■2012年8月20日(月) Vol.2160
山の頂きにある別荘。
金子と百武が帰って、
俺と孫と豚が一匹。
車が一台もなく、
孤立してます。
にぎやかな笑い場もいいが、
静けさもいい。
夕暮れに一人こもって、
茜雲が微動だにもせず、
赤くとどまっているのを眺める。
久したつと赤とピンクと青に染まった雲が
ねずみ色に変わり、眼下に拡がる。
木々の葉が一枚すら揺れてない。
雲も木の葉も揺れずに
ただそこにあるだけ。
あたりが暗闇につつまれる中を散歩。
天空には、まさに銀世界の星空が
はっきり姿を現す。
銀かあー、と思っていたら、
テレビ局から電話取材の依頼が入る。
銀世界を眺めながら、
銀メダルの話。
テレビも見ない生活、
人と逢う数より、
毎日、海の生物達と逢う数の方が断然多い。
言葉も忘れそうです(笑)
雀鬼
はい、豚です。
自分も別荘に来てから約一週間がたちました。
今では人語も忘れかけ、
帰る頃には立派な野生の豚になれそうです。
3人だけの別荘生活・・・
いえ、2人と1匹だけの別荘生活、
楽しまさせていただいております。
(豚)
■2012年8月19日(日) Vol.2159
日曜日の深夜、一通り騒いだ町田勢の
恒や小鉄に歌ちゃん、理絵、今川達
町田勢がどっと帰って行く。
下北の横チン、深山達も帰っちまって
今は残りは下北勢ばかり。
金子のオジキに緒方と百武の3人だけに。
「はるしも帰るか」
と問うが
「まだいる」
てことで、
緒方以外は静かさをかもし出している。
当になる者が帰っちまって、海弱し組だけ。
明日は何をすれやいいんだろうか。
浅橋の上から4mぐらいの高さの海へ
飛び込みたいという小学一年生になったはるし。
ジージが見てるから行けよにビビりがはいる。
ならばとだっこして2人して落下。
何が起きたのか分からない孫は、
冷たい海の中で待っていてくれた
深山のビーチ板にしがみつくが、
本人は俺も一緒だったことがわからぬ様子。
隣をクロールで泳いで、すーと横を泳いてやって、
やっとジージも飛び込んだのと気付いたらしい。
一度冒険をすると楽しくなって
次から次へと泳いじゃ飛び込む。
本人は楽しいだろうが、
冷たい海で待つ深山には悪かった。
深場の砂地にひらめを見つけ
素手で潜って上から押さえつけたら
強い力で数m先の砂地へひらめが潜る。
一日一回の潜りだが
俺なりの楽しみがある。
2週間続いた道場生達の海も
おしまいに近づいている。
去年まで何一つ見えない捕られなかった者、
少しづつ海が分かって達者になる。
出来なかった子が
出来るようになる喜びを見守っている。
今朝はこれ以上ない木々がくれるそよ風に吹かれて
二度寝の三度寝しての気持ちいいウトウト。
これだけで十分の朝でした。
明日から風まかせです。
雀鬼
今日の別荘は下北勢の独占。
メンツは、会長・はるし君と
凸凹トリオのチビ・デブ・オジキとなってます。
今日を無事乗り切るぞ!
オジキ
■2012年8月17日(金) Vol.2158
我が家で2泊して、
夏休み中最低限のことを済まして、
三度別荘へ。
前回、嬉し過ぎてハイテンションだった孫のはるしに
「行くか」てことで、
電車で小田原、熱海、伊東と乗り継いで、
孫との2人旅。
車ならたばこが吸えるが、
電車の旅はNo。
今まであった、夜汽車に乗った
ガラガラの車両の旅って味わいがあった。
別荘は健やか男子のシャボと清川を中心に
男衆ばかりだが、何となくまとまり感が漂う。
名古屋衆の竹田も渡部も2日逢わないだけで、
頼もしさがうかがえる。
先日、俺と入れ違ってやって来たシャボさんは、
俺とかはるしというジャマ者が居なかったせいか、
海へ潜って大物を突いたらしい。
どうもシャボさん、海や自然は好きらしいが、
俺は嫌われ者らしく、
又すれ違いで帰ってしまうらしい。
残念!!
孫と2人して駅弁一つを車中でつまんで、
別荘へ着くと、食卓には待ってましたとばかり、
海の幸のごちそうを頂いてしまう。
シャボとヘッドと渡部の3人が帰ると、
夜にはトンボ返しで歌ちゃんと今川と幸の
「海の三坊主」
がやってくるらしい。
俺もいれてノーホーラ四天王。
どうせ海へ潜っても坊主だからプールがいい(笑)
横チンとナルコはいるが、
恒と小鉄の姿がないが、
まあいっか(笑)
海も毎日変化しているが、
別荘もそこにいる者で空気間が変わる。
昔から夏の暮らしは
男衆が何から何までこなして過ごす集団生活の中で
男の味を学ぶ場なんだけどね。
雀鬼
前回は会長、はるしくんにご迷惑をお掛けしてしまい、
また今回は入れ違いになってしまい申し訳ありません。
決して避けている訳ではありません(笑)
「会長、はるしくんの居ない別荘は
ダシと具の無い味噌汁と一緒です」
なんて書くと、町田の○さんの様ですが、正直寂しいです。
ただ清川主任の様なお手本になる
カッコ良い仲間との共同生活という
貴重な経験をさせて頂いています。
自分は一度帰りますが、歌田さん逹「海の三坊主」が
また違った味のある空間を創ってくれると思います。
三坊主の皆さん、後はよろしくお願いします。
(シャボ)
別荘に一週間渡部と共にお世話になりました。
本部の方々と寝食を共にする生活をすることで
本当に色々なことを学ばせて頂きました。
その中には一人で生活しているだけでは気付かない、
人と人との濃いつき合いの中でしか気付けないものもあり、
本当に貴重な経験をさせて頂きました。
シャボさんや清川さんは誰が見ても
かっこ良く爽やかで私達の目標であります。
そんな方々に少しでも近づけたのなら
これに勝る喜びはありません。
会長、このような場をつくって下さり、
本当にありがとうございました。
(竹田)
■2012年8月16日(木) Vol.2157
アオちゃん家にちょこっと寄ると、
2階からアオちゃんの友達が5人降りてくる。
俺の目当ての顔が見えない。
久し待って2階へそーと上って、
又後でねと我が家へ帰ると、
すぐに友達の中で混っていたアオトが、
何時のように玄関から真っすぐに
俺らの部屋へ飛び込んで来る。
「オーズごっこしようよ」
ていうことで、
友達とは出来ない仮面ライダーの敵役に回され、
何時のようにセリフもやられっぷりも
アオト演出の中で遊ぶ。
別荘での遊び疲れか、
2時間ほどで俺の方がダウンして、
そのまま2時間ぐらい眠っちまった。
年を一つ重ねると何をやっても疲れるもの。
夏バテで少し痩せたような気がするが、
今からちょこっと仕事の仕上げをやって、
又、海の方へ行っちまおう。
残りの夏休みは行ったり来たりかもな。
予定は未定です。
雀鬼
次は海でアオちゃんと!
(橋本)
■2012年8月15日(水) Vol.2156
朝、別荘の2階に上ると朝食の準備中。
理絵料理長のもとで
名古屋の竹田や少年が手伝っている。
とうに2時間が過ぎたらしい。
まだまだだなーと感じて下へ降りて1時間待つ。
まだ出来てない(笑)
ならばと、冷蔵庫を開けて、
わさびのりとか塩辛を出して、
メインテーブルの下で、
一人めしを食っちまう。
「江戸っ子は気が早いんだよな」
昼からみんな海へ。
俺ら一人残って、
歌ちゃんに伊東駅まで送ってもらって、
特急の踊り子号に飛び乗り、
歌ちゃんが用意してくれた
熱海までの切符で乗り越して、
そのまま座り心地がいいグリーン車で横浜へ、
一週間以上続いている首の痛みをいたわる。
別荘で暇を見つけてやった
出版物のゲラのチェックの仕事の件で電話を入れたら、
まだゲラが届いてないらしい。
戻って来た要因の一つは明日に引き伸ばし。
ならばと、孫のアオちゃんに電話を入れると、
お友達が五人も来て、お遊び中らしい。
タイミング悪しだなー。
雀鬼
料理は手際っ!
ってことですね。
普段は不慣れなことも、
みんなでやるのが別荘ですので、
次にまた、がんばりまーす!
(理絵)
■2012年8月14日(火) Vol.2155
今日で家出して10日目ですか。
我が家は恋しくないが、
今日行ったボラ納谷のプールの上の納屋で、
おじちゃんが孫達と遊んでいるのを眺めていたら、
都会と伊豆で離れ離れになっている
「アオちゃん」
に無性に逢いたくなっちまった。
昨晩も久し振りに電話で話してたんだが、
小声で
「ジージ遊ボ」
きっとアオトも俺と遊んでなくて
淋しい思いをしてるんだ。
最後にバイバイと言っても
「バイバイはダメ」
と小さい声。
そりゃそうだ。
バイバイは悲しいもんな。
道場生達はプール下の岩場の海へ。
一人ボッチの俺は、プールも海にも入らず、
近くのおじいちゃんとお孫さんの姿を眺めている。
ついつい仲間に入りたくなって、
2才のお孫さんにアクションを伝えると、
笑顔で同じアクションを返してくれる。
俺らの孫達も別荘に来たには来たんだが、
アオちゃんがこっちへ来るのは20日過ぎらしい。
それまで待てねぇ
だらしがねぇ自分がいる。
帰ろうかなー、
帰ろう。
雀鬼
会長が別荘にいないのは淋しいですが、
アオちゃんを大切にされる会長も道場生は大好きなので、
しかたがありません。
ちなみに現在、別荘では、
海オリンピックが連日開催されています!
目指せ!金メダル!!
(新屋)
■2012年8月13日(月)その2 Vol.2154
小高い山頂にたつ別荘。
窓を小開きすれば涼しい風が通る。
クーラー知らず。
周りも部屋の中も虫だらけ。
都会では失っちまった虫たちが生きている。
昨日も渋滞をさけて山道を走ってたら、
母親に勇気をお出しと尻を押された子鹿が、
車の前をピョンピョンと跳ねて道路を渡るその後を
子鹿の安全を守るように母親も跳ねる。
虫達も動物達も生きている。
夜中にギューギューと声高音で目を覚まし、
木立の中をのぞくと猪の親子。
水たまりの水辺をのぞくと、
まむしが一匹ぬらりくらり。
虫がいっぱいだから、
都会から消えてしまったつばめの姿も見れる。
枯れ葉とそっくりの枯れ葉蝶もあちらこちらに。
山間には山の生物が、
海へ潜れば、都心のスーパーの魚の棚に並ばない
多種多様の海の生物が生きている。
風ですら、海風、山風は風そのものだけど、
都会に吹く風は偽物っぽい。
都会じゃ数分しか歩かず、
一年通して運動らしきものもやらないが、
海での生活では、
冷たい海で一時間でも二時間でも波に揺られ、
たまに気に入った魚を見つけると深場まで潜る。
夏場一ヶ月の
「家出」
がもう少し続きそうです。
雀鬼
おっ、鹿だ!と思ったら、
続いて親鹿も横切って少しびっくりしました。
今年はなんだかいつもより、
動物や鳥や魚の動きに見入ることが多いのですが、
だからこそ、会長が見られているものが
ほとんど見えていないと、
いつも教えて頂いていることを再確認するばかりです。
(歌田)
■2012年8月13日(月) Vol.2153
8月に入っても行くか、止まるか、はっきりしない中、
4日に道場生達に何十年振りかで道場で、
俺の誕生日を祝ってもらい、
プレゼントと伴に年も一つ増えた。
完全老人化するのが後一年と思いたって、
あくる日の朝に、歌ちゃん、シャボ等一行13名で
伊豆の海へ直行して、今日でもう9日が経った。
人生には、その時しか出来ないことと、
後でも出来ることがある。
岩場を歩いて越えて、
岩場から強く押したり引いたりする波間から海へ入って、
魚達が居る居場所を潜って、
「今年、来たよ」
「よろしく」
とアイサツをする。
何時の海の生物達が、
「お前、こりずに又来たか、足もとを気をつけろよ」
と、年老いた俺の動きや体を感じている。
若い時は何でもやったが、
今は出来る限り自分じゃ何んもやらずに、
周りの道場生にまかせっきり。
一年、十一ヶ月やって来た都会の生活をうっちゃて、
情報も仕事もやらない生活が続くと、
文章すらおっくうとなり、
締め切りがせまった原稿を昨晩一本あげる。
文章どころか、言葉すら忘れ、
言葉なんかちょっとだけあればいいんだ
という気持ちになっている。
雀鬼
今年は別荘がどうなるのかと、
皆心配していましたが、
会長が色々と動いて別荘を用意して下さり、
本当にありがたく思います。
一年の内本当にわずかな間ですが、
別荘生活でしか学べない、感じれない、
体験できない事があり、
とても貴重な時間だと思います。
都会の生活で疲れたり、
固まったりしていた頭や体を
自然の中で戻して、
文字も言葉もほとんど無かった頃の人間の様に、
自然体になって行ければと思います。
(シャボ)
■2012年8月4日(土) Vol.2152
ここ数年、俺がその日は伊豆にいるってことで、
俺いらの誕生日に別荘組に都心組が加わって、
伊東の一番旨い料理屋の五味屋のお力を借りて、
店に入りきれないほどの道場関係達が集まってくれて
祝ってもらって来たが、
今年はいまだ動けずして東京にいる。
ていうことで久々に町田道場に
その日のために皆んなが集まってくれて、
海はないが、
道場で順位戦をやって、
今、盛り上がってくれている。
今年は出遅れたが、
明日から伊豆へ動けそう。
俺もそうだが、道場生の海好きには、
伊豆の海が一年のエネルギー源として、
まだまだ必要。
雀鬼には自然と海は大切なんですよね。
先月逢ったばかりの高槻から山田と宮本という
男っぽい連中の顔が見れるが、
残念ながら、今日んところは道場てことで酒はなし(笑)
その代わり、ケーキでも召し上がれ。
雀鬼
会長お誕生日おめでとうございます。
いつもなら伊豆にみんなで集まっているのに
今年は道場ということで、不思議な感じですが、
それでも沢山の仲間が道場に集まって、
みんなでお祝いできることがなによりだと思います。
マネージャー今日はお酒はなしです。
マネージャーの大好きなケーキを頂きましょう(笑)
(宮本)
■2012年8月2日(木)その3 Vol.2151
「シンヤ、水道代」
木の子荘の部屋頭の声、
小銭入れを5分ぐらいほじくって、
シンヤがテーブルに小銭を並べる。
「死ぬ寸前です」
とシンヤ。
給料日は数日後らしい。
「自分にとっての今の2千円は20万に値します」だと。
貧しいシンヤを見ていると、
お金のありがたさを瞬間だが思える。
小銭で生き延びるシンヤ。
俺の場合は我が家に帰るとポケットに残った小銭は
子供用の貯金箱へ。
すぐいっぱいになって、孫の手に渡る。
「ひと月を小銭で暮らす、色男」
一句。
雀鬼
ここで一句。
「ゴキブリは貧乏ぐらいじゃ死にません」
SHINYA