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■2011年12月20日(火) Vol.1910

久方振りに神山がやって来て 下北道場の卒業式に迎えての、 週刊朝日の取材を受ける。
雀荘が閉じるだけなのに卒業式。 雀荘なんか学校じゃねぇんだからと言われれば まさにその通りなんだが、 別に解散するわけじゃねぇし、 今までの道場生の存在ぶりを見たら、 俺ん中には卒業式以外浮かばなかった。
下北っていう本校は消えるけど、 今久らく町田分校は残される。
今んところ表面的には変化はないんだが、 俺の身体の内部の中で 色々な変化が起き続けている。
それもそれとして、 今までのことは大きな感謝心として これからの変化も受け止めなければならない。
小っこい牌が俺の人生の大半を 生み出してくれたことは事実です。

         雀鬼




25日が少しずつ近づいてきて、 仕事が立て込んで、 あまり道場には顔を出せていませんが、 どんな日になるのか、 ここのところ頭の中では、ずっと考えてます。
たかがひとつの麻雀莊の幕。 されど雀鬼会の歴史の一人として、 感謝してもしたりません。
会長、牌の音は会長が僕らにとっては唯一の先生で、 僕らはできがよろしくない生徒です。
卒業式でいいのか、わかりませんが、 下北沢のみんなが作る会になればと思います。
(多田)

■2011年12月18日(日)その2 Vol.1909

こんなご時世だが、 今年も新年会に加えて、 忘年会も箱根の「武蔵野別館」で 我々にはもったいないような瞬を過ごせた。
俺は一人部屋なんだが、 下北のシャボとしげると深山が 部屋づきで世話をしてくれる。



宿の方も俺の寒がりを御存知で、 部屋は温っかいおこたつに、 暖房が入って、電化ヒーターまでついて、 温かく迎えてくれる。
例年なら「行くぞ!!」っていう俺の一声で、 ワンサカと大浴場に集まるが、 今年はお忍びのごとし、 下北の3人だけと露天風呂につかる。



ほどよく温った頃、 ドサドサと道場生が集まり出した頃を見計らって、 部屋へ戻る。
下北の愉快な東大卒の川原の仕切りのもと、 料理長自慢の料理を味わう。



宴会食でこれほど手の込んだ料理を頂けて、 先づけから旨い旨いと口に出して頂く。 日本料理の中にフレンチの感覚を楽しむ。



今はちょっとしゃべるだけで のどが苦しくなっちまう俺だが、 しげるが「みかんの花咲く丘」を唄ってくれたんで、



俺もお返しに、一週間後の卒業式を思いながら、 「惜別の唄」を唄い出したんだが、 ワン小節唄っただけで凄ぇ息が切れる初体験をしちまった。



一曲唄っただけで エネルギーを使い果たして部屋へ。
深山がマッサージ。 何故だか身体を押されている感じもせず、 何故なんだろうと思いつつ、 ふとまくら辺をながめると、 深山が正座して座っている。
「足ももんでくれたんか?」
「ハイ!!」
ていうことは、 俺はすぐ寝込んじまったらしい。
その後、部屋から一歩も出ず、 一人本を読んで、ありがたい瞬を考えていた。
何時寝込んだのか、 目覚めると周りが薄暗く感じ、
「まだ早えな、何時だろう」
と、隣室の湯部屋に行ってテレビをつけるが、 もちろんつけられない(笑)
そーと外をうかがうと橋本が立っていて、
「朝食は済ませました」
「エッ!!」
これまた初体験。
「参った、参った」
宿の心遣いで、 一時間半遅れの一人の部屋食。
あっちゃいけねえことが この頃次から次へと起きる。
多分これからの俺の路線は こんなもんで行きますんで、 お後はよろしく。

         雀鬼




皆が走りに走った今年の締めくくりに、 今年2回目の「武蔵野別館」さんに行かせていただきました。
「武蔵野別館」さんの暖かい心遣いや美味しい料理、 温泉を味わうとともに川原さんの仕切りのもと、 笑いあり歌ありの楽しい時間を過ごすことができました。
会食の歌声は、初めて聞いたのですが、 「惜別の唄」 素晴らしく、心に染みました。
会長が1日でも、ゆっくり休んでいただけたことは、 道場生全員にとってありがたいことです。
とりあえず、1週間後の卒業式までは、 下北の川原さんが万事仕切って下さると思いますので、 ゆっくり休んでいただけたらと思います。
(深山)

■2011年12月18日(日) Vol.1908

下北から、これ以上遅くなったら車内は酔っぱらいだらけ、 そんな箱の中に居たくねぇんで、 少し早目に道場を出たが、すでに車内は満員。
押し込められて周りを見渡すと女性ばっかり。 別にこっちからそれを望んでいるわけじゃないんだが、 そういうことって多い。
右手にカバンを下げて、 左手でつり革で揺れる身体を支える。
若い頃は何とも思わなかった満員の車内が 嫌な時間に感じる。
それなのに、駅でもないのに電車が止まり、
「この先の線路内に  人が立ち入った一報が入りましたので、久し止ります」
みたいなアナウンスが流れる。 後で聞いた話しなんだが、
「それって車内で痴漢発生の隠語です」
としげるが言う。
もしもだよ、 突然そばの女性から「この人痴漢です」って 俺のこと指されたらどうなっちまうんだろう。
正直言おう。
若ぇ頃、俺3回以上、女性のほうから
「完全なる痴漢行為」
を受けたことがある。
こういうのって どうなるんだろうかねえ(笑)

         雀鬼




自分からでなければ当然痴漢にならないはずでが、 そうは言っても冤罪がある世の中ですから、 油断も隙もありません。 まあ会長がはめられることはないと思いますが。
自分もがらがらの東海道線で お尻をずっともんでくる奴がいたので振り向いたら、 3歳ぐらいの男の子でした。
(しげる)

■2011年12月16日(金) Vol.1907

何んか、ここんところ、 我が家の寝室と町田道場へ行ったり来たり、 久し振りに一人で街の中、 電車に乗ってみる。
4時前だというのに何んか外が暗い。 金曜日だったらしくって、 車内も混み合い、立ちっぱなし。
全くの他人事だが、 毎日通勤してる人達って、凄えなー、 と思いつつ人混みに交じっていた。
今、ばななさんと坊ちゃんのマナカくんから 電話が入り、 「ハワイです」だって、
こっちは暗い人混み、 向こう様は青い空と海。
どす黒さと紺碧のブルーオーシャンじゃ、 話にならない。
近場のグアムでもバリ島でもいい、 暑い国へ行って、 直射日光に当たって、 青い海へ潜りたい気分です。
薄暗い電車に乗って、 卒業式前の下北へ、 群馬から、小山が一人でやって来ていた。
「メール、入れるなよ!!」
そーと来て、静かに帰る。 これも面白い(笑)
下北の素うどんでも食って、 早めに帰ります。

明日は箱根の高級旅館で毎度の忘年会。
太田さん何時もお世話になります。
ヒクソンも泊った宿で、 又、皆して集まれる、 ありがたいこったー。

         雀鬼




というわけで、 間に合う下北道場生は 群馬一般の小山さん以外に誰がいるのか?!
こうご期待です!
(緒方)

■2011年12月14日(水) その5 Vol.1906

年の瀬も押しづまって、 道場にも借金鳥が飛んで来て、 恒や小鉄から古島鳥が何かを得ている。
極貧な新屋まで万札を6枚、 涙ながらに支払っている。
どうも古島鳥が大屋で 3人が店子らしい(笑)
俺の方も、何かに追いつめられた者達が、 止まり木のように飛んで来て、 何やらを都合してくださいって話しが舞い込んでくる。
俺みてぇな枯れ木の枝に 何匹小鳥達が止まるんだろうか。
年の瀬ですね・・・・・

         雀鬼




ですね! (橋本)

■2011年12月14日(水) その4 Vol.1905

熱血ライターの神山典士から、 宮城の避難所の方々が、 人とのふれあいを取り戻すために 雀卓が欲しいという一報を受ける。
「2つ返事でOKです」
来年早々の彼等のキャラバンが 1月14日あたりに現地入りするらしい。
下北道場卒業後の雀卓は、 この雀鬼が23年間しっかりと強く 雀鬼流を打ち合った卓ばかり。
どんな新型の便利な雀卓より、 牌が馴染み易い卓である。
卓一つに俺と道場の血と汗、 悲しみや歓びがつまっている。 そんじゃそこらの卓とは違う。
俺の半生の人生を作り出してくれた雀卓と言っても 過言でない卓である。
古くなったからって、 それは決してゴミではない。 俺と一緒に古くなっただけ。
一台は我が家に置き、 俺が死するまでそばに置く。 一台は麻雀博物館へ、 一台は金村師範の元へ、 一台は町田6人衆の今川の家へ置かれ、 俺の分身として保てられる。 一台は大阪の山田英樹の元へと 全て行き先は決まっている。
そして2台が東北の避難者の元へ、 旨いまぐろをおまけにつけて送るようになる。
シャボさん、いいかなー。

         雀鬼




もちろんです! 被災地の方々の触れ合いの場を作る お手伝いが少しでもできるなら 喜んで雀卓を運ばせて頂きます。 関さん、黒澤さんまたお世話になります。 (シャボ)

■2011年12月14日(水) その3 Vol.1904

買い物に行った時、小便をしにトイレへ。
中で5人の中高生らしきやんちゃ坊主どもが 30代らしき大人を囲んでいる。
そのまま歩を進めると、2人が振り向き、 尖った目を投げつけてくる。
無言で
「お前ら邪魔だ」
と、囲みの中へ突っ切る。
5人の輪が拡がって、 何やらガチャガチャ音を出しているのを背に、
「もの」
を出しながらスーと横目を振ると、 5人のやんちゃ坊主達が突っ張る様子を作って退場。
「こちらへどうぞ」
と、若いオジサンを隣の便器に誘ってあげる。
俺は普通に用を足していたが、 その人は隣の便器の前で ぶるぶると震えていなさるだけで、 小便も出ない様子。
俺の後ろへついて、その人とトイレを出ると、 家人が
「中が騒がしかったけど、何かあったの?」
「いや、何にも・・・ やんちゃ坊主達が出て来たろう」
「水に流しただけ」
ただそれだけ、だった。

         雀鬼




自分はあまり活字は読まないのですが、 打ち込みしながらその後の展開にどきどきドキドキ。 おあとがよろしいようでよかったです。 (橋本)

■2011年12月14日(水) その2 Vol.1903

岩崎夏海さん、よしもとのばななさん、羽生善治さんと、 御三方と今年連続して対談のようなものをさせて頂き、 仕事を通り越した御縁のありがたさを感じています。
なに一つの業績も持たないただの雀荘のオヤジが、 これほど才能豊かで社会的にも認められている御三方と、 一対一の時間を頂き、それも全てこちら側の勝手で、 町田道場までお越し願って、やっちまったこと。
岩崎さんは200万部以上の大ベストセラー作家だし、 ばななさんは、日本はもとより、 世界で賞を受けられるほどの高名な女流作家。 羽生さんもまさに天才ここにありという人物。
何故にこんな方々と雀荘の親父との御縁が 生まれるかも不思議なご時世です。
「仕事でお逢いした訳じゃございません」
と申される羽生さんとの本もすでに増刷したらしい。
ビジネスよりも大切なことを 改めて感じております。

         雀鬼




もてはやされる人はたくさんいますが、 本当にすごい方は やっぱりそういうものなんだなと思いました。 とてもまねは出来ませんが、 この会長文をいろいろな人にみてほしいです。 (橋本)

■2011年12月14日(水) Vol.1902

遅くなったが道場へ。 ポツンと一人元郎が牌扱いの練習をしている。 なんだ!!一人かいなーと人が居なくて寒い道場。
ソファーで橋本のマッサージを 受けていたパゲラがもっくり起きてくる。
「なんだ居たのかよー」
「まずいとこを見られちゃいました(笑)」
本戦があると顔ぶれが揃って 道場に熱気があふれるが、 本戦も終わって久しお休みムード。
俺も昨日はめったにいかない 大型のショッピングセンターが2つ並ぶ コンクリートの中へ、 家族5人で気分転換に出かける。
子供の遊戯場で アオちゃんが遊びたいものに付き合う。
幼児専門のアンパンマンの乗り物に でっかい体を折り曲げて座ったり、 片足で立って、もう片一方の足を奥まで伸ばして、 アオちゃんが届かぬ 何かのゲーム機のアクセルらしきものに乗せる。 足がぶるぶるしてたけど、 アオちゃんのために頑張っちまう。
コインを入れても ゲーム知らずの俺にはチンプンカンプン。
散々遊んでオモチャ売り場へ。 なかなかおもちゃを選べなかったが、 あるオモチャの機械の前で アオちゃんの足が止まる。
やっと買うものが決まった頃には、 コンクリートで足が痛む。 珍しく、あんな所に長丁場。 帰り際、気付くと大きな袋が3つ4つ。
「これ、キムタクバージョンでドラマに、 トムクルーズも映画で着用したものです」
買ったジーパンに合わせて皮ジャンも着せられる。
「俺、こういうのいらないよ」
「いいじゃない」
と、家人。 娘までもがOKを出す。
70近い爺ちゃんが キムタクバージョンを買っていた(笑)
俺達、どどめ色一家なのになー。
行った時と帰りは そっくり着るものが変わっちまっていたっけ(笑)

         雀鬼




写真は本日のものですが、今日は残念ながら キムタクバージョンではありませんでした。 近々に着てきて下さるのを楽しみに皆様しばしお待ちを!? ちなみにどどめ道場生で着こなせるのは 小鉄さんくらいでしょうか? (橋本)

■2011年12月11日(日)その2 Vol.1901

23年間で初のバックレかと思っていた 昨晩一日だったが、 それだけは許せねぇや、 道場生に申し訳が立たないと、 どうにか月例会に参加出来て、 ふらふら状態の中プラス58Pで終わる。
どうにか身体をもたしていたが、 今年最後の試合になって腹痛がきやがって、 トイレに二回も駆け込むが、 どうにか道場生達の試合を見守ることが出来た。
俺の体調はおかしかったが、 選手達が頑張ってくれて、 初の3試合中2試合が合格点をアップしてくれた。
千秋楽に格好良い姿を見せてくれた 陽太・ダッチ・金・北畑、 清川・ヤンマー・百武・緒方、 ありがとうな。
この面子に四天王である 金村、多田、佐々木の名が 入っていないのも頼もしかったね。
月例会と本戦は俺の生命線だからもったけど、 その間に元内弟子だった慎一から、 小っこい会社からの出版依頼があったり、 深夜近くになって、 試合を見学していた見知らぬ女性に
「あなた誰?」
と一言、声をかけちまったら、 どこかの高名な方のチームの女性で、 講演依頼うんぬんらしかった。
「嫌だよ」
と本気で思ってたのに、 五分だけお話してください、 まぁいいかって 一言、二言話してたら、 目から涙が溢れ出して泣きっぱなし。
泣かすようなことは一言も言ってねぇのに泣いている。 まぁ俺ら女の敵だから、 そんなのばっかりだー(笑)
こっちが、泣けるもんなら泣きてぇってか。

         雀鬼




今年の最終戦、そして、下北と町田で共に戦える 最後の試合が終わりました。 試合前に会長のお話を聞かせて頂き、 下北と町田、二つ合わせて23年間歩んできた これまでのことを考えさせて頂き、 最終戦が2試合合格という 良い形で終われたことが嬉しかったです。
これからまた卒業式に向けての準備が始まると思います。 やはり最後、良い形で終わらせたいです。
(ダッチ)


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