹿もん!!これからが本題だ!
安田も村瀬もその場にいたから分かると思うが、 鍵山先生と俺は、久し振りに食事会を通して再会し、 直にふれあえた。 あの瞬間に、
「恋人(笑)、好きな人と逢えた」
という喜びが先生と俺の中にあったろう。 先生と俺だけが作れる喜びの空間。 それを味わえる先生側の側近の新上さんも、 俺側の安田も村瀬も、
「人と人」「男と男」
のかもし出す喜びの瞬間を、 しかと確認出来たはずだ。 新上さんは当然だが、お前さん達だって、 その場の読みぐらい多少分かるよな。 なのに
「会長の一人よがり、思い込みですよ」
と申すのか。この場になったらもうそれでもいい。
「会長、開き直りは人間のくずですから」
俺がくず。 この際くずだろうが、ゴミと呼ばれようが、俺は曲げねぇぞ!!
「会長、何を一人で怒っちゃっているのですか。  なるほど喜びの次は『怒』りですよね」
分かっているねぇ安田さん。 食事会の席も、世間や社会の織り成す、作り出す悪行について、 先生と俺の口から怒りの気持ちがあふれ出て、 こんな社会を作り出してしまった 我々大人達の方向性を思い、 これからこの世の行き来や、 子供達のことを思って、 哀しさを深く味わった。
素晴らしい人々とのふれあいと、 美味な料理を伴に味わえるあの時は、 終ってみれば全て、
「楽」しかったよなー。
で一幕が終った。 「喜怒哀楽」が全てあったのだから、バランスがとれていた。 「喜怒哀楽」の感情を適格に正しく、しっかりと感じられ、 自分に持ち合わせられることを、正常つうのじゃないかい。 それが偏ったり、失ってしまうから、 人は心の病になり、狂を生み出す。
俺はそれを改たに実感し学べた、食事会の大切さを言いたい訳よ。 分かる?安田さん。 分かんねぇだろうなー。 とうふの味だけじゃなくて、 もっと大切な心の味を感じなきゃ、ダメだよ(笑)
安田もダメな奴だけど、新上さんはもっとひどいね(笑) 新上さんのあくる日のファックスに、
「安田さん、村瀬さん、楽しかったネ!!又逢いましょうネ!! (会長、相談役抜きで!?)」
原文のままです。 てぇいうことは、やっぱし俺の一人よがり。 外野から見られると、やっぱし俺って ジャマ者扱いてぇことで落ちが決りました。
「一人でも強く生きていきます。さようならー」
追い文 本日(3/31)の日本経済新聞の文化欄に、 鍵山相談役の記事を拝見。
「トイレ磨きは心磨き」
トイレ掃除は素手でやる。 感覚の鋭敏さの大切さ。 汚いものへの接し方の変化。 どんな汚いものでも美しくなるという信念。
凄ぇよなー。やっぱし。
人間もう一度素手の大切を取り戻し (まさに今の社会を良くする必須条件) 俺なんかも汚ねぇことは嫌うけど、 ならば美しくしてみせるという信念にかけているものなー。
                  雀鬼



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